ズバリ「貯金」していますか?
nullまず、「現在、あなたは貯金をしていますか?」の問いに対しての回答は、
「はい」・・・・・・84.6%(237人)
「いいえ」・・・・・・15.4%(43人)
となり、8割を超える方は普段からコツコツと貯めていることがわかりました。
では何のために貯めているのか、具体的に貯めている目標を伺うと
・旅行や趣味
・車や住宅の購入(リフォームや車検含む)
・老後や将来の生活のための備え
・子どものための備え
の4つのパターンに大きく分かれました。皆さんの具体的なご意見を聞くとともに、FPの筆者と目的別にお金を貯める際の“コツ”をみていきましょう。
1:「旅行や趣味」のための貯金
nullただ漠然と節約するのは辛いけど、楽しみのためだったら貯められる!という人は多いはず。アンケートでも、貯める理由を「旅行や趣味」としてた回答が多くありました。
「旅行の為」(35歳/その他)
「旅行、何かやりたい事が出来た時の軍資金として」(48歳/その他)
「いつでも海外旅行ができるように」(31歳/営業・販売)
ワクワクしながらお金を貯めることは、すごく前向きになれますよね!
「旅行や趣味」を目標としている時に貯めるコツは、“計画性”です。
旅行を目的とした貯金の計画の立て方は主に2つあります。
いつ、どこへ行き、予算はいくらという「日程・場所優先」の場合
行く時期や行き先、やりたいこと優先の場合、お金を貯めるコツは、はじめに合計額を出して、そこに向かって、何カ月間で月々にいくら貯めるという方法です。例えば、必要な金額が30万円だとしたら、毎月5万円を半年かけて貯めていきます。答えが出ているので、そこに向かってひたすら貯めるという方法です。
安いところが取れればラッキー!「取れ高勝負」の場合
逆に「絶対にこの予算内でおさめる!」という、安く取ることを最優先に考えるという方法もあります。
しかしこの場合は、自分が思っている日時や場所にこだわりすぎると割安に取れない可能性があるので、「安い宿やフライトが取れたら行く」というように、はじめから割り切っておきましょう。
大体この時期に旅行に行く、というアバウトな目標にしておき、割安なものが取れた場所、取れた日程で行くという形です。比較的取りやすいLCCの発売日を事前にチェックしておくなど、狙いを定めておきながら、「取れ高勝負」でいきましょう。
趣味や習い事の場合
趣味の場合は、お稽古事としてスクールなどに通う場合などが考えられますが、単なる趣味で終わってしまうのは勿体ないので、目標を作ると良いでしょう。資格を取る、教える側にまわるなど、最終的に副収入に結びつけるところまで考えておくのも楽しいかもしれませんね。
2:車や住宅の購入(リフォームや車検含む)のための貯金
null人生の大きな買い物の一つに、マイホームがあります。また、車の購入も大きな費用がかかるもの。そうした値が張るものを購入することを目的として貯めている、という声も多く聞かれました。
「マイホーム」(35歳/その他)
「車の購入、住宅ローンの返済、老後のため」(40歳/主婦)
「将来への備え マイホーム資金」(32歳/総務・人事)
「車購入、家のリフォーム」(44歳/その他)
「車の購入」(39歳/その他)
大きな買い物のための貯金のコツは「先取り」!
高額なモノを購入するための貯蓄のコツは、先取りでしてしまうことです。マイホームの頭金であれば、毎月〇万円というように、給料に手をつけてしまう前に、先に貯金に回すことがポイント。
会社員で財形があるという方は、財形貯蓄制度を上手に使うという手もあります。また、車は大体何年に一度などの買い換え時期が事前にわかるものなので、まとまった資金にするためにこちらも先取りで貯めてしまうと、ラクになるでしょう。
3:「将来のため」の貯金
null圧倒的に多かった答えは、漠然とした「将来への不安」に備えるという答えでした。
「将来への備え」(41歳/主婦)
「老後のため」(43歳/主婦)
「老後の生活のために」(53歳/主婦)
「将来困らないように」(45歳/主婦)
「老後の蓄え」(42歳/総務・人事)
将来への不安を払拭するためには、自分が今後どんな生活レベルを維持していきたいか、それにかかる費用はいくら必要かなどの試算をしておくと便利です。是非家族で話し合いたいところですね。
また、ある程度貯まってきたら「運用」をすることも大切です。現在の金利水準では、かつてのように利息が潤沢につくこともないので、金融機関にただ預貯金をしておくだけでは増えないどころか、目減りするという可能性もあります。
「貯蓄から投資へ」と言われているように、将来のために貯めるのであれば「運用」のスキルを磨くことも必要。早い段階からお金の知識を身につけることも大切ですね。
4:「子どものため」の貯金
null子どもにかかる費用をあげた方も多くいました。
「子どもの学費」(26歳/主婦)
「子どもの将来のため住宅の資金」(39歳/主婦)
「子どもへの遺産 将来の安心」(76歳/主婦)
「子どもの将来のお金」(25歳/コンピューター)
「子どもの学費、仕送り、老後の為」(49歳/主婦)
「子どもの学費、将来の蓄え、子供の結婚資金」(39歳/主婦)
「可愛い子には旅をさせろ」とはいうものの、やはり子どもには、経済的な心配をさせたくない、最低限のことはしてあげたいと思うのが親心ですよね。また、子どもひとりひとりにかかる莫大な教育費は、家計にのしかかる負担が本当に大きいもの。そこで、こちらもコツコツと前もって貯めておく必要があるのです。
今すぐできる教育費の貯め方のポイントとしては、
・児童手当は手をつけずに貯める
・学資保険を検討する
などが考えられます。進路を私立や国公立にするかなどにもよりますが、いつ、どの位必要なのかをあらかじめ試算しておいた方が、イザというときに焦らずに済むでしょう。
まとまったお金を貯めるには、ある程度長い時間がかかるものです。具体的に考えていくことで、目標に一歩近づく貯め方につながりそうですね。