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下味不要で簡単!「甘塩鮭の南蛮漬け」【フライパンでパパッと魚料理#15】

健康のためにも週に何度かは魚料理にしたいけど、後片付けも大変だし、なかなか手を出せない。そんな人も多いのではないでしょうか。

「もっと気軽に魚を毎日の献立に取り入れてほしい!」というわけで、料理家の神田えり子さんに、手軽にフライパンで作る「魚料理のコツ」を教えてもらう連載です。

今回は、焼き鮭としてごはんのお供の定番、「塩鮭」を使用し、南蛮漬けを作ります。下味不要で簡単に調理でき、おかず作りの材料として活用したい魚です。野菜もたっぷりと摂れて食べごたえのある一品なので、ぜひレパートリーのひとつにしてみてください。

身近な塩鮭、そのまま焼く以外にもおいしく食べたい!

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今回の料理は「塩鮭」を使用します。あらかじめ塩味がついているので、下味が不要! 焼き鮭として「ごはんのお供」のイメージが強いですが、野菜と一緒に調理すればボリューム満点のおかずになります。

料理の味付けがしやすい、「甘口」や「甘塩」と呼ばれる塩分濃度が3%未満のものを選びましょう。

今回使ったフライパンはこちら

直径26cmのテフロン加工のフライパンを使用します。

【材料】(2人分)

甘塩鮭(切り身) 2切れ
玉ねぎ 1/4個(約60g)
にんじん 1/4本(約40g)
ピーマン 1個
片栗粉 適量
サラダ油 大さじ1

<南蛮酢>
酢 大さじ6
みりん 大さじ2
酒 大さじ2
水 大さじ2
砂糖 大さじ1と1/2
薄口しょうゆ 大さじ1(濃口でもOK)
※好みで赤唐辛子(輪切り)1/2本分程度を入れてください

【コツ1】野菜は玉ねぎ、にんじんなど味しみのいいものがおすすめ

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まずは南蛮酢の野菜から用意します。

野菜は味しみがよく、ほどよい食感の残るものがおすすめ。玉ねぎは繊維に沿って薄切りに、にんじんは縦に千切りにします。ピーマンは火が通りやすいので、にんじんよりも少し太めの縦の細切りに。繊維に逆らって横に切るとしんなりしやすいので、切り方も注意してくださいね!

ほかにも長ねぎ、セロリ(茎だけでなく、葉も刻んで入れても)もおいしいです。

【コツ2】先に南蛮酢を作る

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南蛮漬けやマリネは、火を通した素材が熱いうちに調味液に漬けることで、味しみが格段によくなります。そのため、鮭を焼く前に南蛮酢を作りましょう!

フライパンに南蛮酢の材料をすべて入れ、1分ほど中火で煮立たせます。火を入れることで酸味がまろやかになって食べやすくなります。

野菜を入れて10秒ほど煮たら、火を止めて別の容器に移しましょう。今回はこの後に同じフライパンを使って鮭を焼きますが、南蛮酢は別の鍋で用意しておいても構いません。

本来、南蛮漬けは赤唐辛子を入れる料理ですが、お好みでOK。辛めが好きな方は調味料と一緒に煮立たせ、少し控えたい方は容器に直接入れるなど、タイミングを調整してください。

【コツ3】甘塩鮭なら下味不要!

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最初に紹介したように、今回は「甘塩鮭」を使用します。生鮭を使うときは塩を軽くふってから使用しますが、「甘塩鮭」はほどよい塩加減で下味が不要! 簡単に調理できます。臭いの原因になる水分がついていたら、ペーパーで拭き取りましょう。

大きな骨は包丁ですき取るか手で取っておくと、おかずとして食べやすくなります。

3等分くらいに切って、片栗粉をまぶします。

薄力粉でも構いませんが、南蛮酢に漬けても食感を損なわない片栗粉を使うことが一般的です。

【コツ4】鮭が熱いうちに南蛮酢に漬ける

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先に使ったフライパンを一度洗い、サラダ油を中火で熱します。片栗粉をつけた甘塩鮭を入れて両面焼き色が付くまで焼きます。

火を通ったら、鮭が熱いうちにあらかじめ作っておいた南蛮酢へ! 加熱してすぐの素材は繊維が開いていて、味しみがいいのです。

さらに南蛮酢の野菜を鮭の上にのせておくと、効率よく味が馴染みます。10分以上漬ければ完成です。冷蔵庫で冷やしてもおいしいですよ。

今回は甘塩鮭を使った南蛮漬けをご紹介しました。塩鮭を焼き鮭だけじゃなく、素材のひとつとして使ってみると、手軽にレパートリーが増えるはずです。

神田えり子
神田えり子

料理家・フードエッセイスト。
大学卒業後、広告代理店で営業として勤務。大手料理教室講師を経て、兵庫県宝塚市にて料理教室主宰。その後拠点を東京に移し、料理家活動を開始。旬の野菜を使ったおばんざいを得意とする。

レシピ開発、フード関連のエッセイやコラムの執筆のほか、イベントやテレビショッピング、企業Instagramへの出演、司会進行など幅広く活動。

著書「カラダよろこぶ オイルおにぎり」(辰巳出版)
Instagram:@erikocookingsalon
ブログ:https://eriko-kanda.com/

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