台湾食堂の「小菜(シャオツァイ)」。絶品歯ごたえの春巻きを再現!
null台湾の奥深い食文化に魅了され、2019年は15回も、さくっとごはんを食べに台北に日帰り弾丸で通っていた私。
過去2回の連載では、台湾の鉄板朝ごはんレシピをご紹介しましたが、今回は「おつまみ春巻き」を。
台湾の食堂やレストランには「小菜(シャオツァイ)」と呼ばれるおつまみや前菜的な小皿料理が棚にずらりと用意され、好きなものをセルフでとって楽しむスタイルが一般的。
今回ご紹介する「おつまみ春巻き」は、ローカル食堂で出合ったそんな小皿、揚げ物的小菜のアレンジです。現地では、えびとクワイが入ったサクサクとした食感が楽しい1品。それを、スーパーで手軽に手に入る食材でアレンジしてみました。
甘みのあるタレとからしを添えて、ビールがどんぴしゃに合うちょっぴりジャンクなおいしさに! 台湾風味を添えるスパイス・五香粉の風味も控えめなので、子どもと一緒にも楽しめる一品です。
「どこが台湾!?」と思われる台湾通の方もいらっしゃるかもしれません。たしかに”台湾風“の完全なる妄想レシピなのですが、サクサク感と具材のバランス、台湾をほんのり感じる味付けが絶妙で、食べてもらった友人からも大好評なので、ぜひ紹介させてください(笑)!
これは、台北の永楽市場横にある「金仙魚丸分店」で、ローカルさんたちがこぞって頼んでいた「えびとクワイの春巻き風」の揚げ物。ひと口食べてすぐ「頼んでよかった!最高!」と叫びたくなるくらい美味しかったんです!
【台湾妄想ごはん 】 カニカマの「おつまみ春巻き」
null【材料】ミニ春巻き8本分
カニカマ 5~6本
たけのこの水煮 50g
春巻きの皮 2枚
<A>
酒 大さじ1
しょうゆ 小さじ1/4
五香粉 小さじ1/2
きび砂糖 小さじ1/2
油(揚げ用。サラダ油、菜種油、キャノーラ油、米油など) 適量
<つけだれ>
中濃ソース 大さじ1
きび砂糖 小さじ1/2
からし 適量
【作り方】
(1) カニカマは、1本を横6等分に切る。たけのこの水煮は5mm程度の角切りに。鍋に<A>を入れ、カニカマとたけのこを水分がなくなるまで炒め煮して、下味をつける。
(2)春巻きの皮は、1枚を4等分の小さい正方形に切る。裏面に(1)の具材をのせ、春巻きを巻く要領でくるっと巻き、水をつけて端を留める。
(3) 小鍋またはフライパンに深さ1cmくらいになる量の揚げ油を入れて熱し、油が温まったら弱火にして(2)で作った春巻きを揚げていく。キツネ色になったらひっくり返し、ムラがないよう揚がったら、キッチンペーパーをしいた皿にあげて油をきる。
(4)つけだれとしてきび砂糖を加えて甘くしたソースと、からしを皿に添えて。
厚み1.5cm程度のミニ春巻きなので、深さのある小鍋に揚げ油少なめでOK。油が少なめなので、油ハネも最小限に抑えられ、後処理にも困らないですよ。
さらに…!カニカマ×パイナップルの、ひねりアレンジもおすすめ
材料は「たけのこの水煮」の代わりに「パイナップル」を使うだけ。パイナップルは生の果実でも、缶詰でも、パック売りされているものでもなんでもOK。たけのこ同様に5mm程度の角切りにして、カニカマとともに軽く炒め煮し、皮に包んで揚げるだけ。
カニカマの塩気とパイナップルの甘みで、魅惑のあまじょっぱ味に!
自宅で簡単に作れるレシピ本を作りました!
nullできることなら今すぐ台湾に行って、現地のごはんを存分に楽しみたい……でも今は、自宅で台湾“風”ごはんを気軽に楽しめるアイディアを皆さんに紹介したい! そんな思いでまとめたレシピ本が、発売になりました。
旅になかなか自由に行けない今だからこそ、自宅で楽しく作って食べて“台湾食い倒れ旅”気分を味わっていただけたらうれしいです。
『弾丸トラベライターの台湾妄想旅ごはん』門司紀子/著 1,300円(税別)小学館
「スーパーで手に入る身近な調味料や食材を使って、時短かつ簡単においしく」にこだわった計80品を掲載。
現地で出合った忘れられない味の再現から、和食を台湾風に味変したもの、台湾にありそうでない台湾インスパイアの完全妄想レシピ……料理家ではない、台湾好きの料理愛好家ならではの視点で作った、簡単お手軽プロセスのものがほとんどです。
台湾に行ったことがある方もまだ未体験の方も、ぜひ台湾「風」の味、ご自宅で作ってみてください!
門司紀子
フリーランスエディター&ライターとして『Oggi』や『美的』などで企画・撮影ディレクション・執筆を担当。担当する記事はビューティ関連をメインに、食、料理、旅、ファッション、ゴルフまで多岐にわたる。強靭な胃腸をもつ食いしん坊がゆえ、趣味は弾丸食い倒れ旅。Instagramアカウントは@norikomonji