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基本をおさえればどんなお店でも大丈夫!緊張せずに食事を楽しむためのフレンチのマナー

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フレンチレストランでのドレスコード

フレンチは、お店によってはきちんとしたドレスコードがあります。ドレスコードを守らないと入店できないこともありますから、行く前にチェックしてふさわしい服装を心がけましょう。

■グランメゾン
格式が高い、最高級のフランス料理店。女性はエレガントなスーツやワンピースに華やかなアクセサリーを着用します。靴はパンプスまたはバックストラップがあるヒールの靴を。男性はスーツにネクタイが基本です。

■オーベルジュ
郊外にある、宿(仏語でオーベルジュ)があるレストラン。女性はカジュアルでないワンピースやスーツ、ジャケットを着用。パンプスかバックストラップのあるヒールの靴で。男性はジャケットを着用します。

■レストラン
一般的なレストラン。オーベルジュと同様に考えます。

ここまでの女性の服装で、いわゆるビジネス用のスーツやパンツスタイルは好ましくありません。職場から直接向かう場合などは、アクセサリーや小物を足す、ジャケットのインナーを光沢のある素材にするなど華やかさをプラスする工夫を。

■ビストロ
気軽なフランス料理店。ドレスコードはありません。ビストロを含む以下のお店では、普段着のカジュアルスタイルでOKです。

■ブラッスリー
ビアホールという意味の、ビストロより気軽な店。日本では割にきちんとしたお店でもブラッスリーと表示している店も多くあります。その場合はレストランと同様に考えます。

■カフェ
名前通り、コーヒーにプラスして食事やお酒も楽しめるカジュアルなお店。

フレンチの基本のテーブルマナー

【1】ナプキンの扱い

■膝に広げるタイミングとかけ方

給仕が水やアルコール等の飲み物を運んできた時がナプキンを膝に広げる目安です。飲み物が運ばれたら、ナプキンをふたつ折りにし、折り目の側を自分に向けて置きます。

■食事の途中に口を拭くときは

表面側でなく、ふたつ折りにしたナプキンの内側で拭き、汚れた面が表から見えないようにします。

■席を立つとき

洗面所に行くなど途中で席を立つ場合は、椅子の上に軽くたたんで置きます。たまに椅子の背にかけていく人がいますが、給仕の人がサービスでしてくれることであり自分ではしません。

■食事を終えたら

食べ終わって席を立つ前に、ナプキンをテーブルの上に戻します。このとき、きれいにたたんでしまわないこと。無造作に置いて終わります。きれいにたたみすぎると「料理がおいしくなかった」という意味になります。

【2】カトラリーの扱い

■ナイフとフォーク、スプーンなどは外側から

コース料理ではナイフとフォークなどのカトラリーがあらかじめテーブルに並んでいます。左右外側から順に使っていきます。

■食事中の途中で置くとき

食事中、ナイフとフォークから手を離すことがあります。このとき、ナイフとフォークは皿の上にハの字になるように置きます。ナイフは刃の部分を内側に、フォークは背を上にして置きます。

■食べ終わったら

ひと皿食べ終えるごとに、ナイフとフォークは揃えて片側に置きます。ナイフは刃を手前に、フォークは背を下にして置きます。

日本では洋食全般で「食べ終わったらカトラリーをそろえて5時の方向」が普及しており、そのように置いても問題はないのですが、フレンチでは時計の3時の方向に置くのが正式とされます。

【3】パン、スープなどで食べるときに気を付けるポイント

■パンを食べるとき

ひと口分ずつちぎって食べます。まちがっても直接口をつけてかぶりついてはいけません。バターやオリーブオイルもちぎったパンにひと口食べるごとにつけます。

また、パンで料理のソースをぬぐって食べるのは、基本的にはNG。カジュアルなビストロやカフェでは許されるかもしれませんがおすすめしません。なぜなら、料理のソースは料理の量と配分して丁度よい量で盛り付けられているからです。

サラダで最後に残った葉物などを食べるのが難しいときなどには、ちぎったパンで食材を押さえてフォークを刺してもOKです。

■スープの飲み方

スープは、スプーンを手前から奥に動かしてすくいます。すくうとき、スプーンがお皿にあたって音を立てないようするのも大切です。

飲むときはスプーンから口に流し込むようにし、すする音を出さないこと。スプーンの先端でなく自分に向かって内側の部分を口につけます。

飲み進むにつれすくいにくくなりますが、スープ皿の手前をつまんでお皿を斜めにしてすくうのは問題ありません。

飲み終わったら、スプーンを皿の真ん中に3時(または5時)の方向に置きます。

持ち手がついたカップ状の器の場合は手で持ち上げて飲んでもかまいません。その場合、飲み終わったスプーンはカップの受け皿に置きます。

フレンチを食べるときにしてはいけないことは?

(1)食べる際に音を立てる

お皿とカトラリー(ナイフやフォーク、スプーンなど)の音は立てない。クチャクチャと噛む音やズルズルとすする音を立てない。コーヒーカップとソーサーなど食器同士の音にも気を付けます。

(2)食べる時の姿勢が悪い

猫背で座っていたり、食器に口(顔)を近づけて食べたりしていませんか? どんなにカトラリーを上手に使えても、姿勢が悪いと台無しです。

(3)場違いな服装で行く

お店の格に応じてふさわしい服装を。高級店ではドレスコードを確認してから行くとよいでしょう。カジュアルなお店に過度に華美な服装で行くのも考えものです。

(4)食事中に席を離れる

一度座ったら、メイン料理を食べ終わるまで席を立たないのがマナーです。メイクを直すなど洗面所に行く用は、席に案内される前に済ませておくこと。

(5)苦手なものやアレルギーのある食材を伝えない

特にコース料理ではあらかじめ聞かれることが多いですが、自分の苦手な食材やアレルギーのある食材があれば事前に伝えておくこと。料理を出されてから食べずに残したりすることのないように。

(6)大きな声で話す

食事に楽しい会話はつきものですが、大きな声で話すのは良くありません。ほかのテーブルの人にも迷惑ですし、お店の雰囲気も壊してしまいます。

(7)女性から男性にお酒を注ぐ

欧米ではテーブルで鳥をさばくことやかたまりのお肉を切り分けること、お酒を注ぐのは男性の仕事です。女性が男性にお酒をつぐのは品がないこととされます。高級店では給仕の人に注いでもらえますが、カジュアルなレストランでは自分達でワインなどを注ぎます。その際、女性から男性に注ぐことにならないよう注意しましょう。

(8)落としたカトラリーやナプキンを自分で拾う

落としたナイフやフォークなどやナプキンなどは、給仕の人にお願いして拾って(新しいものに取り換えて)もらいます。

(9)自分のペースで食事を進める

自分だけノロノロと食べていたり、逆に早すぎるのも考えもの。同じテーブルの人達の様子に目を配り、食べるスピードを合わせることが大切です。

(10)給仕の人などお店の人にお礼をしない

欧米の人に比べて日本人はお店の人に「ありがとう」を言わない人が多い印象です。料理や飲み物を運んでもらうなどサービスを受ける際、食事が終わって帰る際など必ず「ありがとう」と声をかけましょう。

 

フレンチはイタリアンに比べてなにか高級、堅苦しいというイメージをもたれがち。ですが、基本のマナーさえおさえていれば、どんなお店でも大丈夫。肩の力を抜いてリラックスして食事を楽しみたいものです。場数を踏むのが一番ですから、普段から機会を作って少し格の高いレストランで食事をするのが何よりです。今は外食の機会も少ないですが、楽しくレストランで食事ができる日を楽しみに待ちましょう。

・撮影/田中麻以(小学館)
・イラスト/スギザキメグミ

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