年賀状の投函はいつからいつまでにすればいい?
null2021年年賀状の引受開始日は、2020年12月15日(火)です。
気をつけなければならないのは、引受開始前(12月14日以前)に差し出された年賀状は、通常郵便の標準送達日数で年内に届いてしまうこと。ポストにも年賀はがき専用の投函口が作られますから、それを目安に、早く準備ができていたとしても開始日まで待つようにしてくださいね。
一方、年賀状を元日に届けるためには12月25日(金)までに投函しなければなりませんから、余裕をもって準備するようにしましょう。
また、私製年賀はがきを出す人は、切手の下に赤色で「年賀」と記す必要があります。これがないと、普通郵便とみなされてしまいますのでご注意を。
年賀状を出してない人への返信はいつまで?
こちらが年賀状を出していない相手から年賀状が届き、返信する場合は松の内(1月1日~1月7日)までに投函すれば失礼にはあたりません。通常の年賀状には消印が押されませんが、1月8日以降に投函した年賀状には消印が押されます。
1月8日以降に返信する場合は、「寒中見舞い」として、挨拶の葉書を送るようにします。寒中見舞いは、松の内が明けてから、節分(2月3日頃)までに届くように投函します。立春(2月4日頃)を過ぎると「余寒見舞い」となります。
2月4日頃の立春から19日頃までの間に「立春大吉」の4文字を賀詞として賀状代わりにはがきを送るという人もいます。
ちなみに、立春は2月4日、節分(立春の前日)は2月3日であることが多いのですがずれる年もあり、ちょうど2021年がその年に当たります。2021年は立春が2月3日、節分は2月2日ということになりますのでご注意ください。
喪中はがき(年賀欠礼状)の考え方
null近親者に不幸があった際には、「喪中はがき」を出します。喪中はがきは年賀欠礼状とも呼ばれ、喪中のために年賀状を控えることを知らせる挨拶状です。
喪中とは、二親等以内(祖父母、兄弟姉妹、孫。一親等は親子、配偶者)の親族が亡くなり、その後1年間と考えるのが一般的です(13カ月とする場合もあります)。
喪中はがきを送るタイミング
喪中の期間は年賀状を送れませんので、年賀状を書き始める前の11月から12月初旬までに喪中はがきが届くようにします。
年内に急な不幸があってその時期に間に合わなかった、あるいは忙しくて12月初旬までに送りそびれてしまったという場合は、年明けの松の内を過ぎた1月8日以降に、寒中見舞いとして喪中であることをお知らせするようにします。
ビジネス用とプライベートの年賀状は使い分けるべき?
まとめてプリントしたり印刷を頼んだからといって、ビジネス用とプライベートの年賀状を一緒にするのは感心しません。ビジネス用の年賀状にはいくつかの気を付けるべき点があるからです。
個性的なデザイン・写真入りのはがき
プライベートでは個性的なデザインや派手な絵柄のものも楽しいのですが、ビジネス用としては相手の理解を得ることが難しいことも。シンプルなデザインが無難な場合も多いでしょう。もちろん、デザインに関連があるなど職業によってはこの限りではありません。
プライベートでは喜ばれる家族の写真入りの年賀状なども、ビジネス上の関係にふさわしいのかを考慮する必要があります。
添え書きをする場合の注意点
印刷文字に加えて「添え書き」として手書きでひとことを入れたりしますが、ビジネス用には「ついでの用件」などを書くのはタブーです。
例えば「1月8日に新春のご挨拶に伺います。」とか「年越しの案件○○につきましては松の内に回答いたします。」などのような用件を書くのはふさわしくありません。
縦書きか横書きか
年齢やその人の考え方によってひと口には言えませんが、横書きの年賀状をフォーマルなものとしない相手もいることを認識しましょう。分からない場合は縦書きを選ぶ方が無難でしょう。
両用の年賀状にしたい
ビジネス用もプライベート用も同じ年賀状でという場合、「賀正」「迎春」などに代表される2文字の賀詞は使わないということを覚えておいてください。「謹賀新年」「謹賀新春」「恭賀新年」などに代表される4文字の賀詞ならば問題ありません。
賀詞の詳細については次の「年賀状のマナー・文例集編。出産・引っ越し・結婚報告などケース別の年賀状の書き方」で詳しく述べますので、参考にしてください。添え書きのスペースをとっておき、手書きでそれぞれに対応した文章を入れます。
また、年賀状の基本のマナーについては「年賀状のマナー・基本編。いつまでに投函?喪中のときは…」も参考にしてくださいね。
めっきりと数が減ってしまった年賀状ですが、新年早々のアナログな挨拶は格別な慶びが伝わります。
はがきは手元に残るものですから、住所など通信先の保管や、相手のその年の状況などを把握しておくにも適しています。相手の事を考えながら、1枚1枚、年末に年賀状を送るのも、大切にしていきたい日本の慣習のひとつですね。