まずはしっかりお礼を伝える
null上司や取引先へのメールでのお礼は失礼にあたります。お祝いの品物やご祝儀をもらったら、まずは直接会ってお礼の言葉を伝えます。難しい場合は電話(肉声)でお礼を伝えましょう。
相手が不在であったりして電話もできなかった場合は、ひとまずメールで連絡をし、あらためて電話をするのがよいでしょう。
職場での結婚内祝いは、手渡しが基本
null1カ月以内にお礼の気持ちを
職場で内祝いを渡すときは、手渡しが基本です。
お祝いをもらってから、あまり間をあけないで内祝いとして贈ります。目安として、結婚式から1カ月以内には贈るのがマナー。さらに、贈るときには、顔を見てお礼の言葉を伝えることが大切です。
結婚式に招待していない方から事前にお祝いをもらったときでも、結婚の報告を兼ねた内祝いとして結婚式の後に贈るのが基本となります。
部署が違ったり、手渡しが難しかったり、その他の事情で贈るタイミングが遅れそうな場合は、自宅に送ります。その際、相手に送付することをあらかじめ伝えておくとよいでしょう。
上司への結婚内祝いは
上司、社長へのお返しは、もらった金額の3分の1程度が一つの目安です。慶事の内祝いは半返しとよくいわれますが、上司の場合は高額なことも多いため、3分の1程度でよいとされています。かなり高額なお祝いを受け取った場合は、3分の1以下のお返しになることもあります。
忙しい上司に直接、手渡すタイミングはかなり難しいことも多いので、前もって、アポを入れたほうがよいでしょう。就業時間後や休憩時間に渡すようにします。
できるだけ人目を避けて渡すことも大切です。お祝いをもらっていない人に気を遣わせないためです。
同僚や部下への結婚内祝いは
同僚へのお返しは、もらった金額の2分の1(半返し)から3分の1程度の額が目安です。部下に対してはもらった金額の2分の1程度の内祝いを渡すのがよいでしょう。
いずれも職場でタイミングを見て、お礼の言葉を添えて手渡します。
連名で多人数からもらった場合の結婚内祝い
職場では連名でお祝いをもらうこともあります。受け取る際には、必ず連名の相手(人数)を確認しましょう。
もらったお祝いの総額を人数で割り、一人当たりのおおよその金額を計算します。お返しはその2分の1(半返し)から3分の1程度を目安に人数分用意します。
大人数で、めいめいに渡すのが難しいようであれば、分けやすいお菓子でもよいでしょう。その場合も、お礼の言葉は添えたいものです。
取引先への結婚内祝いは
取引先からお祝いをもらった場合も、2分の1から3分の1程度の額が目安となります。
渡す方法はやはり直接が一番ですが、相手が多忙で手渡しが難しいようであれば、宅配にします。その場合、お礼状を別途送るのがマナーです。
挙式をしないが結婚祝いをもらった場合の内祝い
結婚式をしない予定でお祝いをもらった場合は、受け取ってから1カ月以内に内祝いを渡しましょう。
金額はやはり2分の1(半返し)から3分の1です。もちろん、お礼の言葉は顔を見て伝えるのがベストです。
職場での結婚内祝いの選び方
null相手の好みが最優先、カタログギフトなども選択肢に
職場で渡す内祝いは手渡しが基本ですので、持ち帰りに便利なコンパクトな物がよいとの定説があります。しかし、1番は相手の好みを優先すること。持ち帰りがどうしても無理なようであれば、宅配にすればよいのですから。
内祝いの品は自分自身で買うには少し贅沢かなと感じる物が理想です。いくら記念になるからと、使い道に困るような品物は避けましょう。いずれにしても、自分自身のセンスが問われるところですね。
相手の好みが分からない、思い浮かばないときは、ネットで人気ランキングなどを調べて参考にします。カタログギフトなどを選択肢にしてもよいでしょう。
目上の方に金券類はNG!
内祝いのタブーとして、上司や、取引先に商品券などの金券は贈ってはいけません。内祝いに限らず、ほかのお祝いごとにも目上の方への金券類は失礼にあたります。
内祝いのギフトには礼状を添えて
職場で内祝いを渡すときは、短時間で渡さねばならないケースがほとんど。感謝の気持ちを表すにはやはり、お礼状をつけたほうがよいでしょう。
お礼状には
- お礼の言葉
- もらったものを大切に使う
- 「今後ともよろしくお願い申し上げます」の挨拶ことば
- 新郎新婦の名前(旧姓も添える)
- 新居の住所、連絡先
などの要素を入れ、自分の言葉で心をこめて書きます。
便箋での手紙が苦手な人は “Thank You Card”などのグリーティングカードを使うとよいでしょう。
結婚すると社会人として、改めて礼儀を守らなければならないことがたくさんあり、周りの目もより気になってきます。そのため、独身のときより、制約もあり、気を遣う場面も増えるでしょう。
贈りもののセンスを磨くチャンスでもあります。面倒だと思わず、楽しんでひとつずつ進めていきましょう。