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長風呂、排水口の髪の毛…家族でも許せない「お風呂習慣」!モヤっとするお風呂マナーに不満続出

家族といえども年代や価値観が違えば、一緒に生活するうえでさまざまなモヤモヤが生まれるもの。そこで今回は“お風呂”に着目したところ、風呂の温度や掃除からはじまり、お風呂の時間や節水する・しないといったたくさんのモヤモヤが渦巻いていることが分かりました。調査にあたり『kufura』では20歳~50歳の男女266人にアンケートを実施。家族間におけるお風呂のモヤモヤ感について分析してみます。

お風呂に入れば必ず付いて回る「お風呂掃除」問題

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お風呂のモヤモヤでもっとも多かったのが“お風呂掃除問題”。誰が洗うかはもちろんのこと、洗ってもらったらもらったで「もう少ししっかり洗ってほしい」と不満を抱くケースもあるようです。

「最後にお風呂に入った人が掃除をする決まりだが、妻が最後に入った時に掃除をしないことが多い」(35歳/男性/コンピューター関連以外の技術職)

「主人に“鏡だけでも水滴を拭いてから、お風呂から上がってほしい”と何回も頼んだが、聞いてくれない。水垢がついても、掃除するのは私だけ」(43歳/女性/主婦)

「夫が浴室で白髪用ヘアカラーをすると、必ず壁や床などどこかしらに飛び散って色がついている」(51歳/女性/主婦)

「お風呂掃除を家族と交代でしているが、自分より掃除が甘い」(26歳/女性/その他)

「旦那の湯船の洗い方が嫌。洗剤を使わず洗っている」(48歳/女性/主婦)

最近はスプレーをするだけでこすらずに汚れが落ちるお風呂洗剤もあります。掃除が面倒な人はぜひこういったアイテムを活用してみてはいかがでしょうか? ただ疲れてお風呂に入ったら、もう何もしたくない。その気持ちも理解できるのがつらいところです。

待つ方もけっこうつらい?「娘や妻のお風呂が長い」問題

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「女性は男性と比べるとお風呂が長い」と断定すると語弊がありそうですが、今回の調査において家族のお風呂が長いというモヤモヤは、女性に対する意見がほとんどを占めました。

「お風呂の長風呂で、待つのがつらいです」(47歳/男性/会社役員)

「妻の風呂が長すぎる上にわざわざ追い炊きをするため、光熱費がかさむ」(43歳/男性/その他)

「高校生の娘が長風呂。節水もしない」(44歳/女性/主婦)

「高校生の娘のシャワー時間が1時間程度かかる」(51歳/男性/営業・販売)

「高校生の娘が風呂も長く、髪を乾かすのに洗面台を長時間使う」(48歳/男性/研究・開発)

中でも今回最も多かったのが、妻ではなく「娘の風呂の時間」への不満。特に高校生のお子さんだと長くなる傾向があるようです。さらに入浴後も洗面台を独占されると、父親は立ち入ることが困難に。おちおち歯みがきもできません。

家族であっても嫌!「お風呂に残った髪の毛」問題

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お風呂を利用すると様々な汚れが付着しますが、中でも今回モヤモヤとして多く挙がったのは「髪の毛」でした。家族とはいえ、自分以外の髪の毛に嫌悪感を覚える人は多いようです。

「夫が湯船と洗い場に体毛を放置しておくことがストレスです」(38歳/女性/主婦)

「高校生の子どもは排水口に髪の毛がつまっても取らない」(43歳/男性/コンピューター関連技術職)

「自分が入浴した後は排水口に髪の毛がつまっていることが多いらしく、文句を言われます」(35歳/女性/会社経営・役員)

「排水口の髪の毛。自分がシャンプーしたときに取り除いているが、他の家族も自分の抜けた髪は自分で取ってほしい」(59歳/女性/主婦)

掃除したことがある人は分かると思いますが、排水口に大量につまった髪の毛の掃除は家族といえども不快なもの。各自が入浴のたびに取り除いてくれれば、掃除する人の負担も減ります。心当たりがある人はぜひ、心がけてほしいものです。

光熱費がかさむこのご時世「節水・節電・節ガス」問題

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お風呂を利用するには大量の水と温めるためのガスや電気が必要となります。お湯の出しっぱなしや電気のつけっぱなし、必要以上の追い炊きや保温にモヤモヤする。光熱費が高騰している昨今、それは仕方がないことかもしれません。

「家族はシャワーを出しっぱなしにして体などを洗う。節水の意識がなさすぎる」(35歳/男性/総務・人事・事務)

「頭を洗って体を洗うの際、浴槽のお湯を使わずにシャワーを使う。節水する気がない」(41歳/女性/主婦)

「溢れるぐらい浴槽にお湯を溜める。もったいない」(46歳/男性/その他)

「旦那が電気のつけっ放し、蓋の開けっぱなしが多い。何回注意しても直らないので腹が立つ」(53歳/女性/主婦)

「妻が熱すぎるくらい追い炊きするのでやめてほしい」(57歳/男性/コンピューター関連技術職)

中でも今回多かったのは「シャワーを出しっぱなしにして体を洗う」という家族の不満。ただ浴室暖房がない場合などは、シャワーを出しっぱなしにしていないと体が冷えるというケースもあるようです。

その他こんなモヤモヤもありました!

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「あがるときにお風呂の窓を開けてきてくれないこと。ずっと濡れたままにして気にならないのでしょうか?」(36歳/女性/主婦)

「入浴剤を計りもせずにがばっと入れてあるとき。ちゃんと計量器があるのに適当に入れているのですぐになくなってしまう」(43歳/女性/主婦)

「夫がお風呂に入った後、換気扇をタイマーにする。常時回していないとカビが生えるが、何度言っても直らないので諦めて気がついた時に自分でセットしている」(52歳/女性/主婦)

「夫が勝手に入ってくるので本当に嫌だ。ゆっくり入りたい」(45歳/女性/主婦)

前述の「シャワーを出しっぱなしにして体を洗う」のモヤモヤも恐らくはそうですが、夫婦で一緒にお風呂に入るからこそ感じる回答がけっこう多く寄せられていました。夫婦間で一緒にお風呂に入る割合って、どのくらいなのでしょうか? 今回テーマとは関係ない、そのことが気になりました……。

 

お風呂だけでもこれだけさまざまなモヤモヤ回答が集まるのはやはり日本人がお風呂好きで、お風呂に対してのこだわりがあるから。

ただ体をキレイにする場所ではなく、リラックスする場所であり、時に家族や夫婦のコミュニケーションの場であるように感じます。だからこそお互いのこだわりがぶつかり、モヤモヤへとつながるのが難しいところです。

高山恵
高山恵

東京都出身、千葉県在住。短大の春休みより某編集部のライター見習いになり、気が付いたら2022年にフリーライター歴25年を迎えていた。現在は雑誌『DIME』(小学館)、『LDK』(晋遊舎)などで取材・執筆を行うほか、『kufura』などWEB媒体にも携わる。

執筆ジャンルは、アウトドアや子育てなどさまざま。フードコーディネーターの資格も持つ。

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