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最後に出る人、よろしくね!毎日5分のお風呂リセット【ナチュラル洗剤で簡単「小そうじ」テクニック#16】

毎日少しずつ溜まっていく、ホコリや油汚れ。小まめに掃除しておけば……!と、年末の大掃除のたびに後悔している人も多いかもしれません。そこで、ナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさんに、その場所に適した簡単「小そうじ」術を教えてもらいました。

今回は「お風呂のリセット」方法について。残った水気がカビや水アカの原因になるため、水周りの掃除の基本はどの場所でも「濡れた場所はすぐに拭く」! 最後に入浴する人には「リセット当番」として、水分をきっちり取り除いてから出てもらいましょう。

裸のままでササッとできる「お風呂リセット」

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以前キッチンリセットでも教わったように、水周りは「汚れたときにすぐ洗う、濡れたら拭いて水気を残さない」ことが基本。

お風呂ももちろん同じことで、

「みんなが悩むお風呂場のカビや水アカの大きな原因は、使った後に残された水分や、石けんやシャンプーの成分。毎日それらをリセットしておけば、キレイなお風呂をキープしやすくなります」と本橋さん(以下、「」内 本橋さん)。

最後にお風呂を出る人が浴槽の掃除を終えておいてくれれば、翌日そのままお風呂を入れることができる! とっても効率的ですよね。

お風呂のお湯を抜く5分間で!

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では早速、リセットの流れを見ていきましょう。

入浴が終わり、浴槽のお湯を抜くところからスタートします。

お湯を抜いている間に、まずは飛び散った石けんやシャンプーの成分をシャワーで洗い流します。壁、床、鏡、窓までひと通り流しましょう。

そのあと、高いところから低いところに向かって、順にスクイージーで水分を切っていきます。

最後に床に残った水を排水口に向かって流したら、排水口のゴミ受けを取り出し、髪の毛やごみなどを回収します。

「掃除のあと排水口のフタを開けておくと、中に湿った空気が溜まってヌメリの原因になるのを防げます」

その頃には浴槽のお湯も流れているので、浴槽をメッシュクロスでこすってからシャワーで流しましょう。
「入浴してすぐなら洗剤がなくても十分キレイになりますよ!」

お風呂の椅子や洗面器もシャワーで流すか、汚れが気になればメッシュクロスでざっとこすります。その後洗面器はフックにかけ、お風呂の椅子は浴槽のふちにかけておくと接地面にカビが生えるのを防ぐことができます。

最後に、(窓があれば)窓を開けて終了。お風呂の終わりに、裸のままで5分ほどでできちゃいます。服や足が濡れるのを気にしなくていいのもうれしいですね。

「浴室全体をできるだけ乾燥した状態でキープすることを心がけます。家族にもやり方を伝えて練習してもらい、最後に入る人には“お風呂を掃除してから出てね!”と声掛けを」

日々汚れがリセットされていれば、たまに取り切れなかった汚れを見つけたときにさっと掃除する程度で、お風呂はいつもピカピカです。カビや水アカは予防が第一。毎日の習慣として、ぜひ取り入れてみてくださいね。

本橋 ひろえ
本橋 ひろえ

ナチュラルクリーニング講師。大学では化学を専攻、会社員時代には合成洗剤の製造を経験。結婚を機に退職し、専業主婦として家事を担当するが、子どもが産まれ、自身と同じアトピー体質であったことから、改めて主婦として洗剤に興味を持つ。

掃除、洗濯、洗剤を科学的に解説するナチュラルクリーニング講座を運営、環境&手肌に優しく、安心安全な方法を伝える活動に取り組む。

『ナチュラルおそうじ大全』、『やることの「見える化」で掃除を劇的にラクにする方法』(ともに主婦の友社)など著書多数。

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