シンクはアブラと水アカのミックス汚れ
null家の中の水回りでもっとも長時間使用するという人も多い、キッチンのシンク。食器や調理器具から出るアブラなどの酸性汚れと、石けんや水アカのアルカリ性汚れの2種類の汚れが同時に発生する場所です。
酸性汚れにはアルカリ性の重曹、アルカリ性汚れには酸性のクエン酸を使用するのが基本というのはここまでも何度も出てきましたね!
「そう! ですから、シンクの掃除では2種類の汚れに2種類の洗剤で対応します。ただし、2つを一度に使うと、混ざって中性になってしまい洗剤の効果がなくなるので、注意してくださいね」と、本橋さん(以下、「」内 本橋さん)。
食器洗いが終わったら、シンク内に重曹の粉をまき、メッシュクロスなどでこすってアブラ汚れを落とします。クレンザー代わりとして、シンク内の水と混ざってアルカリ性の洗剤として、ダブルの効果が期待できますよ。ゴミ受けのカゴや排水口周りも忘れずに。
重曹を水で流したら、マイクロファイバークロスやタオルで水気を拭き取ります。
「一日の終わりに掃除するなら、手を拭くのに使用していたタオルで拭いて、そのまま洗濯物かごへ。キレイにしたシンクを拭いたものだから、ほかの洗濯物と一緒に回して問題ありませんよ!」
水栓やその周りの水アカ汚れが気になる場合はクエン酸スプレー(水200mlにクエン酸小さじ1/2を溶かしたもの)を吹きかけてこすり、水で流してからクロスで拭き取ればピカピカに。毎日拭き取りしていれば、週1回で十分です。
夜寝る前にシンクをピカピカにしておけば、朝起きたとき気持ちよく食事の準備が始められますね! できれば夜だけでなく、使用するたびに飛び散った水滴を拭き取る習慣を身に着けておくといいそう。
汚れるたびにリセットしてゼロの状態に戻し、また気持ちよく使う。この積み重ねがキレイを作るんです! ぜひできることからコツコツと始めてみましょう。
ナチュラルクリーニング講師。大学では化学を専攻、会社員時代には合成洗剤の製造を経験。結婚を機に退職し、専業主婦として家事を担当するが、子どもが産まれ、自身と同じアトピー体質であったことから、改めて主婦として洗剤に興味を持つ。
掃除、洗濯、洗剤を科学的に解説するナチュラルクリーニング講座を運営、環境&手肌に優しく、安心安全な方法を伝える活動に取り組む。
『ナチュラルおそうじ大全』、『やることの「見える化」で掃除を劇的にラクにする方法』(ともに主婦の友社)など著書多数。