五徳のコゲつきには酸素系漂白剤!
null五徳の汚れは、吹きこぼれたり、油が飛んで汚れた面に熱が加わることでガンコなコゲに成長してしまいます。以前コンロリセットの回でご紹介したように、五徳をこまめに洗っていれば、そこまでひどい汚れにはならないそう。
「毎日リセットで落としきれなかった汚れには、週に1回のつけおき洗いが有効です」と本橋さん(以下、「」内 本橋さん)。
ここで使用するのは「酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)」。アルカリ性の洗剤で、アブラ汚れに強いのが特徴です。
「酸素系漂白剤がもっともよく働く温度は60℃前後。この温度でつけおきすると、ガンコな汚れを浮き上がらせることができます」
五徳が入るサイズの洗いおけや鍋、フライパンなどを用意します。キッチンの給湯の最高温度は60℃であることが多いため、五徳と洗剤を入れたら蛇口からお湯をためます。温度が足りない場合は熱湯を足すなどして調整してください。
フライパンや鍋ならそのまま加熱できます。五徳、水、洗剤を入れて火にかけます。グラグラ煮立たせる必要はないので、鍋の底がフツフツとしてきたくらいで火を止めます。
「注意点として、熱いお湯に洗剤を入れると吹きこぼれてくることがあるため、洗いおけを使う場合は洗剤を入れてからお湯を注ぐことです。フライパンや鍋を使用する場合は水の状態で洗剤を入れてから加熱しましょう。また、アルミ製の鍋はアルカリ製の液体で黒く変色してしまうので、使用できません」
このままお湯が冷めるまで、1時間ほど置いておきます。
お湯が冷めるころには汚れが浮いてくるので、メッシュクロスなどでこすり洗いをします。
「メッシュクロスは、汚れ落ちが良く、薄くて乾きやすいので使い勝手が良いんです。それでも汚れが取れない場合は重曹の粉末をふりかけてこすってください」
五徳は大掃除などの際にまとめて掃除するという人も多いかもしれません。でもこうして毎日のお手入れ&週1のつけおき洗いを続ければ、いつもピカピカの状態をキープできるんですね。
蓄積する前の軽い汚れの段階でキレイにしておくという、ナチュラルクリーニングの大前提を実感できるお掃除でした。
次回は、実はあまり掃除しないまま使っている人も多い冷蔵庫の自動製氷機を、さっぱりキレイにする方法を学びます!
構成/kufura編集部
ナチュラルクリーニング講師。大学では化学を専攻、会社員時代には合成洗剤の製造を経験。結婚を機に退職し、専業主婦として家事を担当するが、子どもが産まれ、自身と同じアトピー体質であったことから、改めて主婦として洗剤に興味を持つ。
掃除、洗濯、洗剤を科学的に解説するナチュラルクリーニング講座を運営、環境&手肌に優しく、安心安全な方法を伝える活動に取り組む。
『ナチュラルおそうじ大全』、『やることの「見える化」で掃除を劇的にラクにする方法』(ともに主婦の友社)など著書多数。