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コンロの周りの汚れは重曹で!【ナチュラル洗剤で簡単「小そうじ」テクニック】#1

毎日少しずつ溜まっていく、ホコリや油汚れ。小まめに掃除しておけば……!と、年末の大掃除のたびに後悔している人も多いかもしれません。そこで、ナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさんに、毎日・週に1回など、その場所に適したサイクルでの「小そうじ」術を教えてもらいました。

あれこれ市販の洗剤をそろえなくても、重曹やクエン酸など基本のナチュラル洗剤があれば家の中の汚れはきちんとキレイになるんです! 毎日気持ちの良いおうちで過ごす生活のための簡単テクニックを学びましょう。

油でベタベタ…コンロ周りは重曹におまかせ

油でベタベタ…コンロ周りは重曹におまかせ

毎日のご飯作りのたびに、油が飛んだり、お鍋が吹きこぼれたりと汚れが発生するキッチンコンロ。しかも、意外と汚れは広範囲に飛び散っていて、気が付いた時には壁やレンジフードまでギトギト・ベタベタの汚れにうっすら覆われていた……。なんて経験、ありませんか? こうなってしまうと落とすのも大変です。

「油汚れは、汚れてすぐなら簡単に落とせるのに、時間が経つと冷えて固まる、そこにホコリが結びついてさらにガンコな汚れになるという厄介な性質があります。だから、毎日リセットすることが大切なんです!」と、本橋さん(以下、「」内 本橋さん)。

でも、毎日って面倒な気がしちゃうんですけど……。

「コンロの汚れは、主に油汚れ。油汚れは酸性なので、アルカリ性の重曹を使うと落ちやすくなります。夕食の片付けのついでに、重曹水でさっと拭けば十分キレイになりますよ!」

というわけで、コンロのリセット方法について教えてもらいました。

そのまま捨てられる布を使えば片付けもラクラク!

そのまま捨てられる布を使えば片付けもラクラク!

用意するのは、重曹、重曹水を作るためのボウル、使い捨てできる布だけ。「雑巾やふきんを使うと、掃除のあとにさらにその雑巾を洗うという作業が発生してしまいます。掃除が終わったらそのままポイッと捨てられて簡単。いらなくなったTシャツなどを、手のひらくらいのサイズに切ってストックしておきましょう」

水や給湯器のお湯200ml(1カップ)に重曹小さじ1/2を入れます。そこに布を浸し、ぎゅっと絞れば準備完了。

重曹は100均でも売っているはちみつなどを入れる容器に入れておくと、さっと振り出して使えて便利なんだとか!

「拭き跡が残ったりするので、布は固く絞ってから使います。汚れがひどい場合は汚れるたびにどんどん新しい布を使い、汚れた面で別の場所を拭かないようにします」

まずは五徳を外し、コンロの全面を拭きます。まだ汚れが固まっていないから、重曹だけできちんとキレイになるんです!

布の汚れ次第では新しいものに交換し、続けてコンロ周りの壁や、レンジフードの内外をひと通り拭いていきます。

「油汚れは思っているより広範囲に飛び散っているので、気が付くとベタベタ汚れが蓄積しているということに。これも習慣にしてしまうとあとがラクです」

最後に、残った重曹水で五徳を洗い、拭いてコンロに戻せば完了! 慣れれば5分くらいで完了です。

恥ずかしながら、筆者にとって五徳はコゲコゲになってからようやく重い腰を上げて洗うものでした……。確かに汚れがこびりつく前に洗うのって効率的です。

「料理をしている最中に油などが飛んだときには、ティッシュや小さく切ったキッチンペーパーなどでその都度拭き取るようにするとさらに片付けがラクになりますよ」

食べ物を扱う場所ですから、なるべく洗剤などを使わずにきれいにできると安心。重曹なら手荒れの心配もありません。

翌朝起きてキッチンに立ったとき、コンロ周りまでピカピカだと1日を気持ちよく始められそう! ぜひ習慣化していきたいテクニックです。

次回は、意外と汚れやニオイが気になる!? 電子レンジの小そうじについて教えてもらいます。

 

構成/kufura編集部

 

本橋 ひろえ
本橋 ひろえ

ナチュラルクリーニング講師。大学では化学を専攻、会社員時代には合成洗剤の製造を経験。結婚を機に退職し、専業主婦として家事を担当するが、子どもが産まれ、自身と同じアトピー体質であったことから、改めて主婦として洗剤に興味を持つ。

掃除、洗濯、洗剤を科学的に解説するナチュラルクリーニング講座を運営、環境&手肌に優しく、安心安全な方法を伝える活動に取り組む。

『ナチュラルおそうじ大全』、『やることの「見える化」で掃除を劇的にラクにする方法』(ともに主婦の友社)など著書多数。

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