床のベタベタは皮脂やこぼれた食べ物汚れ
null「フロアワイパーや掃除機でホコリはなくなっても、床のベタつきは拭き取らないとキレイになりません。足の裏の皮脂汚れや、小さい子どもがいたら食べ物の汚れなど、アブラ系の汚れには重曹の出番です!」と、本橋さん(以下、「」内 本橋さん)
まずは2Lのお湯(40℃くらい)に小さじ5杯の重曹を入れて溶かし、1%の重曹水を作ります。「1%は、床に白い拭き跡が残らずに汚れを拭き取れる濃度。きちんと計量しましょう。この濃度なら二度拭きいらずなのもうれしい点です。
ハイハイする赤ちゃんや、床の近くを移動するペットがいる家ではできるだけ洗剤を使用したくないもの。重曹なら安心ですね」
クロスをたくさん用意して、汚れたらチェンジ!
nullここで効率的なお掃除のためのポイントが。
マイクロファイバークロスを、掃除する面積に応じて複数枚用意します(リビング丸ごとを拭くなら10枚くらい)。
「重曹水でまとめてすすいで絞ったクロスを、汚れたらどんどん交換しながら拭き進めていきます。汚れる→バケツですすぐ→バケツの汚れた水でまたすすぐのくり返しよりずっと清潔で、効率的です」
なるほど! これは目からウロコでした。拭き終わったところを踏まなくていいように、右利きの人は右から左に向かって拭き進めるのもポイントです。
フローリングの溝や、部屋の隅などは割りばしなどにクロスを巻き付けたもので拭きます。
落ちにくい汚れはアルコールスプレーをかけて拭きましょう。ただし、ワックスがけした床にはアルコールはNGです!
拭き終わったら、最初に作った重曹水でクロスをまとめてすすぎ、そのまま洗濯機へ。あっという間に片付け終了です。
「床拭きの頻度は、汚れ具合に合わせて。アブラが飛び散ったキッチンの床はその都度、リビングの床などは月に2週間~1カ月に1回程度の掃除が目安。素足で歩く季節はもう少し増やしてもいいかもしれませんね」
重曹水を作って、さっと拭くだけ。思ったより簡単にできそうなので、“気になったらすぐに床拭き”を習慣にしたいと思います!
ナチュラルクリーニング講師。大学では化学を専攻、会社員時代には合成洗剤の製造を経験。結婚を機に退職し、専業主婦として家事を担当するが、子どもが産まれ、自身と同じアトピー体質であったことから、改めて主婦として洗剤に興味を持つ。
掃除、洗濯、洗剤を科学的に解説するナチュラルクリーニング講座を運営、環境&手肌に優しく、安心安全な方法を伝える活動に取り組む。
『ナチュラルおそうじ大全』、『やることの「見える化」で掃除を劇的にラクにする方法』(ともに主婦の友社)など著書多数。