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勘違いしてたかも!? 重曹の使いドコロをチェック【ナチュラル洗剤で簡単「小そうじ」テクニック】#10

毎日少しずつ溜まっていく、ホコリや油汚れ。小まめに掃除しておけば……!と、年末の大掃除のたびに後悔している人も多いかもしれません。そこで、ナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさんにその場所に適した簡単「小そうじ」術を教えてもらいました。

今回は、ナチュラルクリーニングの基本アイテム「重曹」について。身近なアイテムですが、使い方を勘違いしている人も多いかもしれません! 改めて、正しい活用方法を復習しましょう。

重曹の使い方の基本

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重曹水は弱いアルカリ性→酸性の汚れに効く!

洗剤と汚れは、大きく酸性・アルカリ性・中性に分けられます。酸性の汚れにアルカリ性の洗剤、アルカリ性の汚れに酸性の洗剤を使用すると、中和されて汚れが落ちやすくなるんです。

重曹は、水に溶かすとアルカリ性の性質を発揮します。そのため、油汚れや食品の汚れ、手アカなど酸性の汚れを落とすことができます

水に溶かす場合は1%濃度で使用する

冷たい水には溶けにくいので、40℃前後のお湯を使用します。基本の濃度は1%。これは200mlのお湯に小さじ1/2杯、2Lのお湯に小さじ5杯の重曹を溶かしたものです。

このお湯をクロスなどに含ませて拭き掃除に使用したり、スプレーボトルに入れて汚れに吹きかけたりします。注意点は、雑菌が発生しやすいので、重曹水をその日のうちに使い切ることです。

クレンザーとしても使える!

100均などで購入できるはちみつボトルに入れておくと便利!

重曹の粉は水に溶けにくいので、クレンザーとしてシンクの掃除などに使えます。粉のまま振りかけてクロスなどでこするだけ。

やりがちだけど…こんな使い方は意味なし!

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カーペットに振りかけるのはNG!

前述した通り、重曹は水に溶けてはじめてアルカリ性の洗剤としての効果を発揮します。粉のままで汚れを吸着することもないので、カーペットに振りかけて掃除機で吸うという使い方は意味がありません。掃除機の故障の原因にもなりかねないのでやめましょう。

消臭剤としても使えません!

冷蔵庫や下駄箱に粉のまま置いて消臭剤とするという使い方も、あまり意味がありません。多少湿気を吸着することはあっても、ニオイがなくなるわけではないのです。

まずはニオイの原因である汚れをきれいにすることが先決! 冷蔵庫なら庫内を重曹水やアルコールなどで拭き、下駄箱なら靴を干したり、戸を開いて風を通すなどの対策をするのが先です。

ベーキングパウダーの主原料になっていることからも分かる通り、重曹はとても安全な成分でできています。ペットや赤ちゃんがいるおうちで使用しても安心だし、手荒れの心配もほとんどありません。

油汚れも、軽い汚れのうちや汚れがついてすぐなら重曹水で十分キレイになります。ぜひ上手に使いこなして、キレイキープを目指しましょう!

本橋 ひろえ
本橋 ひろえ

ナチュラルクリーニング講師。大学では化学を専攻、会社員時代には合成洗剤の製造を経験。結婚を機に退職し、専業主婦として家事を担当するが、子どもが産まれ、自身と同じアトピー体質であったことから、改めて主婦として洗剤に興味を持つ。

掃除、洗濯、洗剤を科学的に解説するナチュラルクリーニング講座を運営、環境&手肌に優しく、安心安全な方法を伝える活動に取り組む。

『ナチュラルおそうじ大全』、『やることの「見える化」で掃除を劇的にラクにする方法』(ともに主婦の友社)など著書多数。

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