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100均リピーターが「もう100均では買わない」と決めた商品って?以前と比べクオリティが上がったものも!

ひとつ100円というお手頃な価格がゆえに、ついつい買い物をしてしまう100円ショップ。しかし近年の物価高もあり、100均でも“買い控え”が起きているようです。

そこで今回『kufura』では、「毎月必ず100均に行く」という20~50代の女性84人を対象にアンケート調査を実施。「100均で買わないと決めているもの」「以前は100均以外で買っていたが、今は100均で買うようになったもの」を聞きました。

100均ファンでも「買わない」と決めているものは?

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毎月必ず100均を利用している人は、アンケート回答者全体(266人)のうち31.6%にあたる84人でした。ですが、約3人に1人の「熱心な100均ユーザー」でも、「これは100均では買わない」と決めているものが多数あるようです。ジャンル別に、寄せられたエピソードを見ていきましょう。

使いやすさがいまいち?「文房具」

「はさみ。うまく切れなかったことがあるので」(56歳/主婦)

「ボールペン。すぐにインクが出なくなった」(26歳/その他)

「鉛筆。とても書きにくかったので」(52歳/総務・人事・事務)

筆者自身も100均が好きで通っていますが、正直、文房具はじっくり選んで買うようにしています。56本セットのボールペンや油性ペンなど、明らかにコスパがいい文房具はその分、インク切れも早い傾向がありますね。

色鉛筆も学校から「100均のものはNG」と言われているので、やはり色づきがイマイチなのかもしれません。100均の墨汁も一般的なものより薄めだったりすることが多く、子どもの習い事用としては使うのを避けています。

当たり外れがある「掃除用具」

「トイレクイックルシート。前に買ったら最初から乾いていて使えなかった」(33歳/総務・人事・事務)

「洗剤など。汚れ落ちがイマイチなときがあるから」(55歳/主婦)

掃除用品も「要注意」なよう。なかには使い勝手のよいものもあるのですが、大手メーカーの商品と比べると汚れ落ちが弱いケースが多いのは否定できません。

肌に合うかの不安がネックに?「コスメ」

「化粧品類。安いと不安があるため」(27歳/コンピュータ関連)

「化粧品、肌に悪そうだから」(39歳/学生・フリーター)

「化粧水など、肌に直接つけるもの。成分が本当に安全なのかつい不安になってしまうから」(45歳/主婦)

コスメは合う・合わないが分かれやすい商品だと感じます。わが家も、家族全員肌が荒れやすいので、「100均でコスメを買わない」派の気持ちもよくわかります。

故障して結局買い直した経験も…「電子機器」

「充電器。すぐ故障して買い直すはめになった」(43歳/その他)

「イヤホン。音質がよくなかった」(23歳/その他)

「充電器、延長コード、乾電池。電気系統は有名メーカーのものでないと安心して使えないから」(55歳/主婦)

充電コードについては、筆者も使ったことがあります。iPhoneにつないだところ「このアクセサリは使用できない可能性があります」という表示が。実際は問題なく使えたものの、やはり純正品に比べると充電スピードにも劣ると感じました。

品質の差が使いやすさに直結!「日用品」

「食品ラップ。品質がいまいちで使いにくかった」(52歳/主婦)

「タオル。すぐボロになるから」(53歳/その他)

「タッパー。もろいものが多く、すぐに形が崩れたりしてコスパが悪いから」(38歳/営業・販売)

日用品は品質の差が出やすい気がします。筆者も食品ラップを使ったことがあるのですが、変に伸びがよくて切るのに苦戦した覚えがあります。

スーパーの方がコスパがいい?「食品」

「食品。スーパーの食品売り場で買った方が安い」(34歳/主婦)

「量の少ないお菓子。割高だから」(45歳/主婦)

食品については、他店の方が安いとなると致命的。ひとつ100円という価格が、かえって割高になることもあるようです。

こんな「買わないもの」も!

「洋服。見た目が安そうだから」(50歳/主婦)

「包丁。やはり毎日調理する中で包丁は100円のものと1,000円のものでは切れ味や研いだ後の形?が違うような気がするので、100均では買わないです」(27歳/営業・販売)

「乾電池。消耗が早く感じます」(46歳/営業・販売)

100均は商品数が多いからこそ、人によっては買わないものが出てくるのかもしれませんね。低価格がゆえに、品質をどこまで妥協できるか、買う側のさじ加減も関係してきそうです。

「100均以外で買う」→「100均で買う」に方針が変わったものも!

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一方、ものは試しに使ってみたら、「意外と使い心地がよかった」というケースはけっこうありがち。加えて100均の企業努力はすさまじく、同じものでも、クオリティが年々アップして他のお店と遜色なくなっていくケースもあるよう。

以前は「100均以外で買う」と決めていたが、方針を変えて「買うようになった」事例として、多くあがっていたものを3つご紹介します。

目的によっても感想が変わる?「文房具」

1つ目は、「買わないと決めている」でも選ばれていた文房具。

「消しゴム。ちゃんとしたメーカーものでないと消え具合が悪いので敬遠していたが、子どもの消費ペース&失くす頻度を考えて、100均の切り落としのものを購入するようになった」(41歳/主婦)

「アクリル絵の具。昔使ってみたときにとても塗りにくかったので買わないと決めていたが、プロの絵描きの方が同じ商品で普通に素晴らしい絵を描いているのを動画で見て自分も再挑戦している」(57歳/その他)

「ノート類。以前購入したときは紙質が悪くて消しゴムで消してもきれいに消えなかったため購入を控えていたが、最近仕方なく購入したものがとてもよかったので、それ以来ノート類を買うときは100均にしている」(38歳/営業・販売)

100均の商品は、入れ替えやリニューアルも頻繁に行われる印象です。そのため、以前はいまいちだったとしても、次に使ってみたとき見違えるほど品質が上がることも珍しくないのかもしれませんね。

進化がすごい!「コスメ」

同じくコスメも、「買わないと決めている」と「100均で買うようになった」の両方にランクイン。

「以前はジェルネイルの硬化が甘いと思っていたが、かなり進化していて色なども増え、セルフネイルが100均で揃えられるようになった」(36歳/総務・人事・事務)

「メイクブラシ。使ってみたら意外と良かった」(22歳/学生・フリーター)

「メイク用品は動画など見ていいなと思って買ってみた」(35歳/その他)

「肌に触れるものは安すぎると心配」という意見がある一方で、近年はコスメに力を入れている100均も多く、使ってみると意外と良かったと感じるケースも少なくないようです。

最近はSNSなどでコスメの紹介動画が発信されているので、「使い心地を見てから買う」という流れも定着しているように感じます。

今は履き心地ばつぐんに?「靴下」

最後は靴下。最近の100均の靴下は、以前と比べてレベルアップしているという回答が集まりました。

「靴下。昔は品質が悪く、ゴムがすぐ伸びたりしていたが、最近は大丈夫なので」(55歳/主婦)

「靴下。買ってみたら、意外とスーパーでは売ってないタイプで使いやすく、よく履くようになった」(50歳/主婦)

100均の靴下は、筆者自身もリピートしている商品です。特に失くしやすい赤ちゃん用の靴下は、100均のものを愛用していました。

若干毛玉のつきやすさは気になりますが、「100円なら充分」と思えるクオリティのものが多い印象です。

いかがでしたか? 移り変わりが激しい100均の商品はものによって品質にも幅があり、使い勝手の良さなど、人それぞれ感じ方も違います。

100円だからと言って衝動買いはせずに、一品一品じっくりと選ぶことが大切。ぜひ、100均での買い物に役立ててくださいね。

三木ちな
三木ちな

WEBライターとして、主にくらしや節約などの記事を手掛ける。趣味は節約と貯蓄で、業務スーパー歴20年のマニア。

仙台市出身で、現在は埼玉県在住。3人の子どもと夫との5人暮らし。クリンネスト1級、節約生活スペシャリスト、整理収納アドバイザー1級、腸活アドバイザーの資格をもつ。

X(旧Twitter)はこちら→@natsumama0805

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