子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

安物買いの銭失い!「お金をケチって失敗」したこと男女500人調査。100均から人づきあいまで

物価の上昇が止まらず、家計にとって厳しい状況が続く中、なるべく高い買い物は控えようと努めている人は多いはず。とはいえ、お金の出し惜しみをしたがために、“安物買いの銭失い”となるなど、かえって苦い経験をしてしまうこともあるのではないでしょうか。

今回は、男女500人を対象に“ケチって失敗したエピソード”についてアンケート調査を実施しました。

「衣類」で失敗!

null

「ネットでプチプラの服を買ったら画像とは印象が違って生地が薄く、安っぽく見えてしまうデザインだったこと」(29歳女性/その他)

「質より量と思って、安い服を沢山買っていたけれど、飽きたり、素材がすぐのびたり、結局頻繁に着るのはお気に入りの数着だったので、今は吟味して少数精鋭にしている」(48歳女性/その他)

「値段の安い服を買ったら肌触りがあまり良くなくて、結局着なかった。多少高くても肌触りが良い物を購入しようと思った」(41歳女性/その他)

「ダウンコート。安いものだと暖かくないし、すぐにヘタれて駄目になるから、ちょっと高いものを買ったほうが結果長持ちして満足度も高く。結果コスパ良くなる」(42歳女性/主婦)

「一回り大きいサイズが値下げしていたので少しくらい大きくても安いほうがいいと思って買ったら思った以上に大きくて結局着なかった」(62歳女性/総務・人事・事務)

今回のアンケートで最も多かったのは、衣類に関する失敗談。セールなどで購入したものは、どこかしっくりこなかったり、すぐに傷んでしまったりで、安物買いの銭失いになりがちなようです。

もちろん、高価であれば必ずしもよいとは限りませんし、プチプラアイテムを賢く着回すのもおしゃれの楽しみだったり腕の見せどころだったりします。とはいえ、自分が身に着けるものだからこそ安物に飛びつくのではなく、本当に気に入るものをじっくり見極めることも必要かもしれません。

靴、鞄、アクセサリー…「服飾雑貨」での失敗も!

null

「似たようなデザインで安いほうの靴を買ったら靴ずれがすごく足が痛くなった経験がある」(42歳女性/主婦)

「通販で2,000円ちょっとのスニーカーを買ったら半年もたたないうちのソール部分が破れて履けなくなった」(56歳男性/コンピュータ関連技術職)

「安いカバンを買い、すぐに持ち手が外れてしまった」(46歳女性/総務・人事・事務)

「ブランドのネックレスの3分の1の値段で似たようなやつを買った。満足感がなくて本物を買えばよかったなと今でも思う」(33歳女性/その他)

「ネットで海外の安い腕時計を買ったこと。電池が1年ももたず、国内では電池交換もできなかったので、損した気分になった」(60歳男性/その他)

衣類以外での身に着けるものでも失敗談が続々……。着用感に問題があったり、すぐダメになったりして結局買い直す羽目になるのであれば、はじめからお金をかけて良質なものを選ぶほうが得策だといえそうです。

「安売りの食品」で失敗!

null

「ネットで安いお米を買ったら、粒が小さく不揃いで食感もボソボソ。モチモチ感もなく、全く美味しくなかった」(51歳男性/デザイン関係)

「安いバナナ。ほぼ毎日食べるので、安くてラッキーと思って買ったら、食べるとガリゴリするような食感で美味しくなかった。高いのは、やはり甘みが良い」(49歳女性/その他)

「ハーゲンダッツのミニカップのバニラ味を買いにコンビニへ。新商品など他のアイスに目移りしてしまい、ハーゲンダッツと同じ値段で他のアイスを2個買った。ところが、どちらも微妙な味で、これならハーゲンダッツをしっかり味わって食べればよかったと後悔」(59歳男性/会社経営・役員)

「半額だと思って買い込み過ぎた食材が、賞味期限までに消化しきれなかった」(48歳男性/その他)

「食べ放題のお店で追加料金で食べられるメニューをケチって注文しなかった。実は、そのメニューが非常に美味しかったらしい」(66歳男性/その他)

節約のつもりで食費を削ったら、「なにこれおいしくない!」と食卓の満足度が右肩下がりに……。また、スーパーなどで賞味期限間近の見切り品を購入すると、結局は食べきれずに食品を無駄にしてしまうケースも起こりがちです。

食品の値上げは庶民にとって非常に頭の痛い問題ですが、むやみやたらと食費をケチるのではなく、なるべく食費以外のコストを抑えてうまくやりくりしていきたいものです。

「生活家電」で失敗!

null

「掃除機が壊れて、この機会にコードレスを購入しようと思ってホームセンターへ。一番安い機種を購入したらとにかく吸引力が弱い。仕方がないのでほうきを併用している」(58歳男性/その他)

「安い掃除機を買ったら、使いにくかったり、においが気になったり、ゴミを出すのが面倒だったりして使わなくなった」(29歳男性/その他)

「安い冷蔵庫。容量が同じぐらいだったので安いほうを選んだが電気代が高くつき、結果高い買い物をしてしまった」(58歳男性/その他)

「洗濯機。予算内では条件に合うものがなく、機能面が優れているが容量が少なめのものにしたら、毛布など大きなものが洗えず、数万円ケチらずにワンランク上のを買うべきだったと後悔した」(49歳女性/主婦)

「冷風扇を買ったが大して冷たい風が出ず夏に使い物にならなかった」(60歳男性/その他)

家電のなかでも特に失敗談が多かったのは掃除機。価格の安いものを選ぶと、購入後、吸引力が弱いなど掃除機として致命的な問題が発覚し、「こんなはずじゃなかった」となりやすいようです。また、掃除機以外の家電では、「すぐに故障した」といった報告も。

見た目が同じようで、価格が安い製品があると、つい「こっちでいいや」となりがちですが、スペックを比較したり口コミをチェックしたり、慎重に検討する必要がありそうです。

「デジタル家電」で失敗!

null

「けちって安いパソコンを買ったが性能が低すぎてとにかく動作が遅くてイライラした」(51歳男性/その他)

「パソコンでDVDは見ないだろうということで、ワンランク下の機種を買ったが、結局は必要になり、自分でドライブを買う羽目になった。それ以後、安物買いの銭失いにならないように気を付けている」(65歳男性/その他)

「安いスマートフォンで済ませようとしたら、バッテリーが持たず、結局すぐ買い替える羽目になった」(28歳男性/学生・フリーター)

「スマートウォッチ。使うかどうかわからなかったので安いのを購入したけど、さらにいろいろな機能がついているものが欲しくなって買いなおした」(53歳女性/主婦)

「ワイヤレスイヤホンが欲しくて、とりあえず一番安いの買ったら、バッテリーのもちは悪いし、耳は痛くなるしで最悪だった」(29歳女性/学生・フリーター)

パソコンやスマートフォンといったデジタル家電もなるべく予算を抑えたくなりますが、ケチると後悔するもと。

筆者もスペックの割に格安だと思って通販で購入したタブレットが、いざ届いてみるとずっしりと重くてびっくり。持ち歩くのに不便だしそもそも手で持つのもストレスだしで、結局は使いものにならなかったという苦い経験があります。安いものには安いなりの理由があることを肝に銘じなければなりません。

「趣味やレジャー」で失敗!

趣味やレジャーでケチって失敗!

「新しいギターを購入しようとして、楽器店で弾き比べ、予算の都合で割安のほうを購入したが、音色が気に入らず無理してでも音色の良いほうを購入すればよかったと後悔した」(66歳男性/その他)

「ゴルフで初心者だから安いドライバーを購入したら、使用後間もなく折れてしまって悔しかった」(62歳/その他)

「旅行のホテル。好立地でとにかく安いと思い予約。サイトの写真は普通だったのに、実際はおんぼろで数千円の差でとてもすさんだ気持ちになった」(57歳女性/総務・人事・事務)

「交通費をケチッて自転車で遠出したら途中でパンクした」(46歳男性/その他)

「飛行機代をケチって高速バスを使って長距離移動したが、全身が痛くなってしまった」(36歳男性/その他)

生活必需品以外の余暇の部分にどれくらいお金をかけるのかは、なかなか難しい問題。ただ、リフレッシュのつもりが、お金をケチったがためにストレス倍増なんてことになっては元も子もありませんよね。

「100均アイテム」で失敗!

null

「洋服の毛玉取りが欲しくて100均で買ったはいいものの、全く毛玉が取れず無駄遣いした」(33歳女性/総務・人事・事務)

「100均でかったタオルや雑巾は編み方が甘く吸水性が全くなかった」(63歳男性/その他)

「100均ショップで結束バンドを買ったら縛る前に切れた」(66歳男性/その他)

「100円ショップでセロテープをまとめ買い。全然くっつかずに、普通のものを買い直した」(38歳男性/その他)

「100円ショップで購入した爪切りが最初の一切で粉砕。安物を購入して後悔した」(28歳女性/主婦)

こんなものまでカバーしているの!?……と驚くほど、商品のレパートリーが幅広い100均ですが、性能的にイマイチだったり、耐久性に難があったりしてガッカリさせられることもあるようです。

コスパ抜群のアイテムや便利なアイディアグッズも多数あれど、過度な期待を寄せるのはNGかもしれません。

「人づきあい」でケチって失敗!

null

「初デートで食事する店をケチったら彼女の機嫌を損ねてしまった」(31歳男性/公務員)

「同僚へのプレゼントを安いもので済ませたら、他の人が高価な物を渡していたので、少し恥ずかしい思いをした」(46歳男性/その他)

「ちょっとしたミスのお詫びのため、取引先へ茶菓子を持参したことがありました。その場で担当者が課内で配り始めたら数が足らず、もう少しグレードの高いものを買えばよかったと後悔しました」(68歳男性/その他)

ショッピングの失敗は買い直せば済む話ですが、人間関係のリカバリーはそうはいかないもの。誰にでもいい顔したり、見栄を張ったりする必要はありませんが、大切な人との付き合いに関してケチケチするのは考えものかもしれませんね。

その他、こんな失敗も…

null

「お買い得なティッシュを買ったら、ごわごわで肌があれてしまって化粧品を敏感肌用に買えなければならなかった」(58歳女性/主婦)

「安い折り畳み傘を買ったが、開いた瞬間に少しの風で布が飛んで行った」(48歳男性/その他)

「いつもの美容室の予約が取れず取り急ぎ安い美容室に行ったら、直しに行く二度手間になった」(35歳女性/その他)

「マットレスをケチって安いものを買ったら、柔らかすぎてすぐにヘタリ、人生初の腰痛になってしまった」(53歳女性/主婦)

「新車購入時に価格が高いとの理由でハイブリッドを選ばなかったら、ガソリン価格の上昇でハイブリッドにしておけば結局得になったと思った」(54歳男性/その他)

「新築した家。予算を低くしたらおもちゃのような家になった」(44歳女性/総務・人事・事務)

ワンコイン以下の日用品から、自動車や家といった一生に何度もない買い物まで、失敗の規模もさまざま。高価であればあるほど、やり直しがきかない分だけ後悔も大きくなりそうです。

 

以上、“ケチって失敗したエピソード”をご紹介しました。家計のコントールは大切ですが、支出を過度に切り詰めるとかえって損することもしばしば。みなさんもぜひご参考にしてみてはいかがでしょうか?

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載