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楽しかった日々、あのときの後悔…50~60代に聞いた「戻れるなら何歳?その理由は?」

もしも「○○歳からやり直せますよ」と言われたら……。懐かしい青春時代や、あの頃の後悔など、誰しも戻ってみたい時期があるのでしょうか。

今回『kufura』では、50~60代の男女に「戻れるなら何歳がいいですか?」というアンケートを実施。理由も併せて聞きました。

約9割の人が「あの頃に戻りたい!」

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まず今回は、「“今から○○歳からやり直せますよ”と言われたら、何歳に戻りたいですか? その年齢を教えてください。戻りたいと思う年齢はない、今のままでよい、という場合も教えてください」と質問しました。

その結果、回答者396人のうち88.6%の人が戻りたい年齢を回答。残りの11.4%は「今のままでよい」と答えました

「戻りたい年齢」の多い順に上位5つは以下の通りでした。

20歳・・・52人(13.1%)
18歳・・・44人(11.1%)
12歳・・・26人(6.6%)
15歳・・・26人(6.6%)
16歳・・・25人(6.3%)

成人になる20歳が多く選ばれましたが、全体に10代が目立ちます。それでは、回答者が選んだ「戻りたい年齢」と、その後聞いた「その年齢を選んだ理由」について見ていきましょう。

一番の後悔?「もっと勉強しておけば」

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アンケートでは実に22.5%の人の回答理由に、学生時代に「もっと勉強しておけばよかった」という声が挙がりました。大人になってから、勉強の大切さを痛感することがあるようです。

「9歳。ちょうどそのあたりから勉強についていけなくなったので。大人になってから勉強の面白さがわかった。次回の人生こそは諦めないで頑張ってみたい」(55歳女性/その他)

「12歳。中学生になってから遊んでしまったので。もう一度やり直せるなら、今度は勉強を頑張りたい」(58歳男性/その他)

「15歳。もう少し勉強すべきだった。アルバイトの頑張りすぎだった」(66歳女性/主婦)

「16歳。大学受験を目指してもう一回頑張る」(60歳男性/営業・販売)

「18歳。大学生活をもう一度やり直したい。もっと勉強しておけばよかった」(67歳男性/金融関係)

人生の岐路だった…「進路・就職」

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次に多かったのは「進路」や卒業後の「就職」についてです。人生の大きな岐路である、10代後半〜20代前半に戻りたい人の理由に多く見られました。「もう一つの人生を見てみたい」という意図の人も多いようです。

「14歳。もう一度受験校を選び直して学校を卒業したい」(50歳女性/主婦)

「18歳。就職活動をあきらめて妥協してしまったから」(61歳女性/主婦)

「18歳。サラリーマンではなく、研究者を目指すというのもありかなと思う」(69歳男性/その他)

「19歳。自分の適性にあった職に就きたい」(54歳男性/その他)

「23歳。地元に残るか関東に就職するかの人生の岐路だったので、地元に残ったらどうなっていたのか興味があるから」(54歳女性/主婦)

あの頃の体力がうらやましい!「美容・健康」

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年齢を重ねると、若い頃の体力がうらやましく感じるもの。美容や健康についても、多数の回答がありました。過去の不摂生を悔いるエピソードも目立ちました。

「10歳。きちんと歯磨きをしないからこうなるんだと、部分入れ歯をみせたい」(60歳女性/主婦)

「20歳。一番綺麗だった時だから」(56歳女性/総務・人事・事務)

「24歳。体力もあり、しがらみ無く、自分の思うように趣味に没頭できた」(58歳男性/その他)

「30歳。体が自由にうごかせるから」(64歳女性/主婦)

「35歳。多少無理の効く体力と、回転の良い頭があった年齢だったから」(51歳男性/総務・人事・事務)

懐かしむのは男性が多い!?「恋愛・結婚」

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10代の淡い恋を思い出すのは、男性が多数を占めました。一方、女性からは「結婚をやり直したい」との回答もありました。

「13歳。中学生に戻って、あの時思い切って告白をしておけばよかったと思うことがある」(53歳男性/公務員)

「15歳。初恋の人ともっと話をしておけばよかった」(68歳男性/その他)

「16歳。女の子に初めて告白されたのに、恥ずかしくて相手にしなかった」(59歳男性/その他)

「22歳。違う人と結婚する」(63歳女性/主婦)

子育て、親孝行…「家族との関係」

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親孝行や子育てについて思うところがある人もいます。親の年齢が上がり、子育ても落ち着いた今だから、過去を振り返る機会も増えるのかもしれません。

「0歳。生まれたてに戻り、子育ての大変さに、両親にありがとうと思いながら、もう一度やり直したいから」(52歳女性/主婦)

「13歳。大好きな祖父母に、もっと色々な話を聞いておけば良かったなと後悔しているので」(52歳女性/主婦)

「24歳。子育てに関して後悔の念があるから」(51歳女性/主婦)

「45歳。もっと家内をいたわり大切にし、二人でよい思い出をたくさん作りたい」(62歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

お金にまつわるあれこれ「貯金・投資」

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貯金や投資については男性の声がほとんどで、就職後のことを思い返して心残りを感じている人が多く見られます。老後を考える50〜60代の声には、現実味がありますね。

「22歳。きちんと貯金したい」(56歳男性/その他)

「35歳。ある程度お金のある年齢なので、それをしっかり運用したい」(51歳男性/デザイン関係)

「49歳。投資をしない人生をやり直してみたい」(61歳男性/営業・販売)

「55歳。貰った退職金を有効活用する」(66歳男性/総務・人事・事務)

部活・夢・遊び・人間関係…そのほかの「やっておけばよかったこと」

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その他、学生時代の部活動や、あの頃思い描いていた夢、遊びなど、次のようなエピソードもありました。

「10歳。恥ずかしがり屋だったので、もっと積極的に人と絡みたい」(56歳男性/その他)

「12歳。野球部に入り甲子園を目指したい」(58歳男性/その他)

「13歳。自分の夢に向かって努力したい」(60歳女性/主婦)

「20歳。大学生活をもっとエンジョイしたかったので。20才だと成人でいろんな意味で趣味や娯楽も楽しめるから」(69歳女性/主婦)

「50歳。もっと早くから海外旅行に行っておきたい」(64歳女性/公務員)

あの日々をもう一度!「楽しかった思い出」

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後悔ではなく、過去の楽しかった日々を懐かしみ、「あの頃に戻りたい」という人もいます。

「6歳。小学校の時は遊びも勉強もかなり楽しくのびのびやっていたので、その時に戻ったら楽しいだろうと思う」(67歳男性/その他)

「14歳。思春期真っ只中で夢がある」(67歳男性/その他)

「18歳。大学進学も決まり楽しさマックスの時期だった」(53歳男性/その他)

「27歳。今も幸せいっぱいだけど、子どもが社会人になり子育て時代を懐かしく感じることがあります。子どもが生まれた年に戻って、もう1度全く同じ幸せ体験をしてみたいです」(53歳女性/主婦)

「30歳。過去の自分の人生で、一番華やかでしたね! 仕事に恋愛、趣味も体力が有り余って遊んでました」(53歳女性/その他)

「今のままでいい」派の意見は?

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今回のアンケートでは、多くの人が「戻りたい年齢がある」と答えていましたが、「今のままでいい」という声も1割以上ありました。「今に満足している」「また同じことを繰り返したくない」と理由はまちまちです。

「今が一番幸せだから」(60歳女性/金融関係)

「今の嫁と出会ってないかも」(50歳男性/その他)

「まだ努力できる年齢だから」(55歳男性/学生・フリーター)

「どの年代でも悔いがあるので」(67歳男性/その他)

「戻っても同じような事をする気がする」(51歳男性/その他)

「もう十分いろいろ経験したし、またこれをやるなんて疲れるから今のままでいい」(55歳女性/主婦)

 

これまでの人生どのように過ごして来たかは人それぞれですが、これから先、なるべく後悔なく、明るく充実したものになるといいですね。皆さんの回答を見て、改めて日々の過ごし方について考えてしまいました。

神田えり子
神田えり子

料理家・フードエッセイスト。
大学卒業後、広告代理店で営業として勤務。大手料理教室講師を経て、兵庫県宝塚市にて料理教室主宰。その後拠点を東京に移し、料理家活動を開始。旬の野菜を使ったおばんざいを得意とする。

レシピ開発、フード関連のエッセイやコラムの執筆のほか、イベントやテレビショッピング、企業Instagramへの出演、司会進行など幅広く活動。

KEITA・服部みどりとともに料理家ユニット<C (クレッシェンドシー) のメンバー。食品メーカーへのレシピ提供、食イベント対応なども行う。

著書「カラダよろこぶ オイルおにぎり」(辰巳出版)
Instagram:@erikocookingsalon
ブログ:https://eriko-kanda.com/

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