タワマンの低層階と上層階で価格は違う?
nullタワマンの上層階は、醍醐味と言える“眺望”もあり価格設定も高いイメージですが、逆に低層階は少しお安いのでしょうか?
「一般的には、上層階の方が高い価格設定になっています。ですが、タワマンはそれぞれのお部屋の広さや間取りが違うので、一概に上層階の方が高いとは言えません。
例えば1階だと専用の庭付きのケースもあり、そうなると高い場合もあります」(以下、「」内西嶋さん)
タワマンの上層階に住むメリット・デメリットは?
nullタワマンの上層階に住む、具体的なメリットは何でしょうか?
「上層階のメリットのひとつ目は、ご存知の通り眺望です。隣にビルなどがないため見晴らしが良いことと、“まわりの視線を気にしないで済む”という声も聞きます。
また、騒音が気にならないということや、虫が出ないなどもメリットにあげられます。他にも、資産価値があるというのもポイントです」
逆にデメリットはどんなことでしょうか?
「デメリットのひとつとして、エレベーターで下に行くのに時間がかかるということがあげられます。朝の忙しい時間帯など、エレベーターがなかなか来ないなどの声も聞きます。
他にも、風が強いことや、そのため洗濯を干せない、というのも耳にします」
場合によっては、窓が開けられない仕様になっている上層階もあるとのこと。
「まれに、上層階はシャワーの水圧が弱いというケースもあるようです。これは内見の時に確認すると良いですね」
タワマンの低層階に住むメリットはある?
null眺望が大きなメリットであるタワマンですが、その眺望がない低層階に住むメリットはなんでしょうか?
「1階の場合は庭付きなどの物件もあります。また、階下に人がいないため、お子さま連れの方などに人気があります。
あと、低層階はエレベーターを待つことも少なくなるため、出かけやすいなどのメリットもあるので高齢の方などにオススメです」
タワマンの低層階に住むデメリット
nullでは、タワマンの低層階に住むデメリットはどんなところでしょうか?
「ラウンジや屋上庭園など、タワマンならではの共用施設は高層階に設置されている場合があります。
低層階にお住まいの場合、高層階に行くのはなかなか心理的にも物理的にもハードルが高いため結果的に使いづらいという声を聞きます」
他にも、低層階ではタワマンならではの眺望の良さを感じにくいことから、ステータスを感じにくく、資産価値が下がりやすいのもデメリットのひとつなのだそう。
「あとは、周りが建物で囲まれている場所は日当たりが良くなかったり、道路に面しているとプライバシーを確保しづらい……というような声もあります。また、電波の入りが良くない場合もありますので、内覧の際は電波の状態をチェックすることをおすすめします」
とはいえ、高層階・低層階共に享受できるメリットもあります。
「タワマンは駅近など、立地が良い場所に建っていることが多いです。また、コンシェルジュがいたり、ジムがあるなど、共用設備が充実しています。各階ごとにゴミステーションがあるところも便利ですね。
また、多くのタワマンは耐震構造になっているので、それも魅力のひとつです」
タワマンの引越しで気を付けるべきこと
nullタワマンに引越しをお考えの方には、チェックして欲しい注意点があるとのこと。
「大型家具を搬入する際に、場合によってはエレベーターに入らないことがあります。高層階の場合はエレベーターに入らないと搬入ができないので、事前にサイズのチェックが必要です。
新築の一斉入居では引越し当日のエレベーターの利用可能時間が決まっている場合や、エントランスと搬入口が別で設けられていることもあります。事前に管理会社などに確認しましょう」
すぐにタワマンを購入するのが判断しづらい方は、一度賃貸で試してみるのもよいかもしれません。そこで見えてくるメリット・デメリットをもとに、購入する・しないが判断できるかも。
【タワマンまとめ】
null・上層階より低層階の方が安い傾向にある。しかし庭付きなどの場合は、そうではないケースも
・上層階のメリットは眺望、騒音がない、虫が出ない
・上層階のデメリットはエレベーターがなかなか来ない、風が強い
・低層階のメリットはお出かけしやすいこと、災害時にエレベーターなしでも負担が少ないこと
・タワマンとしてのメリットは立地、耐震構造、設備
・タワマンの引越しでは家具のサイズに注意。一斉入居の場合は管理会社の指示を仰ぐ
【教えてくれた人】
アットホーム広報担当 西嶋優理子さん
2017年アットホーム入社。
コンシューマーマーケティングを担当するプロモーション推進グループを経て、2018年より現職。
不動産情報のプロとして、さまざまな住まい選びのポイントの解説も行う。