ちょっと特殊な家電レンタル「サブスクライフ」
null今回お話をうかがったのは、「サブスクライフ」の運営元、「株式会社ソーシャルインテリア」の髙橋智紗さん。全部新品で、しかも費用が小売価格を超えないという、にわかには信じがたいサービス……どういった仕組みで成り立っているのでしょうか。
「サブスクライフの強みは、高級な家電を手軽に生活に取り入れられるということ。そして、レンタル期間が終了するタイミングで小売価格とレンタル料金の差額(※)を払うことで、その家電がそのまま購入できることです。
実際の利用者でも、そのまま購入される方が約9割。逆に、途中で解約すると割高になってしまうので、“いいものを買いたいけど、高くて手を出しにくい”と悩んでいる方にこそ、おすすめしたいサービスです。
2018年にスタートしたサブスクライフはもともと、家電ではなく家具専門のサービスでした。代表の町野が家具のインテリアショップを巡るなかで、“質の高い家具があるのに、値が張るためユーザーに届きにくい”という現状を知り、“初期投資を抑える仕組みをつくることで、いいものを長く使うのをもっと当たり前にしたい”という想いで始めたものです。
現在は、5,000種類以上の商品のうち、家電と家具がおよそ3:7の割合。ユーザー・メーカー・サブスクライフ、誰にとっても嬉しい“3方良し”のサービスとして、好評をいただいています」(以下「」内、髙橋さん)
(※発送費や組み立て料金などは別途かかります)
タイプによって用途が違う!「家電レンタルサービスの選び方」
null「そもそも、ひとくちに家電レンタルと言っても、サービスによって特徴が大きく異なります。サブスクライフのような“リース型”は、長期のレンタルやその後の購入を念頭においた仕組みなので、短期で解約する“お試し需要”には向きません。
“レンタル型”の家電レンタルの場合、気軽に借りて、短期で解約しやすいのが特徴。ですが、“最終的に購入したい”という気持ちがあるなら、損することなくそのまま購入できるサブスクライフをおすすめしたいです」
髙橋さんに教わった、サービスのタイプ別の特徴は以下の通り。
【レンタル型】※一般的な家電レンタルはこちらが多い
〈メリット〉
●短めの期間でも、気軽に借りて試すことができる
●返却可能で、引っ越しが身軽になる
●壊れても修理保証がある
〈注意したいこと〉
●長く使うとレンタル代が商品の小売価格を超える場合がある
●中古のものが届く場合がある
→お試しで使ってみたい場合や、途中で引っ越す可能性が高い人に向いている
(※サービスによって、上記の内容が当てはまらない場合があります)
【サブスクライフ(リース型)】
〈メリット〉
●期間満了までの月額料金の総額が商品の小売価格を超えない
●必ず新品が届く
●そのまま買い取りができる
●購入に比べ、費用負担を分散できる
●壊れても修理保証がある
〈注意したいこと〉
●短期だと月額使用料が割高になる
●買い取りせずに途中解約しても、契約満了まで使ったのと同じ代金がかかる
→購入前提で、初期投資を抑えつつ、いいものを長く使い続けたいという人に向いている
「ちなみにサブスクライフでは、買い取りを選んだ場合の支払総額(発送費などを除く)は家電量販店やECサイトと遜色ない価格帯の商品も多いです。ムダを極限まで減らした効率的な仕組みで、安く、気軽に、いいものを使っていただける体制を整えています。
また、返却されたレンタル品は廃棄になるわけではなく、『サブスクライフ オフプライス』という2次流通のECサイトで販売。安いものを短期間で買い換えるのではなく、いいものを長く使うことは、SDGsの精神ともマッチするのではないでしょうか」
実際に、バルミューダの「トースター」と「スピーカー」をレンタルしてみました!
null家電レンタルの使い心地を体験すべく、実際に購入を検討していた『バルミューダ』のスチームトースター「BALMUDA The Toaster Pro K05A-SE」と、ちょっと気になっていた、同じく『バルミューダ』のワイヤレススピーカー「BALMUDA The Speaker M01A-BK」をお借りしました!
ちなみに今回は、サブスクライフの本来のレンタルサービスを利用したわけではなく、サブスクライフさんのご厚意で1週間だけお借りした形。
短期間のレンタル体験でしたが、サブスクライフのサービスの「メリット」と「注意すべき点」がよく分かりました。
スチームトースター「BALMUDA The Toaster Pro K05A-SE」
まずはこちら、スチームトースター! 憧れのバルミューダのトースターが我が家にやってきたことに、まず感動。
こちら、24カ月のレンタルで、なんと月額1,440円。安い! 24カ月の支払総額は3万4,560円。小売価格が3万5,200円なので、24カ月レンタル後、差額の640円を支払えばそのまま購入できます。
1,440円×24カ月+640円、と言われると、“3万円超えのトースターのある生活”が急にリアルさを帯びてきました……!
さっそく食パンでトーストを作ってみます。設置場所もばっちり! まずは上部に5ccの水を入れて……
推奨の焼き時間4分、じっくり待ちます! 内側が赤く光って、また消えて……熱したり冷ましたりしながら、ちょっとずつ丁寧に焼いているのがよくわかります。
チーズトースト完成! 8枚切りの薄いパンだったせいかちょっと焦げてしまったので、2回目のしらす山椒トーストは短めの3分間にしたらちょうどよく焼けました。
どちらももっちりしていて、お味はばつぐん! 普段、魚焼きグリルで焼いている固めのトーストとは、まったく違う食べ物に感じます……。
スピーカー「BALMUDA The Speaker M01A-BK」
続いてスピーカーをお試し。こちらは24カ月レンタルで月額1,570円、レンタルを終えた時点での総額は3万7,680円。小売価格は3万8,500円なので、購入時の差額は820円です。
ちなみに、最短の3カ月レンタルにすると、月額は1万2,580円。3カ月を終えた時点の総額は3万7,740円で、購入時の差額は760円になります。やはり長期の方が、断然手を出しやすいですね……!
このスピーカーが気になっていた理由は、ズバリ“光”。曲に合わせて、LEDライトがさまざまなパターンで複雑な光りかたをするんです。それが、曲とぴったり合っていて……! もちろん、音もしっかりきれい! ボーカルの繊細な息づかいを、音と光で2重にじっくり味わえます。
光りかたは、ダイナミックな「ビートモード」、やさしくて温かみのある「アンビエントモード」、音とは連動せず揺らめく「キャンドルモード」の3種類。これがあるだけで、音楽のある時間が、ぐっとおしゃれで落ち着くものに変身。特に夜、暗くして光らせるのがおすすめです。
いちばん大事なのは、事前の検討!
null今回レンタルしてみて、正直な感想は……どちらも欲しい!
24カ月で、1,440円+1,570円の月額3,010円。お借りしていたサンプルはじっくり1週間楽しんで、すでに返却してしまいましたが、あらためてサブスクライフでレンタル→購入しようかと真剣に悩んでいます。
でも、サブスクライフの場合、他の家電レンタルと比べて“事前にじっくり検討すること”がより重要になるというのも痛感。
例えばトースター、今回はサイズと設置したい空間がピッタリでしたが、これがもし“大きすぎる!”となった場合……。例えすぐに返却したとしても、24カ月の支払総額にあたる3万4,560円を支払わなければなりません。
だから、買うときと同様、事前に“これしかない!”と思えるくらい、しっかり検討するのが欠かせないんです。そういう意味では、レンタルというより、“24カ月払いの購入”に近いのかも……?
ローンやリボ払いと違って金利手数料がかからないので、その点は安心。ただし、安いからといって、無理をした金額にならないように注意が必要です。
もう1つ、レンタル期間はずっと修理保証が効いた状態になるのも大きな魅力!
髙橋さんによれば、単身赴任のユーザーさんなどの場合、ずっと保証が効いた状態にするために、24カ月を超えてもあえて“レンタル状態”を延長する人もいるんだそうです。もちろん、支払総額が小売価格を超えたら、レンタル終了時にはちゃんと、自分のものになりますよ。
これまで、家電レンタルサービスを比較する時は“月額金額” “商品種類数”くらいしか気にしていなかったのですが、それがいかに浅かったかを、今回の取材で痛感。まずは自分の目的をしっかり考えて、それに合うサービスを選ぶのが肝心なんですね。
便利な家電レンタルサービスを利用すれば、“あこがれ家電のある生活”にも手が届く!? 無理なくよく検討したうえで、上手に活用していきましょう。
【取材協力】株式会社ソーシャルインテリア
【教えてくれた人】
髙橋 智紗(たかはし ちさ)
株式会社ソーシャルインテリア PR担当。
インテリアショップや雑貨屋巡りが好きで、表参道や代官山、目黒通りを散歩することが休日の楽しみです。最近は、木彫りの熊が気になってます!