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20代に通じなくてショックを受けた「死語」の数々…「ソニプラ」「エビちゃんOL」時は流れた

後輩や職場の若い人達と会話をしていて、言葉や会話が通じなくてショックを受けた経験はありませんか? 自分が普段当たり前のように使っていた言葉が全く通じなかった時に感じるジェネレーションギャップって、なかなか堪えますよね。自分が歳を取ったことを改めて思い知らされる気さえします。

そこで今回は、世代のギャップを感じる、いわゆる「死語」についての調査を実施。20代に聞いた「知らない言葉」と、30~60代が今も使っている「昔流行った言葉=死語」について尋ねてみました。あなたが今も使っている「死語」、いくつありますか? 

20代が知らない言葉ランキング1位「MO」2位「ソニプラ」

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30代以上ならおそらくほとんどの人が知っているであろう昔流行った言葉を、編集部の独断と偏見で以下にリストアップ。

【現在はあまり使われなくなった語句リスト】
写メ/ちょいワル/着メロ/MO/フロッピーディスク/MD/コギャル/ヤマンバギャル/アベック/とっくりセーター/えもんかけ/エビちゃんOL/チャック/ジーパン/テクノカット/バッチグー/がびーん/こんばんみー/許してちょんまげ/あたりまえだのクラッカー/ソニプラ/イタメシ

20代の87人に上記の語句リストの中から「あなたが知らない言葉」を答えてもらいました。その結果、20代が知らなかった言葉TOP10は以下の通り。

■■20代が知らない言葉ランキング■■

1位 MO……81.6%(71人)
※30~60代で現在も使っている人3.4%

2位 ソニプラ……75.9%(66人)
※30~60代で現在も使っている人4.2%

3位 えもんかけ……71.3%(62人)
※30~60代で現在も使っている人12.0%

4位 エビちゃんOL……69%(60人)
※30~60代で現在も使っている人1.2%

5位 とっくりセーター……50.6%(44人)
※30~60代で現在も使っている人15.2%

6位 こんばんみー……42.5%(37人)
※30~60代で現在も使っている人3.6%

7位 イタメシ……41.1%(36人)
※30~60代で現在も使っている人15.4%

8位 MD……39.1%(34人)
※30~60代で現在も使っている人9.0%

9位 テクノカット……34.5%(30人)
※30~60代で現在も使っている人6.4%

10位 アベック……32.2%(28人)
※30~60代で現在も使っている人20.2%

1位は8割以上の人が回答した「MO」。確かにこの「MO」や8位の「MD」などは、パソコンやIT技術の発展により、今はほとんど使われなくなったディスクの名称。30代以降の人で、現在も使っているという人はわずか数%なので、20代が知らないのは当然と言えるでしょう。また2位には「ソニプラ」がランクイン。こちらは2007年に名称が変わって「プラザ」になった輸入雑貨チェーン。すでに「プラザ」としての認知度が高いので、30~60代も使っている人は少なく、20代が知らないのは当たり前かもしれません。

一方で、10位までにランクインした「イタメシ」や「アベック」はどうでしょう。死語と知りながらもつい使っているという30代以降の人もいるのでは?

エビちゃんと共に育ってきた40代前後の人にとっては(筆者もまさにこの世代!)、みんなが憧れた「エビちゃんOL」を知らない20代が7割近くいるなんて!とショックを受けたかもしれません。まさに時代の流れを感じる瞬間ですね。

ちなみに10位以下でしたが、昔流行ったギャグ「あたりまえだのクラッカー」を知っている20代は22%、「許してちょんまげ」は10%、「がびーん」や「バッチグー」は15%程度の認知度という結果に。さすがにリスト内の言葉を「すべて知っている」という人はいませんでした。

えもんかけは「衣紋かけ」と書きます。着物などをかけておく鳥居形のものですが、そこから生じてハンガー一般をさすこともあります。

30代が今も使っている死語1位「ジーパン」2位「写メ」

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続いて、30~60代の500人に、同じ語句リストから現在も使っている言葉を選んでもらうと、以下の結果に。

■■30~60代が今も使っている死語ランキング■■

1位 ジーパン……54.2%(271人) 
2位 写メ……44.8%(224人)
3位 チャック……33.6%(168人)
4位 着メロ……22.2%(111人)
5位 ちょいワル……20.6%(103人)
6位 アベック……20.2%(101人)
7位 フロッピーディスク……15.8%(79人)
8位 イタメシ……15.4%(77人)
9位 とっくりセーター……15.2%(76人)
10位 あたりまえだのクラッカー……12.2%(61人)

半数以上の人が使っている言葉は「ジーパン」だけでしたが、「写メ」は4割以上、「チャック」も3人に1人が使用していることが判明。それ以外の言葉も一定数の使用者がいることがわかりました。

ところで「ジーパンって死語なの?」と思った人も多いのでは!? 実は今の若者は「ジーパン」とは言わず「ジーンズ」とか「デニム」と言うようですよ。また昔から使っていた人は、いまだについ「写メ送って~」とか「チャック閉めて!」とか言ってしまいますよね。最近の子たちは「チャック」では通じず、「ファスナー」や「ジッパー」を使うようです。

「写メ」という言葉は「J-フォン」という会社のCMが最初じゃったのう……(インターネット老人会より)。

「ナウい」「ドロンします」…20代が死語だと思う言葉

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前述の語句リストは、編集部が死語と思われている言葉を集めましたが、実は地域や年代、その人の趣向によってたくさんの死語が存在しますよね。そこで実際に今みんなが「死語」と思っている言葉や表現は何なのか、挙げてもらいました。

まずは20代の87人に「先輩・上司・親などが使っている死語」について尋ねたところ、最も多かった回答が「特にない」「思いつかない」で約半数。そしてリスト内にあった「あたりまえだのクラッカー」「許してちょんまげ」「アベック」「えもんかけ」が数名という結果に。リスト外の回答としては、「ナウい」「チョベリバ」「どっこいしょういち」「ドロンします」「OK牧場」などが挙がりました。ちなみにITやパソコン系の言葉が通じないという意見が意外と多く、上司に「ワープロでタイプして……」とか「ダビングしておいて」と言われて意味がわからなかったという人も何人かいたようです。

ちなみにこれらの言葉を聞いた時の印象については、「何とも思わない」「時代の流れを感じるだけ」という意見が多数。中には「ださい」とか「ちょっと引く」という否定的な意見もありましたが、逆に「勉強になる」とか「あえて面白いから使ってみる」という死語に対して興味を持つという人も数名いました。

飲み会などから帰るときに「ドロンします」と言う女性も。

「まじ」「チョー○○」…30代以降が使ってしまう死語

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最後に30~60代の500人に、自分が思っている「死語」について尋ねたところ、どの世代にも多かったのが「ナウい」「まじ」「チョー○○」「チョベリグ」「チョベリバ」「写メ」「着メロ」でした。どれも当時女子高生言葉やギャル語からトレンドになったものが多く、昔使っていた言葉をそのまま使い続けている人が多いようです。

一方、年代によって多少差があった言葉が、30~40代では「激おこぷんぷん丸」「KY(空気読めない)」「オワコン」(オワッタコンテンツ)など。50~60代では「あたりまえだのクラッカー」「よっこいしょういち」「バッチグー」などを挙げる人が目立ちました。

■■30~60代が思う死語リスト■■

【30代】
ゲッツ!!、なるはや、どんだけー、まじ、激おこぷんぷん丸、KY(空気読めない)、チョー〇〇、ぴえん、写メ、チョベリグ、チョベリバ、ガチョーン、新人類、ナウい、ヤング、ちょいわる、なるへそー、だっちゅーの、オワコン、シースー、きゅんです、すんまそん ……など

【40代】
チョベリグ、チョベリバ、チョー〇〇、もちのろん、ダメよーダメダメ、KY(空気読めない)、あけおめことよろ、ナウい、キュンです、オッパッピー、まじ、朝シャン、ちょーきもちいい、ポケベル、やってみそ、よっこいしょういち、リア充、ギャップ萌え、わけわかめ、オッケーグーグル、まじ、安パイです、オワコン、ポアする、メンゴメンゴ、写メ、着メロ ……など

【50代】
ナウい、ダサい、チョッキ、乳母車、がびーん、だめだこりゃ、それな、バッチグー、ゲーハー、アッシー君、バイビー、写メ、着メロ、よろしこ~、よっこいしょういち、あたりまえだのクラッカー、てへぺろ、チョー〇〇、想定内、そんなバナナ、チョベリグ、チョベリバ、オバタリアン、頭がピーマン、ポケベル、公衆電話、マンモスラッキー、ボイン、えげつなぁ~ ……など

【60代】
アベック、シミーズ、オッパッピー、ナウい、チョー〇〇、だっちゅうーの、ばっちぐー、ワイルドだろう、だっふんだ、やってみそ、やばい、まいうー、 あたりまえだのクラッカー、まじ、よっこいしょういち、写メ、着メロ、アベック、新婚ほやほや、レンタルビデオ、インスタントカメラ、ランデブー、そうは問屋が卸さない、バタンキュー、じぇじぇじぇ ……など

最後に、この死語を使って若い人にわかってもらえなかった時、どう思うかについて尋ねたところ、「自分も歳を取ったなと感じる」という人が最も多く、次いで「寂しい」「時代を感じる」と意見が多数。ショックを受ける人が多い一方で、「何も感じない」という意見も多く見られました。

とっくりセーターはハイネックやタートルネックのセーターのこと。徳利を思い起こさせるから?

いかがでしたか? あなたが今使っている死語はどれくらいありましたか?

「いやいや、これは死語じゃないでしょ!」という意見もあるかもしれません。ギャグや方言などは地域やトレンドによって左右するもの。ドラマや映画の影響で昔の言葉が突然大ヒットして「死語」から一気に「トレンド」にのし上がる……なんてケースも少なくないですよね。また若い子の中には「死語」を使うことが、逆にクールと思っている人もいるみたい!? そう考えると言葉のトレンドっておもしろいですね。

ちえ
ちえ

エディター・ライター歴20年以上。女性誌やアウトドア雑誌、情報誌、スポーツ誌(自転車雑誌、水泳雑誌)などで執筆。2017年から主人の仕事に帯同しアメリカに移住。小学生の男児、中学生の女児とともに、異国の地での生活に奮闘しながら、執筆活動も継続中。現在はニュースや海外生活情報などを担当。アウトドアと旅行が大好き。趣味はパン作り。

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