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「工務店」と「ハウスメーカー」家を建てるならどっちで?ママ3人の経験談を聞いてみると…

“家を建てる”と決めてから、大きな分岐点と言えるのが建築依頼先。「ハウスメーカー」と「工務店」どっちがいいの?と迷う方も多いのではないでしょうか。

そこで、注文住宅を建てた子育てママに、ハウスメーカーまたは工務店に依頼して良かったこと・残念だったことを聞いてみました。

今回ご登場いただいたのは、小さなお子さんを抱えながら家を購入されたお三方です。

case1:小池さん

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Q1:家を建てようと思われたきっかけは?

都内の賃貸に住んでいたのですが、子どもが生まれると部屋が手狭に感じて引っ越すことにしました。

最初は広いところに引っ越したいという気持ちだけで、持ち家なんて考えていなかったんです。でも物件を探していくうちに、戸建てがいいね→子どももいるし庭がほしいね→それなら都内にこだわらなくてもいいかな、と具体的な理想がかたまっていき、土地探しをしていきました。

ハザードマップや子どもが通う学校の通学路などをチェックしながらでしたので、土地決定までは足掛け2年以上かかりました(笑)。

その間に、建売りではなく細部までこだわることができる(例えば、窓枠はアルミサッシではなく、断熱性の高い樹脂サッシがいい、とか)注文住宅にしようと落ち着きました。

Q2. 工務店の「技拓」を選んだ決め手は?

耐久性があり腐りにくいウェスタン・レッドシダー(米杉)の外壁

ハウスメーカーの住宅展示場にも行ったのですが、デザイン的になかなか好みにハマらず……。でも、土地探しをしている時に「かっこいい!」と目をひく家があって、それを建てたのが「技拓」さんだったんです。

印象的なレッドシダーサイディング張りの外壁が特徴なんです。大掛かりなメンテナンスが必要なように思いますが、じつは傷んだ部分だけを補修できるからむしろ経済的なんだそう。経年劣化による変色や部分修復による外壁の変化も“味”だな、と実際に建つ家を見て感じたんです。

内装もオシャレ

内装は、技拓ホワイトと呼ばれる白のドライウォール工法の壁を基調としたシンプルなデザイン。天井に張られた米杉が温もりを感じさせてくれます。

こうした内装デザインも、私たち夫婦の好みにマッチしていました。

また、基本デザインだけでなく、技拓さんが掲げる“100年後を見据えた家づくり”という理念にも強く惹かれました。スクラップ&ビルドの考えも多い中、手入れして長く住み続けるという考えに共感したのです。

技拓さんのサイトを見て、そのための性能もしっかりしていると判断し、お願いすることに決めました。

Q3:地元の工務店に頼んで実感した良かった点は?

我が家の地域は建築基準が設けられているのですが、技拓さんは同じエリアに何軒も建てているため、そのあたりは熟知していました。土曜の工事は避けた方が……など、街の様子に詳しかったのも頼もしかったです。

フルオーダーな注文住宅はとにかく決めなくてはいけないことが多いのですが、センスに納得して技拓さんを選んだこともあって、“お任せ”できることが多かったです。世の中はコロナ禍でしたし、私も2人目を妊娠中で、つわりが本当につらい時期だったこともあり、とても助かりました。

左が『ハンターダグラス』のシルエット・シェード、正面がハニカムシェード。

ブラインドに関して相談したところ、馴染みの専門店を紹介してくれました。そのおかげでサンプルを用意してもらったり、採寸&取り付けも立ち合いなしですべてやってもらえました。「ここの窓には要らないかも。必要なら後からつけたらいいよ」と、親切なアドバイスまで。スムーズに進んだのは、横のつながりが太く信頼感もある“地元の業者同士”だからこそかなと感じました。

もっともありがたかったのは、工期をつめてくれたことです。2021年4月に土地を決め、技拓さんに依頼したのが6月頭頃。だいたい完成までは1年ほどかかると言われました。

しかし、当時は子どもが保育園の年少にあがるまでに引っ越したくて、2022年3月末日には住民票を移して、保育課で手続きをしないといけなかったんです(でないと、入園できたとしても、入園取り消しになってしまう!)。

事情を話したところ、なんと約7カ月で仕上げてくれました! 大手だと、通常よりもタイトな工期は難しかったかもしれません。無理なお願いにもフレキシブルに対応くださったのも、工務店ならではなのかなと思いました。

Q4:逆に、残念に感じた点は?

残念というより反省点になりますが、お任せしすぎてしまったところもあり、もう少しじっくり考えればよかったかなと思うところはいくつかあります。

例えば浴室。木とタイル張りの壁面なのですが、木から出たアクがタイルの白色の目地についてしまうと取れないんです……。汚れが付いても目立ちにくい濃い色の目地にしておけばよかったな、と思いました。

こんな感じで、実際に住んでみて「こうすればよかった」というところはありますが、技拓さんにお願いして残念ということは思いつきませんでした。

 

小池さんが湘南に家を建てて移住する様子は、過去の連載でも詳しくご紹介しています。こちらもぜひ!

case2:Mさん

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Q1:家を建てようと思ったきっかけは?

上の子が3歳の時にアパートに住んでいたのですが、子どもの足音などでクレームがきてしまって……。引っ越した先でも同様のトラブルに遭い、集合住宅住まいに嫌気がさしてしまったんです。

家族が増えて手狭だったこともあり、自分たちの家を持ちたい!と思ったのがきっかけでした。

Q2:「ミサワホーム」を選んだ理由や決め手は?

ミサワホームで家を建てたママ友から、「とにかく担当者の人がとてもよかった!」と紹介されたのがきっかけです。

じつは、家を建てると決めてから他社のハウスメーカーの展示場に足を運んだのですが、予算感で思いきり現実をつきつけられて打ちのめされたんです(笑)。その経験から、まったく期待していませんでした。

でも相談をかさねるうちに、「本当に我が家のことを考えて提案してくれているな」と実感できることが多々あって、担当者の方を信頼するようになりました。ただ、やっぱり予算感が厳しくて……。

並行して地元の工務店にも相談していたので、お互いの提案を双方に伝えてよりよいアイディアを引き出しつつ検討を重ねました。工務店のスタイルも好みだったこと、そして予算感もクリアしていることから、気持ちはだいぶ工務店に傾いていきました。

もう、ミサワホームはお断りをしよう……と思っていた矢先、ミサワホームが価格を下げてくれたんです。もともとミサワホームが買い上げた土地だったこともあってか、担当者の方が頑張ってくれたようで。それなら!ということでミサワホームに決めました。

Q3:ミサワホームに頼んで実感した良かったところは?

リビングは掃き出し窓を3カ所設けてたっぷり日が当たるようにしたのがこだわり。

気になった施工の実例をたくさん見られたことです。それだけ住宅展示場などをたくさん抱えているのは大手ならではな気がします。

また、アフターサービスがとてもしっかりしています。つい最近、シャワーの水が止まらなくなりとても困ったんです。夜でしたが24時間フリーダイヤルのサービスに電話したら、オペレーターの方が出てすぐ対応・修理手配をしてくれたのは本当に助かりました。

トラブルが起きた時に、時間を気にせず問い合わせる先があるという安心感も、大手ならではなのかもしれないと実感した出来事でした。

リフォームで子ども部屋に設えた壁と収納。

また、子どもが大きくなったのを機に、子ども部屋を壁(収納付き)で仕切って2部屋にするリフォームをすることにしました。

いくつかリフォーム会社にも相談したのですが、やはり建てた家のことなのでミサワホームの方が話しが早くて。

スムーズにやりとりできたので、結局、ミサワホームに工事をお願いして良かったと思っています。

Q4:逆に、残念に感じた点は?

唯一、リビングにある扉のフレームが少し歪んできていることくらいでしょうか(笑)。

同じタイプの扉が反り返ったりするという声があるそうで、不具合がないかこまめに様子を気にしてくれて、むしろ手厚さを感じています。

キッチンと洗面所が離れていて家事導線がちょっと悪いな、長方形の間取りで家具の置き方が難しいな……と家づくりでの残念ポイントならあるのですが、ミサワホームに頼んで残念!という点は特にありませんでした。

左:リビングの大きな扉 右:扉に横には、前の住居から持ってきたという子どもの背丈を記した板が。

case3:Kさん

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Q1:家を建て替えようと思ったきっかけは?

うちはもともと、夫が私の実家にきてくれて私の両親と同居していたんです。その家(私の実家)が築約35年と年季が入っていたため、いつかは建て替えを……と考えていました。

子どもを2人授かり家族が増えてからは、その思いがぐっと強くなりましたね。車のローンが終わったタイミングで、建て替えについて具体的に動きはじめることにしました。

Q2:へーベルハウスを選んだ理由や決め手は?

家族が集うリビング。落ち着いた色合いの天井板がこだわり。

家づくりの時にとりわけ重視したのが「頑丈さ」です。

数年前、集中豪雨で川が氾濫した川が街をおそったというニュースをテレビで見ました。その時に、流されることなく残ったのがへーベルハウスの家だったということを知り、候補に考えていたんです。

もちろん地元の工務店も考えましたが、もし万が一にでもつぶれてしまったら?というリスクを考えて、大手ハウスメーカーに絞って選んでいきました。

当時はセキスイハイムもいいなと思っていたのですが、実際に展示場に行ってみたら、ヘーベルハウスのスタイルなどが好みにドンピシャで! ハウスメーカー選びはとんとん拍子に決まりました。

Q3:へーベルハウスに頼んで実感した良かった点は?

とにかく家族が多いので、「あーしたい、こーしたい」の声が多く、時にもめたりして意見をすり合わせることにいちばん苦労していたのですが、担当者の人が折衷案を出してくれたり、みんなの意向を汲もうと努めてくれたのが本当に助かりました!

トイレの壁紙はKさんがこだわってセレクトしたところ。

うちは建て替えだったので、工事がスタートする前に引っ越さなくてはなりませんでした。仕事、子育て、家事に加えて、家のことを決めるのと引っ越し作業も同時並行と、とにかくバタバタ……!

でも、打ち合わせの時に見せてくれた3Dのイメージ映像がとても想像しやすくて、壁紙などを決めるのに大いに助かりました。模型や平面図では、なかなかスピーディに決めるのは難しかったかもしれません。

実際に家ができてからは、頑丈さを実感しています。以前なら地震が起きると揺れを感じていたのに、新しい家では同じ震度であってもまったく揺れに気づかなくてビックリ!

気密性も高くて、冬でも日が当たれば床暖房はつけなくてもいいくらい暖かいんです。防音性も高く、子どもの声が外まで響いて……という心配もなくなりました。

人数が多いK家では、食器類も数が多かったそう。「キッチンは私の意向で収納がたっぷりとれるようなデザインを採用しました」とKさん。

Q4:逆に、残念に感じた点は?

施工での不満点などはありません。ただ、やっぱりお高い!とは思いました。

もちろん計画性をもってローンは組みましたが、「しばらく頑張らなくっちゃ」です(笑)。

オーダー先への不満はほぼなし!3人にお話を聞いてみて…

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今回お話しをうかがった3名とも、建築依頼先に対して不満はとくにない、と回答しました。

工務店にオーダーした小池さんは、理想を叶えてくれる工務店を見つけることができて、フレキシブルな対応に感謝していましたし、ハウスメーカーにお願いしたMさん、Kさんも、親身になって相談にのってくれる担当者と出会えたことがよかったと口を揃えました。

買うのは家であっても携わるのは人。理想の家づくりを叶えるには、良きパートナーとの出会いも大切なのかもしれませんね。

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