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「無印良品の家」は吹き抜けなのに地震に強い!行ってわかったその理由は…

毎日の暮らしでよくお世話になっている『無印良品』。実は「家」も手がけているって知っていましたか? 一般的なハウスメーカーとの違いがあるのか、耐震などの安全性や価格も気になる!でもモデルハウスに行くのはちょっと敷居が高い……。

ということで、kufura編集長のサトウがみんなが気になるアレコレを『MUJI HOUSE』の方に教えてもらうインスタライブを、2023年3月14日(火)に行いました。

無印良品のモデルハウス「木の家」は開放感いっぱい!

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『無印良品』の家には「木の家」「窓の家」「縦の家」「陽の家」と4つのタイプがあるのですが、今回インスタライブをおこなったのは、調布市にある「木の家」のモデルハウス。「木の家」は個室を区切るいわゆる“◯LDK”という考え方を排除した、大きなひとつの箱のような設計です。

百聞は一見にしかず、まずはインスタライブの様子をご覧ください!

無印良品の家のココが知りたい

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まず気になるのが『無印良品』といえば家具や雑貨、衣類のイメージ。家のプロという印象があまりない人も多いと思います。

ー大変失礼なのですが、無印良品は“家の専門”という感じがあまりしないのですが……?

「そのご質問、よくいただきます(笑)。実は、無印良品の家づくりはすでに約20年、全国で3000棟以上の実績があるんです。ハウスメーカー出身だったりという専門のスタッフが、全国の工務店さんとパートナーを組んで運営していて、みなさんにおなじみの『無印良品』とは独立した部門なんですよ」(以下「 」内すべてMUJI HOUSE・伊賀野さん)

なるほど!お店のスタッフが家部門に異動してくるということもないんですね(笑)。今回お話を聞いた伊賀野さんも、ハウスメーカーから無印良品の家に転職されたそう。

家づくりの専門知識がある方と相談できるなら、他のハウスメーカーと変わらない! これは安心です。

「暮らしやすさ」「収納や間取りの工夫」は家全体に!

家を入ると、まず吹き抜けが気持ちいいリビングが広がっています。
2階に上がってもひとつの空間が。クローゼットはありますが、ほぼ壁がない!
最小限の柱はありますが、自在に空間をアレンジできるようになっています。

吹き抜けの開放感がすごい!2階に上がってみるとよくわかるのですが、壁も廊下もほとんどない!

ー壁も廊下もないのがひとつの特徴だと思うのですが、これはどういう狙いの設計なんでしょう?

「無印良品の家は、簡単にいうと“頑丈で、快適な、とにかく長持ちする究極の箱”というのがコンセプトなんです。ここは子ども部屋、ここは寝室……のように、細かく区切ったり壁を作らないという考え方。

コロナ禍もあって在宅で仕事をするようになったりと、ここ数年で生活様式が変化しているご家庭も多いと思いますが、これだとそういった暮らしの変化にも、フレキシブルに対応できるんです」

たしかに子どもがいる場合、小さいときはリビングで過ごすことが多かったり、成人すると家を出てしまったりと、子ども部屋を作っていても実際にそこを使う期間は限られています。

だったら、必要な時に空間を区切ったり取り払ったりができる可変性を持たせれば、家の空間を100%活用できる、ということなんですね。

実は通常の間取りで暮らしている場合、実際の広さの60%くらいしか活用できてない、という話もあるそう。かくいう筆者の家(4LDK)でも、和室は普段は不使用だし、わたしの部屋も単なる衣装部屋になってしまっていてほぼ使っていません……。永く住む空間だからこそ、隅々まで無駄なく使えるのって大切です。

2階のクローゼットもすっきり。半透明の扉を使って明るさをキープしたりと、様々相談できる。
浴室と洗面。シンクはマットな質感で高級感あり。銀座のMUJI HOTELと同じものだそう。
シンプルで使いやすそうなキッチン周りも無印良品オリジナル。食洗機などはオプションでつけられるそう。

衣服や水周りなど収納や使い勝手も気になるところですが、さすが無印良品! ラックや扉の組み合わせまでフレキシブルに使えるようになっています。

「たとえばクローゼット。扉を半透明なガラスにして透け感を出すことで、空間を広く見せることもできます。扉は好みや用途に合わせて、いろいろなパターンが可能です」

水回りにも注目。浴室、洗面、キッチンはなんと無印良品オリジナル! 洗面室には室内干しもできるようなロープが付けられたり、キッチンの冷蔵庫やパントリーなどに扉をつけて目隠しをすることできたり、さすが無印良品……生活しやすい配慮がなされています。

吹き抜けなのに地震に強い!その理由は

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空間を無駄なく、シンプルに、そして使いやすくしている無印良品の家。

ーこれから家を建てる人にとって“耐震性”は気になるところですが……

「無印良品の家はすべて“SE構法”という建て方を採用しています。地震にとても強い建て方なので、国が定めている耐震等級の“最高ランク3”を取得しています。無印良品の家では、“3”を取得できないと建てないというルールなんです。

通常、吹き抜けや大きなサッシをつけると耐震性は弱くなるもの。ここまで大きな吹き抜けを作っても地震に強いのはSE構法のおかげです。実はこの工法の家は、熊本地震の時にも一棟も半壊すらしなかった……というデータもあるくらいなんですよ」

SE構法はこんなところでわかる!柱と梁を堅牢に接合しています。
木材は集成材を使用、強度と品質を保っているんだとか。

SE構法は、セーフティ・エンジニアリング構法の略。柱や壁で建築を支えるのではなく、強靭に組まれた柱と梁で建築を支える構造で、柱や壁がなくても強度は従来の木造住宅よりも高くなるんだそう。

「SE構法を採用する最大の利点は、空間づくりの面でもそうですが、そもそも地震が起きても“この家の中にいれば安全”ということなんです。家が崩れなければ避難所に行かなくてもいいですから。また、基本的には“長期優良住宅”も取得しています」

ーということは、永く安心して住めるという利点ももちろんですが、手放すことになっても売りやすいということでしょうか。

「はい、無印良品の家は中古物件になっても、売れやすいです(笑)」

窓が多いのに寒くないし、暑くない!

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外から見ても窓の多さがわかります。
トリプルガラスのおかげで、室内の温度が快適に保たれます。

ー窓が多いと、家の中が暑くなったり寒くなったりする心配があるのですが……。

「無印良品の家は“ダブル断熱”という、単純にいえば一般の家の2倍の断熱をしています。断熱性能を高めつつ、エネルギーを効率的に使って暮らしていただくための色々な工夫をしているんです」

“ダブル断熱”とは、建物を断熱材で包み込む外断熱に加え、室内側の壁の内側にも断熱材を充填するというもの。内断熱は結露を抑えカビなどの繁殖も抑制するので、結果的に家の耐久性も高まるんだとか!

「無印良品の家は壁で仕切られていないので、1台のエアコンでも家中が十分あたたまるのも利点。しかもダブル断熱のおかげで保温性がとても高いんです。一度室温を温めたり、逆に夏は冷やしたりと快適な温度にすればその室温が長く保たれるので、暖冷房費もかなり抑えられるんです。魔法瓶のようなつくりになっていると考えてもらえるとわかりやすいと思います」

家を魔法瓶と思うと、確かにわかりやすいですね! 最近は冷暖房費の値上がりに悩む人が多いなか、これはうれしいお話。

リアルに質問。気になる価格は…

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ー無印良品の家、やっぱり気になるのは価格です。

「こちらの『木の家』のモデルハウスは、延床面積88.83平米で2,231万円(税込)となります。ただ、あくまでこちらは床が貼られている面積、家本体での価格なので、外構や建てる土地によって価格が変わります。ですので、参考価格と考えてくださいね」

家を建てるときにかかる費用は大きいもの。もちろん販売価格は判断の大きな要素ですが、その金額に加え、メンテナンスや冷暖房費などのランニングコスト、耐久性や手放すときの資産価値までも視野に入れて、トータルで考えることが大切になってきますよね。

気になる方は、ぜひ一度ショールームに伺うかカタログなどを取り寄せてみてはいかがでしょうか。

※価格は取材当時(2023年3月)のものとなります。

 

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