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ドラマや映画を「倍速再生で見る」派の割合&その理由…タイパ重視は、もはや当たり前!?

近年、「タイパ」=「タイムパフォーマンス(効率のいい時間の活用)」を重視して、動画を早送りで見る人が増えている、と言われています。

そこで『kufura』では、20~40代の男女299人にアンケート調査を実施。普段、倍速再生(例:1.25倍など)をしているかどうかをはじめ、詳しい動画視聴の実態を調査しました。

倍速再生(早送り)をしている人は、約半数!

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アンケートの結果がこちら。

映像の視聴について、当てはまるものをすべて選んでください。(複数回答可)

・「ドラマ」を倍速再生で見ることがある・・・27.1%(81人)

・「映画」を倍速再生で見ることがある・・・15.4%(46人)

・「バラエティ」を倍速再生で見ることがある・・・13.0%(39人)

・「アニメ」を倍速再生で見ることがある・・・12.4%(37人)

・「ニュース」を倍速再生で見ることがある・・・9.0%(27人)

・「YouTube動画」を倍速再生で見ることがある・・・27.1%(81人)

・倍速再生はしない・・・49.2%(147人)

なにかしらのジャンルで「倍速再生をする」と答えたのは、回答者299人のうち152人となり、全体の50.8%でした。「倍速再生をしない」派の49.2%とほぼ同数ながら、僅差で「倍速再生をする」人の方が多いという結果に。

特に、ドラマやYouTube動画は倍速再生をする人が27.1%と多い傾向にありました。「倍速再生をする」と答えた人のうち、半数以上は、ドラマ・YouTubeを倍速で見ることがあるようです。

【倍速再生をするのはなぜ?】目的によって使い分けている人も

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次に、倍速再生をするのはなぜなのか、どんな時に倍速再生をするのか、といった詳細を聞きました。

「配信サービスのサブスクで、その日の12時までで配信終了とかの作品だと、1.4倍とかにしてなんとか間に合わせる」(27歳女性/パート・アルバイト)

「時短を意識し、倍速できる動画はできるだけ倍速にしています」(32歳男性/営業・販売)

「韓ドラなどは長いので、字幕を見ながら倍速で見る」(25歳女性/専門職)

「忙しいときは倍速にする。そうまでしても、続きがみたい」(20歳女性/その他)

「映画やドラマ、YouTube全て1.5倍速(日本語字幕付き)で見ます。子育てしてるので、ゆっくり見る時間がなく、子どもが寝ている間に録画したものを倍速で見ます」(28歳女性/パート・アルバイト)

世間でも、よく“タイパ重視”と言われているように、「時短のため」という理由をあげる人が多数。ですが、「どんなものでも倍速で見ている」という人ばかりではないようで、「急いでいる時だけ倍速にする」という回答も目立ちました。

また、「じっくり見たいもの」と「だいたいわかればいいもの」で、倍速にするかどうかを使い分けている、という声も。多くの人が、見るものの内容や、その時の状況によって、通常再生と倍速再生をうまく組み合わせていることがわかりますね。

「YouTubeで情報収集目的の場合だけ倍速にする。情報だけわかればよいので。YouTubeでもエンタメ目的であれば倍速にしない」(33歳男性/その他)

「バラエティは、そこまでじっくり見なくていいかなぁと思い、倍速にしています」(38歳女性/パート・アルバイト)

「じっくり見たいものは倍速にはしないけど、だいたい内容が入ってくればいいものは1.25倍か1.5倍で見てます。見たいものがたくさんあるので、時短のために倍速にしてます」(28歳女性/自由業)

ちなみに、倍速再生をするのは大人や学生だけではないようで、こんな回答も寄せられました。

「幼稚園児の息子も、動画試聴時間を節約するために、倍速やスキップを利用して見ている。小さい頃から時間管理ができていいと思う。時間を有効に使うために良い機能だと思う」(38歳女性/パート・アルバイト)

珍しいケースかもしれませんが、まだちっちゃな子でも、倍速再生を使いこなしていることに驚かされますね。

【倍速再生をしない理由】細かいところまで楽しみたい、という理由が多数!

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続いて、倍速再生をしない、と答えた人の理由をご紹介します。もっとも多かったのは、「細かいところまで楽しみたい」というもの。自分が大好きなものほど、細部まで絶対に見逃したくない!という気持ち、わかります。

「きちんと細かいところまで内容を把握したいので、倍速再生はしないです」(45歳女性/専業主婦)

「ドラマなどでセリフを聞き逃してしまうので、倍速どころか遅くすることさえあります」(48歳男性/広報・広告・デザイン)

「一生懸命、1シーン1シーン作成した人に失礼だと思うから」(37歳女性/自営業)

「倍速では細かい感情の動きやちょっとした伏線などを見逃してしまうし、会話の間、音楽のスピード、すべてが映画を作る要素だと思っています。観終わった後の余韻・感動も半減してしまうので倍速にはしません」(46歳女性/総務・人事)

また、「のんびり楽しみたいから」「内容が入ってこないから」といった人も多い様子。

「のんびり楽しみたいので倍速再生はしない」(31歳女性/弁護士)

「基本子育てしながらなので流し見で、倍速にしちゃうと見てないのと同じくらい内容が入ってこないから」(30歳女性/専業主婦)

「倍速で視聴して楽しいと思わない。作品はただの情報ではないので通常の時間で味わいたい」(42歳男性/その他)

なかには、「倍速再生すると慣れてしまい、倍速できない媒体があるとイライラしてしまいそうなので」(28歳女性/総務・人事・事務)のように、“自分が倍速慣れしてしまうのが怖い”という理由もありました。

倍速再生はしないけれど…こんな回答も

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今回の調査では、「倍速再生は使わないものの、スキップ機能はよく使っている」といった声も寄せられました。

「倍速再生はしないが、YouTube動画は途中をとばして、面白そうなところだけ見ることが多い。面白くなかったら最後まで見ない」(36歳男性/営業・販売)

「特撮やアニメを見る時、オープニングやエンディングは初回や変わった時に1回見て、それ以降はスキップして本編や次回予告のみを見ている」(38歳男性/その他)

「YouTubeのコメント欄で親切に〇〇秒が何の話かまとめてくれているので、それに合わせて見たいものだけ見る」(27歳女性/パート・アルバイト)

特にYouTubeでは、スキップ機能を使っている人が多い様子。なかでも長い動画は、「肝心なところだけザッと見たい」という需要が大きいのかもしれません。

また、先ほどのアンケートで、参考として「映画のエンドクレジットを見るかどうか」についても聞いてみたところ、

・映画を見るとき、最後のエンドクレジットはとばすことが多い・・・20.1%(60人)

という結果に。映画に関しては、「倍速再生で見ることがある」という人(15.4%)よりも、エンドクレジットをとばす人の方がわずかに多いことがわかりました。こういったものを含めると、映像を見るときに「一部をスキップする」という人は、思いのほか多いのかもしれません。

 

いかがだったでしょうか。「倍速再生をする」という人でも、内容や目的に応じて賢く使いわけていたり、「倍速再生をしない」という人でもスキップ機能を多用していたり……。人によって視聴のしかたは千差万別ですね。

倍速再生であっても通常の速度であっても、せっかく動画を見るのであれば、「自分にとって心地よくて、楽しい時間を過ごせていること」が一番! 寄せられた意見を参考にしつつ、時には自分の「動画の見かた」を振り返ることで、より自分に合った映像視聴の形がみつかるかもしれません。

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