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最初は張り切っていたものの「コロナ禍で挑戦したけれど続かなかったもの」は?

新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた頃から、在宅勤務への切り替えや、感染予防のための外出自粛などが呼びかけられました。これまでになく自宅で過ごす時間が増えるなかで、「挑戦したけれど挫折してしまったこと」について、『kufura』編集部が20代から50代の男女342人を対象にアンケート調査を行いました。
皆さんから届いた声を紹介します。

料理・お菓子作り

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「凝った料理を始めたけれど、作ったことに自己満足する一方で、買った食材を消費するのに苦戦。奥さんに、この食材どうするの?と怒られた」(27歳男性/その他)

「料理。魚をさばけるように練習しようと思いましたが、料理教室に通えなかったので、独学でやることに。思ったよりも手間がかかるため断念しました」(45歳男性/総務・人事・事務)

「お菓子作り。うまくメレンゲが作れなかったり、分量を正確にはからなきゃいけなかったりで、料理よりも圧倒的に難しい。そして何より買ってきたほうが断然美味しいので、全く挑戦しなくなった」(40歳女性/主婦)

「パン作り。美味しいパンを作ろうとしたが思ったより時間がかかるので諦めました」(41歳男性/その他)

「料理。料理本をたくさん買ったが、作るのは代わり映えしない料理ばかり」(49歳女性/主婦)

かつてないほど自宅で食事する機会が増えたコロナ禍。料理への関心も高まり、料理のプロによる動画も注目を集めましたね。いつもより凝った料理に挑戦した人が男女問わず多かったようですが、難しくなって断念した……そんな声が多く上がりました。

運動・ダイエット

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「ピラティス・ヨガ。最初はヨガマットを買い張り切って動画サイトを見ながらやっていましたが、思ったよりもキツく、効果もあまり出ず、2カ月でやめました」(30歳女性/主婦)

「ジムに行くのを控えて自宅でトレーニングをしたが、トレーナーがいないとさぼる」(44歳男性/その他)

「動画を見てのトレーニング。家にいる時間が長いと、いつでもできると思いダラダラと後回しにしてしまい結局やらなくなってしまった」(45歳女性/主婦)

「ダイエットしようとしたが、家にいてデリバリーの美味しいものを食べ過ぎて失敗した」(54歳男性/その他)

“食の楽しみ”と隣り合わせになったのが、“コロナ太り”。運動不足解消のため、自宅でトレーニングに励む人が増え、「動画を見ながらの運動」に挑戦した人も多かったようです。いつでもどこでも手軽にできる反面、毎日続けていくには強い意志が必要だと痛感する結果に。

家まわりのこと

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「掃除! いろいろ掃除道具をそろえたけれど、面倒臭くなり続かなくなりました」(27歳女性/主婦)

「毎日、床掃除をしようと思っていたけれど、結局、週1回しかできなくなってしまった」(51歳男性/その他)

「週一のふとんクリーナー。音が気になって間隔が空くいっぽう」(41歳女性/金融関係)

「部屋の模様替え。面倒臭くなって中途半端でやめてしまいました」(49歳女性/総務・人事・事務)

「DIYを始めたが、工具がとても高くて既製品を買った方が安くあがると思った」(53歳男性/その他)

家で過ごす時間が長くなると、家まわりのことに自然と目が向きますね。ピカピカの床や清潔なふとんの気持ちよさに目覚めたり、部屋の雰囲気を変えようと試みたり、こちらも、維持していくのはなかなか難しいですね。

語学や資格取得のための勉強

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「ハングルを始めようとオンライン学習に取り組んだが、結局時間が十分に取れず、やめてしまった」(52歳男性/研究・開発)

「TOEICの勉強を始めたが続かなかった」(52歳男性/研究・開発)

「英語を覚えようと勉強していましたが、なかなか覚えられず面倒になりやめてしまいました」(38歳男性/その他)

「スキルアップをしようと、ファイナンシャルプランナーの勉強をしていたけれど、難しくなってきて、気づいたらやめていた」(40歳女性/コンピュータ関連以外の技術職)

在宅時間を勉強に充てたという声も多かったです。始めようと決意するときの充実した気持ち、そして続けていくことの難しさ、ああ、筆者にもコロナ禍に限らず心当たりがあります。

手作り・趣味のこと

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「刺しゅう。思ったより難しかったのと、糸をそろえるのが面倒だった」(36歳女性/主婦)

「ハワイアンキルティングに挑戦したけれど、時間がかかりすぎて母親に渡しました」(35歳女性/その他)

「ペットの洋服づくり。愛猫が邪魔して、集中して取り組めなかったからやめた」(52歳女性/主婦)

「ウクレレ。コロナで外出できないので始めたが、1カ月で挫折した」(58歳男性/総務・人事・事務)

「ペン習字。なかなか手紙も出さないので必要なく続かなかったです」(41歳女性/デザイン関係)

「カードマジック。手先が不器用だから上達しないのであきらめた」(58歳男性/営業・販売)

刺しゅうや裁縫などの手仕事や、家で楽しめる趣味に挑戦した人も。いずれも挫折した理由として多かったのは、思いのほか手間がかかった、難しかったという声でした。

念願のチャレンジ・再チャレンジ

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「プラモデルづくりを始めたが老眼で目が疲れるのでやめた」(46歳男性/その他)

「ピアノの演奏。子どもの楽譜を使ってそこそこ上達も感じたが、五十肩が始まって弾いていると痛みを感じて演奏が止まるようになったのであきらめた」(50歳女性/主婦)

「油絵。一応絵具など一式そろえましたが、2枚ほど描いてセンスがないことを再確認しました」(54歳男性/会社経営・役員)

「そろばん。昔を思い出しながらボケ防止にもと楽しんでいたが、やることが少なく飽きてしまい、すぐにやめた」(49歳女性/主婦)

「編み物。若いころ好きだったので始めてみたが、若いころのようにハッキリと目が見えず断念」(56歳女性/主婦)

昔好きだったこと、ずっとやってみたかったことに、この機会に取り組んだ人も。挫折の原因として聞こえてきたのが、老眼や五十肩など、年齢にまつわるもので、“あのころ”のようにはできなかったという切実な声がありました。

コロナ禍ならではの挑戦

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「ビデオ電話、義父母と子どもをビデオ電話で話させてあげようと何度か試したが、特に盛り上がらずに、使わなくなってしまった」(52歳男性/総務・人事・事務)

「セルフエステ。ノーメイクで過ごす時間が増えたからいいと思ったが、思ったほどの効果は出ず、面倒臭くてやめた」(56歳女性/主婦)

「ネットオークションの出品にチャレンジしました。ずっとやりたいと思いながら数年たっていたのですが、お金が欲しくなった(夫のお給料が減った)のがいいきっかけになってチャレンジできました。ただ、梱包が大変で、やっぱり神経を使うので、最近はやめています」(53歳女性/主婦)

離れて暮らす親に会えなくなった、さらに、仕事や収入面での変化など、これまでの生活が一変したコロナ禍ならではのリアルな生活が見える回答もありました。

いかがでしたか?

長引く自粛生活で、毎日の暮らしを少しでもよくしようと、料理や家事のブラッシュアップに励んだ経験、筆者にも心当たりがあります。体力づくり、資格取得、趣味など、あらゆる分野の「自分磨き」にチャレンジした人も多かったようです。

自分も同じように挫折した、いやいや私は続いている、など、それぞれに思うことがあるかもしれません。「誰も経験したことがない日常」で、皆さんが何に関心を寄せて、何を課題としていたのか、ひとつの記録として大変興味深いものでした。

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