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スタイリストが実践!生活臭ありすぎる家電も掃除道具も「ひとくふう」でオシャレに変えるテクニックとは?

あなたはいま、好きな物に囲まれて生活をしていますか? 「人生はもの選びで変わる!」というのは、プロップスタイリストとして活躍する二本柳志津香さん。彼女は、自分の好きなものと暮らす生活を始めてから、自分らしく、楽しく、生きられるようになったと言います。そんな二本柳さんの著書『好きなものと上手につき合うインテリア』(主婦と生活社刊)には、彼女が実際に自宅やアトリエで実践している簡単にできるインテリアのコツがギッシリ詰まっています。

そこで今回は、本に掲載されている中から簡単に取り入れられるインテリア工夫や収納のコツをご紹介。無機質な印象が強い家電や、生活感が出やすいお掃除グッズも、彼女の手にかかればオシャレなインテリアに変身! さっそくそのテクニックを見ていきましょう。

家電だって自分好みに変えてみよう

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暮らしの中心である二本柳さんの自宅のリビングダイニングは、黒を基調にしたパリのアパルトマン風。浮いてしまいがちな家電もうまく部屋に馴染んでいます。

二本柳さんがスタイリングをする際に一番最初に考えるものは、「大きなもの」や「主役になるもの」をどうするかということ。

「住まいにおいて“大きなもの”というと、やはり大型家具や家電製品が考えられるでしょう。これらの大きなものって購入時には部屋になじむようにそろえたとしても、引越しや模様替えをするうちにふと見ると浮いて見えるなんてことが多いのではないでしょうか。そんな時こそちょっとした工夫が役立ちます。簡単に買い替えができないものだからと諦めてはダメですよ!」

それでは二本柳さんの自宅のキッチンを例に見ていきましょう。

「キッチンとダイニングがひと続きの家では、キッチン家電はすぐに視界に入ってきます。そこであれこれ部屋になじませる工夫を施しています」

キッチンクロスやカッティングシートで印象を変える

キッチンで抜群の存在感がある家電「冷蔵庫」。

「そのままではすごく冷たく、無骨な印象ですが、例えばマグネットのフックをつけてキッチンクロスなどを吊り下げると、色のトーンを揃えることができます」

小物を吊るす以外にも、カッティングシートを張って本体の色を変えるのもいいアイディアですね。無機質な存在感がこれだけで一気に緩和され、キッチンにしっくり馴染んできます。

『Amazon』で購入したマグネットに「ブエブコ」のリネンを下げて、黒を効かせたインテリアになじむ工夫を。

好きな家電は「見せる」+「収納」のオープン棚に

家を建てる際、造作の収納棚の設置をすすめられたのに、それを断って好きな家具を置くことにしたという二本柳さん。

「その代わりに、キッチンにはお気に入りのオープン棚を設置して、好きな家電を見せるように収納していいます」

パッと目に入るところに好きな物があると、気分が高まり、元気になれますよね。

「メルカリ」で購入したオープン棚。使用頻度が高いコーヒーマシンやブレンダーなどはすぐに使えて便利。

隠したいお掃除グッズ、見せたいお掃除グッズ

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サニタリー&バスルームは白い空間にクッションフロアを敷いてアクセントに。左の収納ラックにお掃除道具をしまっています。

続いて、お掃除グッズの収納についてのテクニックを教えてもらいましょう。二本柳さんも以前は生活感が出やすいお掃除グッズは隠したい派だったと言います。でも隠してしまうと手軽に取り出して掃除ができないというデメリットが。そこで取り入れたのが、隠したいお掃除グッズと見せたいお掃除グッズを分けて考えるという方法でした。

「ササッと掃除用の道具」は好きなテイストをそろえて見せる

「気づいた時にすぐに掃除をしたいササッと掃除用の道具は、好きなテイストのものをそろえて、手に取りやすい場所にセット。これならズボラな人でもすぐに掃除ができます。

お掃除家電もインテリアに合ったものは見せたいお掃除グッズの仲間入り。見えないところに収納してしまうと使わなくなりますが、これなら気づいた時にすぐに使えて便利です」

最近はインテリアになじむベージュカラーの掃除機なども登場しています。昨今の掃除家電事情によって、見せたいお掃除グッズの幅も広がっていきそうですね。

すぐに取り出せるように吊るしたブラシ類は素材や色合いを考えて選んでいる。
水拭き効果がある電動回転モップクリーナーは、すっきりしたフォルムなので見せる収納に。

「じっくり掃除用の道具」は収納してきちんと隠す

「じっくり掃除をするときに使う、すぐに使わないような道具や、パッケージやデザインが目立つものは見えないところに収納します。戸棚にしまって隠してもOKですが、お気に入りの収納ケースに入れてラックに収納するのもあり。お掃除グッズでも、好きなものに囲まれれば、お掃除する気も上がるはずです」

隠したいお掃除グッズはラックの下段に『無印良品』の布製収納ケースで分類。

二本柳さんが実践するリアルインテリアのテクニックは他にもたくさんあります。別の記事で「キッチン・家事編」「食卓を楽しむ古いうつわの使い方編」もまとめているので、そちらもぜひ参考にしてみてください。また、もっと詳しくインテリアのコツを知りたい人はぜひ著書をチェックしてみてくださいね。

二本柳志津香さん。

二本柳志津香

プロップスタイリスト。一般社団法人テーブルウェアスタイリスト連合会(TWSA)代表理事。株式会社空間スタイリング社代表取締役。CM・広告・カタログ・雑誌・書籍・空間からプロップまで手がけるスタイリストで、国家資格商品装飾展示技能士。日本で初めて食器のスタイリング資格・テーブルウェアスタイリストを創設。スタイリングやディスプレイ業のほか、食器の専門家としてイベント出演やテーブルウェアスタイリストの育成に取り組む。インスタグラム@nippon.shizuka

『スタイリストが実践!好きなものと上手につき合うインテリア』

『スタイリストが実践!好きなものと上手につき合うインテリア』
(二本柳志津香/著 1980円・税込み 主婦と生活社)

3階建て、27.3坪の狭小住宅で好きなものに囲まれて暮らすスタイリスト二本柳志津香さんのリアルインテリアブック。どんな空間で、どんなものを選んでいるのか、彼女の暮らしをすみずみまで見ることができます。また、好きなものを選ぶ基準、どのように日々実用的に役立てているのか、全国にあるおすすめのショップなども満載。好きなものと暮らすヒントが詰まっています。(一般社団法人テーブルウェアスタイリスト連合会(TWSA)公式スタイルブック)

amazon https://books.rakuten.co.jp/rb/17889461/
楽天  https://books.rakuten.co.jp/rb/17889461/

主婦と生活社

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