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【4月29日は畳の日】畳の部屋がある人は6割!「あってよかった」「なくてもよかった」その理由は?引っ越しやリフォームの参考に

4月29日は「畳の日」。最近の住宅は、昔に比べて畳の部屋が減ってきているようですが、畳ならではのい草の香りや柔らかくサラッとした感触は、癒されるものがありますよね。今回『kufura』では、20〜50代の既婚男女226人にアンケートを行い、家に畳の部屋があるかどうか、また畳の部屋があってよかった理由、なくてもよかった理由を聞いてみました。

多数派は「家に畳の部屋がある人」で6割以上!

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最近はオールフローリングの家が増えていて、家に畳の部屋が1つもないという人もいます。まずは皆さんに、家に畳の部屋があるかどうかを聞いてみました。

「ある」・・・147人(65%)

「ない」・・・79人(35%)

昔よりもフローリングの家が増えているとはいえ、65%の人たちが家に畳の部屋があると回答。家に畳の部屋があるという人のほうが多数派のようです。では、家に畳の部屋がある人たちは畳の部屋があってよかったと思っているのか、それともなくてもよかったと思っているのでしょうか? 皆さんの意見を見てみることにしましょう。

家に畳の部屋があってよかったと思う理由は?

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まずは、「家に畳の部屋があってよかった」と思う理由をご紹介していきます。

・直接座ったり、横になったりできるのがいい

「疲れたときに、そのまますぐに横になってゴロゴロできるのが最高だと思います」(57歳・女性/主婦)

「フローリングと違って、そのまま寝転がっても痛くないのがいいです」(58歳・男性/金融関係)

「夏に畳の上でい草の匂いを感じながらする昼寝は、“日本人でよかった”と感じるくらい心地がいいです」(57歳・女性/その他)

「畳はそのまま直接座ることができていいです」(52歳・女性/主婦)

「座ったときの畳の感触が気に入っています」(58歳・男性/その他)

畳はフローリングと違って、直接座ったり、横になれるのがいいという人が目立ちました。布団などを敷かなくてもそのままゴロンとできるので、疲れているときなどすぐに横になれるし、体が痛くならないのもいいですよね。畳はサラッとしているので、夏の暑い日でも気持ちよく昼寝できるのがいいという人もたくさんいました。

・なんとなく落ち着く、リラックスできる

「疲れたときに畳に寝転がると、じゅうたんやフローリングでは絶対に感じられない安らぎが味わえます」(56歳・男性/その他)

「畳に座って視線が低くなる和風の生活が、やはりいちばん落ち着く感じがします」(58歳・男性/会社経営・役員)

「畳の部屋は落ち着くし、冬はこたつがよくマッチしてリラックスできます」(58歳・女性/その他)

「畳の部屋は、まるで実家に帰ったかのような安心感があるので、リラックスできます」(37歳・男性/その他)

「畳の部屋は、い草の香りがとても良くてリラックスすることができます」(31歳・男性/営業・販売)

やはり日本人なので、昔ながらの畳の部屋はなんとなく落ち着く、リラックスできるという人も多い様子。い草の香りはもちろん、畳の部屋は住み慣れた実家のような安心感があるので、心身ともに癒されるという意見もたくさんありました。

・転んでも痛くないなど子育て中は何かと便利

「フローリングと違って畳の部屋は子どもが転んでも安心なので、自由に遊ばせられるのがいいです」(42歳/主婦)

「転んだりしても痛くないので、畳の部屋は子どもが遊びやすい感じがします」(44歳・男性/金融関係)

「小さい子がいるので、昼寝するときなどに布団をパッと敷けるのがいいです」(32歳・女性/主婦)

「家に畳の部屋があると、子どもが畳と触れ合う機会があっていいと思います」(38歳・男性/コンピュータ関連以外の技術職)

畳はクッション性があるので、フローリングと比べると小さな子どもを安心して遊ばせることができます。また、昼寝にもピッタリなので、子育て中の人には何かと便利。畳の部屋が減って触れる機会が少なくなる中、子どもが畳に親しめるのもいいですね。

・ほかにも畳の部屋があってよかった理由はいろいろ!

「畳の部屋に布団を敷いて寝ていますが、やはり硬くて冷たいフローリングよりも、畳のほうが温かみがあって寝心地もいいです」(48歳・女性/その他)

「フローリングの部屋と違ってベッドがいらないので、部屋を広く使うことができます」(55歳・男性/営業・販売)

「畳は素足で歩くと、とにかく気持ちがいいです」(58歳・男性/その他)

「畳の部屋にはふすまがあるなど、日本的な情緒があっていいと思います」(51歳・女性/主婦)

「お客さんがきたときなど、やっぱり畳の部屋が1つでもあると客間として使えるので便利です」(57歳・男性/コンピュータ関連技術職)

畳の部屋があってよかった理由は、ほかにもいろいろありましたが、快適に過ごせる、素足で歩くと気持ちがいいという人がたくさんいました。また、日本らしい、ベッドいらずで部屋を広く使える、客間として使えるなど、畳の部屋にはメリットがたくさんあるようです。

家に畳の部屋はなくてもよかったと思う理由は?

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では次に、「家に畳の部屋はあるけれど、なくてもよかった」と思う理由を見ていくことにしましょう。

・張り替えなどメンテナンスが大変でお金がかかる

「畳の表替えなど、メンテナンスに手間とお金がかかる」(40歳・女性/主婦)

「畳は経年劣化が激しいので、定期的に交換しなくてはならないのが面倒です」(58歳・男性/研究・開発)

「張り替え費用が高いので、張り替えしたいのにできないままの状態になっていて、見た目が悪いです」(51歳・女性/主婦)

畳は経年劣化が避けられないので、張り替える必要があり、手間やお金がかかります。張り替えをしないままだと、部屋の見た目も悪くなる一方なので、メンテナンスのことを考えると、畳の部屋はなくてもよかったと思う人も出てくるようです。

・フローリングに比べて掃除がしづらい

「畳の目に沿って掃除機をかけないと畳が傷んでしまうので、掃除がやりにくい」(51歳・女性/主婦)

「畳の目にゴミが入り込むので、掃除がちょっと面倒です」(52歳・男性/その他)

「一度汚れが付くと拭き取るのが難しく、畳交換になることもあるなど、掃除がしにくいのが不満です」(58歳・男性/その他)

「子どもが飲み物をこぼしたり、落書きをしたりすると、汚れが取れなくて困る」(37歳・男性/その他)

畳は目に沿って掃除機をかけないと傷んでしまうし、目の間にゴミが入るなどして、掃除が意外に面倒。また、飲み物をこぼすなど、汚れると拭いてもシミになることもあるため、フローリングのほうが掃除が楽でよかったかもと思う人も少なくないようです。

・畳の部屋はなくてもよかったと思う理由はほかにも!

「畳はへこみやすく、日焼けもするので、部屋の模様替えをしようと思うと、家具の跡がくっきりと残ってしまうため、家具などを置きにくい」(42歳・女性/主婦)

「古くなると、畳の表面がささくれて服などにい草が付くようになるのが嫌」(49歳・男性/その他)

「フローリングより傷みやすく、傷んでくると粗が目立つ」(47歳・男性/研究・開発)

「フローリングと違ってダニが発生しやすいので、ダニ対策の出費がかさんでしまう」(50歳・女性/総務・人事・事務)

「畳はすぐにカビてしまうので困ります」(40歳・女性/公務員)

「子どもが大きくなったら、畳の部屋は使わなくなりそう」(44歳・男性/金融関係)

畳の部屋がなくてもよかったと思う理由は、ほかにもいろいろあるようですが、特に多かったのが、重いものを置くとへこんだり、日焼けで色が変わるため、部屋の模様替えなどの際に跡が付いていて困るというもの。また、畳が傷んでくるとささくれがでたりして、見た目が良くないという意見もありました。

いかがでしたか? 畳のある部屋は落ち着くなどいいところがある反面、メンテナンスが大変といったデメリットも。これから家の建築やリフォーム、引っ越しを考えている人は、皆さんの意見を参考に、畳の部屋のあり・なしを検討してみてくださいね。

土田奈々子
土田奈々子

フリーライター。2011年よりイギリス在住。渡英前は出版社に勤務し、金融機関向け専門誌やマタニティ&ベビー誌の編集に携わる。現在は、ウェブを中心に女性向けの記事を数多く執筆。得意ジャンルは、妊娠・出産・育児や女性の健康、海外生活事情など。プライベートは、田舎の小さな村で日英バイリンガル育児に奮闘する二児の母。自分自身の働く主婦としての目線、子育て中の母としての目線を大切にしながら記事を書いていきます

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