和室がある家に住んだことがある人は8割超!
nullまず、和室のある家に住んだことがあるかをうかがいました。結果は次の通り。
現在の住まいに和室がある・・・63.5%
かつての住まいに和室があった・・・22.6%
これまで和室のある家に住んだことはない・・・13.9%
これまで和室のある家に住んだことがない人は、約14%と少数。ほとんどの人が和室のある暮らしを経験しており、「現在の住まいに和室がある」という人が半数以上と多数派であることも分かりました。
和室はまだまだ身近な存在と言えるのかもしれませんね。
次からは、住まいに和室がある・あった人に、実感した和室のメリット・デメリットを聞いてみました。
「和室があってよかった」と感じたことは?
null・くつろげる
「い草の香りをかぐと、ホッとリラックスできたのと、ごろんと寝転がれるところ」(46歳/主婦)
「畳の触り心地や座り心地も良く、横になっても痛くなく、ごろ寝が気持ち良くて良かった」(44歳/主婦)
「夏はひんやり、冬は暖かいから、そのままごろごろできる」(55歳/主婦)
「和室をみるだけで和む」(27歳/主婦)
・子育てに役立つ
「マンションに住んでいるので下の階に音が響きにくいのがありがたいです」(31歳/主婦)
「子どもが小さい頃はよく和室で遊ばせました(フローリングだとキズがつくのが気になったので)。そのままゴロゴロしても気持ち良いし、時々自分も横になって休憩したりしてました」(43歳/主婦)
「子どもが小さいころは、転んでもケガをしなかったので安全だと思った」(58歳/主婦)
「布団で寝られる。小さい子と一緒に寝たいのでベッドだと不便だった」(33歳/研究・開発)
「うちは布団なので、子どもが小さいときは布団から落っこちたりしても寒くないので助かっていました」(36歳/総務・人事・事務)
・客間や家事スペースの場など用途が広い
「来客の時すぐに通すことができる」(55歳/営業・販売)
「気持ちが落ち着くし、仏壇を置くのにしっくりきます」(43歳/主婦)
「アイロンをかけるときや洗濯物を畳むときに便利」(43歳/主婦)
「床にものを広げやすく、物を落としても傷がつきにくい所」(40歳/その他)
い草のどこか心落ち着く香りに癒やされる!といった声の他、適度なクッション性があってごろ寝ができる点を和室の魅力として挙げる人が多くいました。
そんな和室は子育てシーンでも大いに活躍するようで、とくに布団を敷いて家族の寝室として利用している人が多い様子。子どもがゴロゴロと動き回ったり布団からはみだしたりしても、フローリングにベッドを置くよりは安心感があるという回答が目立ちました。実際に、子どもが遊んでいる時にフローリングよりも安全だと実感した方もいるようです。
布団をあげてしまえば、客間として使えるだけでなく、洗濯物を畳んだり物を広げたりといった家事スペースにも。和室の用途は多彩ですね。
また、「和室でのマナーを教えたりくつろぐのにいい」(47歳/その他)といった声も。たしかに、お作法は知っておくに越したことはないのかもしれません。
和室のデメリットに感じたところは?
null・掃除が大変
「掃除がめんどくさい。箒がないので、すきまにごみが詰まった時とかめんどくさい」(43歳/金融関係)
「掃除が大変。目にそって掃除機をかけないといけない。埃が見えにくい」(32歳/コンサルタント)
「子どもが小さいとおもらしや砂、クレヨンなど思ってもみない汚され方をするので、掃除が大変」(49歳/主婦)
「畳の隙間に埃が入り込み掃除が大変。水などこぼしたときに染みて畳が傷みやすい」(46歳/主婦)
・カビ、ダニが発生しやすい
「湿気の多い時は、畳にカビが生えました。それからは除湿器を買いました」(50歳/その他)
「ダニが繁殖する」(47歳/主婦)
・経年劣化しやすい
「畳の劣化が思いの外早く、フローリングより頻繁に手入れが必要」(38歳/デザイン関係)
「日焼けや経年劣化で衣服にイグサがつくようになり、気安く衣類を下に置けなくなった」(56歳/主婦)
「障子やふすまの変色が気になる」(52歳/主婦)
「ヘリが汚れて汚くなる」(48歳/主婦)
・メンテナンスの費用&手間がかかる
「畳の劣化が思いの外早く、フローリングより頻繁に手入れが必要」(38歳/デザイン関係)
「畳の張り替えなど維持費がかかる」(45歳/総務・人事・事務)
「畳交換は家具移動があり面倒」(56歳/主婦)
・家具を選ぶ、置きにくい
「家具などを置いていたら、日に焼けているとこと焼けていないところがあって家具の移動ができない」(50歳/その他)
「大物の家具が置けない」(40歳/金融関係)
「インテリアに凝れない!! 古臭くなる!!」(52歳/主婦)
デメリットとして多く聞かれたのは、日々の掃除の手間やメンテナンスの必要性。とくにジュースなどの液体系は拭き取りにくく、しっかり乾かせていないとカビなどが発生する原因にも。和室での飲食を避けたり、ペットを入れないようにするといったルールが必要かもしれませんね。
また、畳が擦れてささくれたり、障子や襖の黄ばみ・破れといった経年劣化も避けられません。フローリングと比べて傷みが早い……といった声も聞かれました。
虫干しや張り替えをするにも、家具を移動させる手間や買い替えコストがかかります。日々のお手入れや定期的なメンテナンスに気を使うことがネックとなり、「和室はいらないかな」と感じたという人もちらほら見受けられました。
家に「和室」があったら…と思ったことは?
null最後は、これまで和室とは縁のなかった人に、「和室が欲しいと思ったことがあるかどうか」を聞いてみました。
ある・・・31.0%
ない・・・69.0%
およそ3人に1人は和室が欲しいと思ったことがあるようですが、全体で見ると約7割はなくてもいいと考えているようです。それぞれの理由を聞いてみると……
・あったらいいなと思う理由
「子どもがお昼寝するときに、お布団を出すのが一苦労なので、畳のお部屋があればそのまま寝られるので和室があったらいいなと思います」(29歳/主婦)
「親とか泊まりに来る時などに、あればよかったかなと」(45歳/主婦)
「畳だと音もフローリングが吸収してくれるし、寝転がったりすると気持ちがいいから」(45歳/主婦)
「子どもに遊ばせるのにいいと思う」(28歳/総務・人事・事務)
・なくてもいいと思う理由
「畳や障子のメンテナンスが大変そう」(36歳/総務・人事・事務)
「自分の好きなインテリアに合わないので和室は欲しいと思わない。メンテナンスも大変そう」(39歳/主婦)
「掃除が大変。ペットがいるから」(39歳/その他)
「フローリングの方が掃除しやすい」(48歳/主婦)
和室に住んだことのある人が挙げたメリット・デメリットが、そのまま理由として聞かれました。
なくてもいいと回答した人の中には、「畳は魅力的だけど、和室としてはいらない」という声がありました。最近では、好きな場所に好きな広さで畳が置ける“ユニット畳”なんてアイテムもありますよね。部屋として設えるのではなく、必要な時だけ畳スペースを作るというのもひとつの選択肢としてありそうです。
引越しや新築、リフォームなどで間取りに和室を取り入れるかどうか迷う方は、ご紹介したみなさんの声を参考に、家族の生活スタイルと照らし合わせて検討してみてくださいね。