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【ときめきのローカルおやつ】どこか懐かしい、そしてかわいいお菓子たち、見つけました

家で過ごす日のおやつの時間は大切な時間。だからただ“おいしい”のではなく、少しでもワクワクする要素があるおやつを探して、日々奔走しています(笑)。最近はスーパーや銀座の『LOFT』でもさまざまな地方銘菓を扱っているので、気になるものを見つけては買ってきておうちで楽しんでいます。 ちょっと懐かしい、そしてワクワクする見た目のお菓子を紹介します。

クラシカルな絵柄が愛らしい老舗菓子店のカステラ

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(左から)『御菓子所高木』「カステラ(ハーフ)」1,080円(税込・以下同)、『松翁軒』「カステラ0.3号」756円

まさに「カステイラ」と言いたくなるような紙箱に入った、2つのカステラ。
1つは大正8年創業の広島の老舗和菓子店『御菓子所高木』のカステラ。パッケージは染色工芸家の柚木沙弥郎氏が手がけたもの。ちなみに同和菓子店の「安芸のころも」という求肥のお菓子と「和風クッキー」のパッケージも柚木氏が手がけたものです。

もう1つは江戸中期からカステラを作り続けている、長崎の『松翁軒』の小ぶりなサイズのカステラ。“南蛮渡来”という言葉がしっくりくるパッケージが素敵なんです。

芸が細かすぎる!「木彫り熊もなか」

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『カントリーマム』「木彫り熊もなか」1,650円

こちらの「木彫り熊もなか」、精巧に作られていてびっくりしました。
まるで本物の熊の毛のように細かく彫り込む「毛彫り」という技術をもなかで表現しているんです。

そのため、後ろ姿も毛の流れが綿密に表現されていて……このリアル感!
中には4色のもなかの皮と、2種類のあん(バター小倉あん、濃厚ミルクあん)が入っており、食べるときに自分であんこをはさんで作ります。出来立てを食べられるのでサックサクのもなかをいただけます。

高知県で60年以上愛されるポップコーン

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(左から)『あぜち食品』「マック シュガーポップコーン」261円、「マック ポップコーン 梅かつお味」261円

かつて『久保田商会』によって開発された「マックポップコーン」。60年以上前、高知県内の映画館で“映画のお供”として人気を集めたことをきっかけに、長年親しまれてきました。残念ながら『久保田商会』は2003年に廃業してしまいましたが、『あぜち食品』が製造を引き継ぎ、現在も懐かしい味を楽しめます。パッケージに描かれたシルクハットの“マックちゃん”が昭和懐かしいキャラクターなままでいいですよね。

くまのキーホルダーに入った色鮮やかな金平糖

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『佐々木製菓』「こぐまスター(No.4ますかっと、No.1すとろべりー)」各496円

1929年創業の金平糖製造会社『佐々木製菓』の「こぐまスター」。かわいいくま型の透明ケースに金平糖が入った姿がどこか懐かしくありませんか。80~90年代、テディベアも流行りましたよね~! こういうキーホルダー、持っていた気がします。黄緑色の「ますかっと」とピンクの「すとろべりー」を購入しましたが、オレンジ色の「おれんじ」や黄色の「れもん」、ブルーの「さいだー」、いろいろな色が入った「ミックス」などがあります。

食べる楽しみだけじゃない、開ける楽しみ、遊ぶ楽しみも

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(左から)『山方永寿堂』「妖怪きびだんご」660円、「めでたきびだんご」660円

昭和21年創業、岡山のきびだんご専門店『山方永寿堂』。同じく岡山出身のデザインユニット『COCHAE(コチャエ)』がパッケージデザインを手がけていて、これがとってもかわいい!

中の個包装パッケージもかわいいのですが、外装の箱もすみずみまでおもしろい。おまけでシールや折り紙もついているんですよ。こんなにも凝った作りの箱に入っているお菓子はなかなかないですよね。

『一創堂』「あたり前田のクラッカー缶たこ焼き味ソースマヨ風味」756円(税込)

あの大阪土産「ちょろけんぴ」を手がける『一創堂』と、“あたり前田のクラッカー”で有名な前田製菓のコラボ商品。大阪らしいお茶目な缶の中に、大阪のソウルフードたこ焼きの旨味を詰めたクラッカーが入っています。さすが100年以上に渡りクラッカーを作ってきた会社! このたこ焼き味のクラッカーがクセになるおいしさなんです。

しかもこのご時世、缶商品で700円台というのはまずないので、そういう意味でも貴重なお菓子です。

『阿部牧場』「阿蘇の草原とぶ牛クッキー 仔牛瓶」610円(税込)

熊本県の阿蘇にある『阿部牧場』の牛乳瓶に入ったクッキー。こういうものって大体安くても800円くらいするのですがなんと税込み610円! 『阿部牧場』の牛乳は日本ではじめて「国際味覚審査機構」で三ツ星を受賞。この牛乳をたっぷりと使用した、濃厚なミルククッキーです。しかもめちゃくちゃ香ばしくておいしいんです。コーヒー、紅茶はもちろんですが、牛乳と一緒に食べるのも最高です(ちょっと浸してみてください)!

どこのスーパーやコンビニで見るお菓子も大好きですが、こうしたローカルなおやつはスペシャル感もあって買うのも食べるのもワクワクしますよね。ここでご紹介したのはほんの一部。まだまだたくさん見つかると思いますので、ぜひ皆さんも見つけてみてくださいね!

中田ぷう
中田ぷう

編集者・フードジャーナリスト。多くの料理本や暮らしの本、キャンプ本を手がける。自著に子どものごはん作りの闘いを描いた『闘う!母ごはん』、『素晴らしきお菓子缶の世界』(共に光文社)がある。 プライベートでは猫2匹&犬1匹と小学生、大学生の女の子の母。ハワイじゃなくてグアムラバー/スターウォーズマニア/アダム・ドライバーファン。Instagram

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