最初のネタ編
nullさっぱりとした白身魚から

「ヒラメ。最初の一貫は舌が“フラットな状態”なので、白身のほのかな甘み・昆布〆の香りなどを感じ取りやすい」(最後は「玉子」/43歳男性/コンピューター関連技術職)
「白身魚(例えばヒラメ、タイなど)は繊細な味わいのため、寿司職人の味付けや握りの技術が一層際立つ」(最後は「海苔巻き系」/68歳男性/研究・開発)
「鯛。大好きだから。あと、よく品切れになってることが多いから早めに食べる」(最後は「海老天寿司」/45歳女性/主婦)
「鯛。塩でシンプルに食べるのが好きで、最初に食べたほうが味がよくわかるから」(最後は「納豆巻などの生寿司以外」/30歳女性/学生・フリーター)
寿司ネタは脂の強いものもあるため、淡白な白身のネタは最初の方に食べて味をしっかり感じたい、という声が多く聞かれました。寿司屋でも白身から提供する寿司屋も多くあります。せっかくのお寿司、隅々まで繊細な味を堪能したい!という思いがあるようです。
脂が強くないマグロの赤身
「マグロ。満足感があってこれから楽しみと思える」(最後は「ウニ」/42歳男性/その他)
「マグロ。店によって熟成具合が違うから」(最後は「タイ」/35歳男性/その他)
「マグロ赤身。最初はあっさりしたものから食べたいから」(最後は「アナゴの一本巻」/55歳女性/主婦)
マグロの赤身をあげる人も多数! 中トロや大トロなどの部位と違って、赤身は少しの酸味が感じられるあっさりとした味わいが最初のネタにピッタリと感じる人が多いようです。
食感よくさっぱり!イカ

「イカ、食感がよくあっさりしているので、最初の注文に良い気がするから」(最後は「蒸しアナゴ」/55歳男性/総務・人事・事務)
「イカ。まずはさっぱりしたものから食べる」(最後は「玉子」/44歳男性/学生・フリーター)
「イカ、あっさりめの食感から」(最後は「トロ」/56歳/営業・販売)
イカは季節やお店によって仕入れる種類が異なりますが、コウイカはサクサクとした食感、真イカはねっとりとした食感が楽しめます。脂が少ないので、さっぱり、あっさりとしたイメージが強いことを理由に挙げている人がほとんどでした。
店の味がわかる!玉子
「玉子です。玉子の美味しい寿司屋に間違いはないと思っています」(最後は「カッパ巻」/65歳男性/その他)
「最初は玉子が多いです。基本ネタでその店が計れると聞いたことがあるからです」(最後は「しめ鯖」55歳男性/その他)
「玉子。好きなネタなのでまず最初に食べておきます」(最後は「アナゴ」/40歳女性/その他)
寿司屋の定番ネタの玉子。最近ではひとことで玉子といっても「玉(ぎょく)」と呼ばれる魚のすり身を混ぜたものもあれば、だし巻きもあり、店によってその作り方、味わいは異なります。濃厚な甘さを感じる玉子は締めでも人気のネタ。こちらは後半でご紹介します。
鮮度や下ごしらえが美味しさに直結!光りもの

「シメサバ。腕がわかるから」(最後は「サーモン」/49歳男性/その他)
「アジ。味がいいため」(最後は「ウニ」/42歳男性/その他)
「イワシ。魚の鮮度がよく分かるので」(最後は「サーモン」/57歳男性/その他)
光りものはそのほかコハダなどの声も上がりましたが、いわゆる青魚は魚そのものの良さだけでなく鮮度や下ごしらえが勝負になることも多いので、お店の腕がよくわかるといわれることも。秋にはサンマなど、旬のネタが提供されていると早めに食べたい!と思う気持ちにもなりますね。
最後のネタ編
nullやっぱり大人気!トロ

「大トロ。味が強いので、ほかのネタに影響を与えないよう最後に食べる」(最初は「白身魚」/48歳男性/その他)
「大トロ。最後に高いネタを食べて満足したい」(最初は「イカ」/66歳男性/その他)
「中トロ。最後に一番好きな中トロを食べます」(最初は「サーモン」/52歳/主婦)
脂がのって甘みも旨みも強いトロは最後の締めに大人気。ネタの中でも高価なのでお寿司の締めとして贅沢に味わいたい人が多数いました。トロを食べて濃いめのお茶をいただくと、お寿司を食べた〜!という満足した気持ちになりそうですね。
海苔の風味豊かに!巻物
「納豆巻き。おなかによさそうだから」(最初は「コハダ」/51歳男性/営業・販売)
「梅しその細巻き。さっぱりしててしめにいい」(最初は「トロ」/49歳男性/コンピューター関連以外の技術職)
「鉄火巻き。あっさりとして美味しい」(最初は「オニオンサーモン」/63歳女性/営業・販売)
「口をすっきりさせるためにかっぱ巻きです」(最初は「アジ」/64歳男性/企画・マーケティング)
締めとして巻物を挙げる人も多数! あなきゅう巻、サビ巻などの声もありました。香りの良い海苔と酢飯のマッチングはこれでおしまい、という落ち着いた気分にしてくれる一品。筆者は赤貝のひもを使ったひもきゅうがあると最高です……!
デザート感覚!玉子

「たまご。甘くて美味しいから」(最初は「マグロ」/51歳女性/主婦)
「たまご。デザート感覚で食べるので」(最初は「ホタテ」/62歳男性/その他)
「玉子。最後にやさしい味わいのネタを食べるとホッとするので」(最初は「アナゴ」/63歳女性/主婦)
最初に食べるネタとしても人気だった玉子は締めのほうが多くの声がありました。濃厚な甘さがデザートのようで締めにふさわしいという理由が多く、お寿司屋さん定番のネタのひとつなのが納得です。
甘みのある煮詰めが人気!アナゴ
「穴子、好きだし味が濃いので最後が良い」(最初は「マグロの赤身」/68歳男性/その他)
「穴子。ボリュームがあって満足感があるので」(最初は「マグロ」/48歳男性/公務員)
「アナゴ。たれの味が好きなので最後に味わいたいです」(最初は「玉子」/40歳女性/その他)
蒸したアナゴのフワッとした食感と濃厚な煮詰めのタレが最後にぴったり、という声も。最近では大ぶりなアナゴをのせた食べ応えたっぷりに提供するお店もありますよね。アナゴは海外ではあまり食されないようですが、海外から来日した方がおいしい!と驚く寿司ネタのひとつでもあるようです。
約17%は最初と最後は一緒のネタに!
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「いくら。子どもの頃から好きなので最初と最後に食べたくなるから」(30歳女性/その他)
「エビとイカ。好きなネタだから最初と最後に食べる」(61歳男性/営業・販売)
「サーモン。一番好きなネタなので、美味しかったら、最後にサーモンで〆たい」(46歳女性/その他)
「鯖です。鯖が一番好きなので最初と最後は鯖です」(37歳男性/デザイン関係)
今回のアンケートで366人中63人(約17%)が「最初と最後に食べるネタが同じ」という結果に。共通するのは好きなネタだから最初も最後も食べたいという声。中でも脂がのっていて比較的手頃な価格で食べられるサーモンは「ずっと食べていてたい」という声も上がるほど人気でした。
その時食べたい好きなネタを注文できるのがお寿司の醍醐味ですが、今回のアンケートでは最初や締めに「これは絶対食べる!」と決めているネタがあるという人が多いことがわかりました。
みなさんなら、「お寿司」と聞いてどんなネタが思い浮かびますか?