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新鮮な野菜を選ぶなら、ここをチェック!【キュウリ・トウモロコシ・ナス】保存方法と見分け方

スーパーには初夏の野菜が次々と並びだしました。せっかく購入するのだから、瑞々しくて美味しいものを選びたいですよね。

旬の野菜をおいしくいただくための、野菜の選び方や保存方法、下ごしらえの裏ワザなど、野菜のプロであるキユーピー株式会社 食と健康推進プロジェクト 管理栄養士の仁田友香さんにお聞きしました。

今回はキュウリ、トウモロコシ、ナスを取り上げます。

おいしいキュウリの見分け方は「太さが均一」「濃い緑色」「表面がゴツゴツとがっている」

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おいしいキュウリは「太さが均一」「濃い緑色」「表面がゴツゴツとがっている」のがポイントです

濃い緑色でイボがとがっていて、重みがあり太さが均一なものがおすすめ。

「キュウリの保存の最適温度は1013℃。夏は冷蔵庫の野菜室、冬は日の当たらない涼しい場所での保存がおすすめです。また、表面に水分があると傷みやすくなるので、水分をふきとってからキッチンペーパーで包み、密閉せずにポリ袋に入れ、ヘタを上にして立てて保存。10日~2週間を目安に使い切りましょう。

冷凍保存をする際は、薄い小口切りにして塩もみをしてから水気をしぼり、冷凍用保存袋に平らに並べて入れ、空気を抜いて冷凍すれば1か月ほど保存できます。サラダ、ちらし寿司、酢の物には自然解凍して使います」

トウモロコシは皮の緑が濃くひげが褐色なものを選べ!

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皮付きの場合、皮は緑が濃く、先端のひげは褐色あるいは黒褐色のものが完熟している証拠。ひげは11本粒とつながっているので、ひげが多いものほど粒が多いものにあたります。実が先までぎっしりと詰まっておりすき間のないもの、粒が大きくふっくらしていてそろっているものが良品です。

 

皮の緑色が濃い、ひげが褐色or黒褐色というのがチェックポイント。

「収穫後急速に栄養価が落ちるので、できるだけ買ったその日のうちに食べるのがベスト。保存する場合は、皮付きのままラップで包み野菜室へ。すぐに食べない場合はゆでてからラップで包み冷蔵庫に入れれば23日は保存可能です。また、とうもろこしは甘みやうま味が逃げないレンジ加熱がおすすめです。薄皮を残してラップで包み、レンジ(600W)で約5分加熱します。

冷凍保存する場合は、かためにゆでたものを包丁で実を外して密閉袋に入れて保存し、炒め物などに活用しましょう」

レシピ【えびととうもろこしのガーリックチャーハン】

ガーリックソースで作る彩りがきれいなチャーハンです。

■材料(2人分)

  • ご飯:360    
  • えび(大):6尾(180g
  • トウモロコシ:1本(180g
  • グリーンアスパラガス:2本(32g
  • ガーリックソース:100g

■作り方

  1. えびは殻をむいて、背に切り込みを入れて背ワタを取り4等分に切る。
  2. トウモロコシは皮をむき、ヒゲを取り、包丁で実をそぐように切る。グリーンアスパラガスはピーラーで下半分の皮をむいて斜め薄切りにする。
  3. フライパンに12、ソースを加えて中火でさっと炒め、ふたをして約3分蒸し焼きにする。ふたを取り、強火で余分な水分を飛ばしたらあたたかいご飯を加え、さらに炒め合わせる。

ナスは色が濃くて、ツヤやハリがあり、トゲが鋭くとがっているものが新鮮!

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へたの切り口が新しく、ガクの部分についているトゲが鋭くとがっているものほど新鮮です。皮の色が濃く、表面はなめらかでキズがなく、ツヤ・ハリのあるものを選びましょう。水分が多い野菜なので、持ってみてしっかり重みのあるもののほうがよいでしょう。

夏野菜の代表格・ナス。冷たくしてもおいしくいただけますね。

「ナスは水分が蒸発しやすく、風に当たると早くしなびてしまいます。保存するときは、水分が逃げないように1個ずつラップに包み、室温が15℃以下の場合は常温で保存。室温が15℃を超える場合は冷蔵庫でも、温度が高めな野菜室に入れましょう。

保存温度が5℃以下になると身が縮んでしまうので、冷やしすぎに注意。購入してから34日で消費するのがベストです。

長く保存する場合は、生のまま輪切りや乱切りに切って水にさらしてあくをとり、水気をとって冷凍、もしくは素揚げなど加熱調理をして冷凍保存します。そのまま使えるので味噌汁や炒め物に便利。保存期間は1ヵ月を目安に使い切りましょう」

レシピ 【冷やしナス】

ナスをレンジ加熱しドレッシングをかけただけのお手軽な一品。食欲のない日にもおすすめです。

■材料(2人分)

  • ナス:3本(220g
  • 青ジソ:4枚(4g
  • キユーピー 和風醤油ごま入ドレッシング:適量    

■作り方

  1. ナスはヘタを切り落としラップで包み、レンジ(600W)で約330秒加熱。ラップをかけたまま水に取って冷ます。レンジの加熱時間は様子をみて調節する。粗熱が取れたらラップを外して、食べやすい大きさに裂く。
  2. 器に1を盛りつけ、せん切りにした青ジソをのせてドレッシングをかける。冷やしてから食べるとよりおいしくなる。

「厚生労働省が推奨する1日の野菜摂取目標量350gに対し、現状日本人の平均は約256gで、特に若年層を中心に野菜不足が顕著となっています。『体に良いから野菜を食べる』という義務感ではなく、ライフスタイルに合わせながら、好きな食材と一緒に野菜を取り入れていただけたらうれしいですね」

価格も落ち着いて、初夏の旬食材がたっぷり味わえる季節になりました。新鮮な野菜の選び方や保存方法を参考に、夏野菜をおいしくいただきましょう!

【取材協力・レシピ画像提供】
「キユーピーサラダファーストプロジェクト」https://www.kewpie.co.jp/saladfirst/

取材・文/阿部純子

仁田友香さん。

【教えてくれた人】

仁田友香さん

管理栄養士専攻大学卒業後、キユーピー株式会社に入社。入社後は研究開発本部にて、病院施設向けの病者用食品及び高齢者向けの商品延べ100品以上の開発に従事。現在は外部と連動した食と健康の発信、また自治体向けの講演活動、資料作成等、社内外に向けて食と健康に関わる活動を推進中。

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