煎らずにそのまま絞る「太白胡麻油」
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一般的なごま油は茶色をしていて、いい香りのする油です。なぜ茶色になるのかというと、胡麻を焙煎してから搾る作業をするからです。
一方、無色のごま油は、胡麻を焙煎することなくそのまま搾ります。そのため色もつきませんし、香ばしい香りもしないのです。ちなみに、胡麻の焙煎の加減で、ごま油の風味にバリエーションが生まれるとか。
ごま油の成分も優秀
nullごま油の成分にも注目したいところ。胡麻に含まれるセサミンを知っている人も多いかもしれませんね。抗酸化作用があると言われていて、サプリメントなども販売されています。この他にも必須脂肪酸のリノール酸(オメガ6)やオレイン酸(オメガ9)が含まれています。
リノール酸は人の体内で合成ができない成分で、コレステロール低下作用が期待できますね。オレイン酸は悪玉コレステロールを抑制して、生活習慣病を予防する効果があるとされています。このような有効成分が含まれていることもあって、料理にごま油を取り入れる家庭も少なくないのでしょう。
「太白胡麻油」はオリーブオイルよりも安く買える!
null筆者は以前からオリーブオイルを使っていましたが、昨今の物価高でオリーブオイルの価格が1.5倍以上となりました。毎日使う油なので、この高騰は家計への打撃に。そこで、ごま油を使うことにしたのです。私が使っているのは『マルホン』の「太白胡麻油」ですが、価格はオリーブオイルの3分の2ほどで、300gで600円前後です(店舗によって異なります)。
オリーブオイルは少しクセのある油ですが、「太白胡麻油」はそれがありません。それぞれ適した料理は異なるのでしょうが、「太白胡麻油」に変えたことで料理に支障は出ていませんよ。
クセのないごま油「太白胡麻油」を使ったレシピ
nullここからは「太白胡麻油」を使った、普段の料理を紹介していきます。「太白胡麻油」にするからと言って、特別難しい作業が加わることもありません。普段通りの料理です。
シンプル卵焼き

「太白胡麻油」は風味も香りも強くないですが、実はコクがあります。そのため筆者は、卵焼きを作る際、ダシを使いません。卵を溶いて、そのまま焼きます。
ダシがないと味がしないし、卵臭さが出るのでは?と思うかもしれませんが、その心配はなし。少し甘みが加わり、そのままでも美味しいのです。あまり味付けをしたくない場合には、「太白胡麻油」を使って焼くだけ。それもアリですよ。
キャベツたっぷりお好み焼き

お好み焼きを「太白胡麻油」を使って焼いています。ごま油の風味があまりないので、具材のキャベツの甘さを感じたり鰹節の風味を味わったりできます。実はこのお好み焼き、作っているのは大学4年生の息子です。ごま油の香りがあまりしないので、普通の油だと思って使っていたそう。
水餃子のもやしスープ

もやしと市販の冷凍水餃子を使ったスープです。もやしを「太白胡麻油」でさっと炒めています。その後で水と鶏ガラスープ、水餃子を入れています。油っぽさをあまり感じないスープに仕上がります。
田楽みそチャーハン

ねぎと甘く味付けされた田楽みそ、そしてご飯。仕上げに胡麻をぱらっとかけるだけというシンプルな材料で作るチャーハン。みその風味を残したいので、香りが強くない「太白胡麻油」を使っています。他の調味料や食材の味を残せるのも、このごま油の利点といえますね。
お菓子やパン作りにも活躍
null「太白胡麻油」は香りも風味もないので、お菓子作りにも使われるそうです。残念ながら、筆者はお菓子を作らないですが、バターのように溶かす必要がないですし、乳化性がいいので他の材料と混ざりやすいのだそうです。
特にチョコレートとの相性は抜群のよう。クッキーやシフォンケーキ、チーズケーキなどいろいろなお菓子に使えるので、何かと重宝されている油です。
「太白胡麻油」は、色や香りにクセのないごま油です。健康に寄与すると言われる成分も含まれていますから、体のために使っている人も少なくないでしょう。そしてオリーブオイルよりも価格が安いので、お財布にも優しいなど、多くの利点がある油です。まずはお試しで少量サイズから使ってみるといいかもしれませんね。

フリマアプリ・ネットオークションガイドとして、NHK「あさイチ」、フジテレビ「ノンストップ」などの情報番組に多数出演。『節約の達人 川崎さちえの ポイ活+クーポン+メルカリ スマホでおトク術』(インプレス)などの著書や、記事の執筆も手がける。
2003年、夫が子育てをするために、突然会社を辞める。翌月からの給料が0円になり、家にいながら、しかも空いた時間でできるオークションを開始する。ネットオークション歴20年以上、フリマアプリ歴10年以上の経験で培った独自の効率的な利用方法を発信し、オークションやフリマアプリの魅力を伝えている。