そもそも「ビーガン」って?
nullそもそも“ビーガン”とは、完全菜食主義者のことで、肉、魚、卵、蜂蜜、乳製品といった動物性のものを食べず、動物性のオイルや毛皮や革製品といった動物性のものを一切消費しない主義を指します。
肉の出汁も魚の出汁も使わないラーメンとは、いったいどんなものなのでしょうか?
「“ビーガンラーメン”って、普通のラーメンよりやっぱり少し物足りないのでは?」なんて思ったら大間違いでした……。
新エリア公開に合わせて、屋外スペースも大規模リニューアル!
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施設屋外の飲食スペースも屋根とベンチとテーブルが増設され、以前よりもゆっくりと過ごせるようになりました。
さらに、お茶とお酒を楽しめるバー「Orchid Glass House」、作品と共にラーメンを食べられるアート空間「Black Emptiness Table」も新しい姿に。
アートの中でラーメンが食べられる空間「Black Emptiness Table」
nullまずは、ビーガンラーメンが食べられる「Black Emptiness Table」から。
建物の横のドアから入っていくと……、テーブルと椅子が並ぶ暗い空間に案内されました。
着席した目の前のテーブルには、墨を使い毛筆で描いたような曲線状の回転する書がぼんやりと浮かび上がっています。

《虚空反転無分別》という作品で、チームラボが設立以来書き続けている空間に書く書「空書」がクルクルと回っています。
見る人によって右回転にも左回転にも見えるとのことですが、私はずっと右回転に見えていたので、なんとかして左回転に見えないものか頑張っているうちに、ラーメンの良い香りがただよってきました。
「味噌ラーメン Vegan UZU style」を実食!
null筆者自身、普段ビーガンではないのですが、ビーガンメニューに興味があり、外食の際に「ビーガン○○」と名のつくものがあると興味津々で食べてみることが多いです。
昨今はビーガン料理も、言われないとわからないほど美味しいものが増えてきましたが、「ビーガンラーメン」と聞いた時、内心「さすがにラーメンは、普通のラーメンとかなり違うものが出てくるのでは?」と思っていましたが……。


味噌とごまのふわりとした香りと共に運ばれてきたラーメンを一口すすると……。
大げさではなく、衝撃が走りました!
ビーガンというと、あっさり系をイメージする人も多いかと思いますが、このラーメンは超濃厚なんです!
北海道の羅臼昆布と国産椎茸の出汁と味噌や白ごまなどを使ったスープ……、と説明を受けたにも関わらず、「これが本当に昆布と椎茸の旨味?」と舌と脳が大混乱。
恐縮ながらわかりやすく例えるなら、辛みのない担々麺のスープに上品な白みその甘みが調和したようなとろりとしたスープという感じでしょうか。
他では味わったことのないスープに絡むのは、もちもちとした自家製の中太麺。
この麺がまた濃厚なスープに絡むとラーメンらしい食べ応えが生まれ、一口ごとに満足感に満たされました。

トッピングは、焼き目のついた甘みと旨味の詰まったトマト、舞茸、パリパリのレンコンに、みじん切りの玉ねぎ、ねっとりとした生のオクラ。
トマトは酸味と甘みと旨味が強く、味変に一役買ってくれる存在。
正直、味変を必要としないほど飽きのこないスープだったのですが、トマトを崩して食べると酸味による爽やかさでまた違った美味しさを感じることができました。
こんがりとグリルされた舞茸は、「舞茸ってこんなに美味しかったんだ」と感激しました(この舞茸に感化され、翌日スーパーで舞茸を購入して焼いて食べました)。
他の具もスープを邪魔することなく、それぞれの存在感を感じさせる調理法で、一口ごとに喜びが広がるようなラーメン体験でした。
ビーガンメニューと聞いて、ピンと来ない方にこそ食べていただきたい、非常に満足度の高い一品でした。
ちなみに屋外のキッチンカーでも購入することができ、「味噌ラーメン Vegan UZU Style」単品(2,000円/税込)や「ビーガンアイスクリーム」(各800〜900円/税込)、ドリンクの販売もありました。
「Black Emptiness Table」の予約が取れなかったけど、ラーメンは食べたい!という方や、暗闇や閉所が苦手な方は、そちらもおすすめです。
続いて、「Black Emptiness Table」と同じ建物内にある、6人が定員のバー「Orchid Glass House」をご紹介します。
幻想的な空間でお茶やお酒を楽しめる「Orchid Glass House」
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かなりの狭小空間ですが、息苦しさを感じさせないのは、一面の鏡ばりと来客を囲むように配置された蘭の息吹のおかげでしょうか。
ここに並んでいる葉と根だけの蘭は、『チームラボプラネッツ』の人気作品《Floating Flower Garden》の花が散った後の蘭で、水と光で再育成をしているところだそう。
花が終わった蘭は焼却処分されることも多いそうですが、その蘭を大切に育成しているところにチームラボプラネッツの植物への愛を感じます。
初見では、光るクリスタルと繋がる蘭の奇抜な姿に驚きましたが、そんなストーリーを聞くと、蘭たちも嬉しそうに見えてきました。


提供されるドリンクに共鳴するように、青や赤と次々に光の色がうつろい、空間がさらに幻想的な雰囲気に。
ドリンクは、酸と交ざるとピンク色に変化するハーブティーにも使われる豆科の青い花“バタフライピー”液とすだちシロップが夕暮れのようなグラデーションを描くオリジナルノンアルコールカクテル「Twilight Bloom 」から、日本各地で見つけたこだわりの日本酒やビールなど11種が提供されています。
「Orchid Glass House」の入場料(1,600円)には、蘭の引換券が含まれているので、お茶やお酒を楽しんだ後、チームラボプラネッツ内の「Living Art Store」で再育成中の蘭と引き換えて、持ち帰ることができます!(※蘭は各日無くなり次第終了)
作品と自宅が繋がるような素敵なプロジェクトですね。
ビーガンラーメンもオリジナルドリンクも、ここでしか味わうことのできない特別なものばかりでした。
『チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com』を訪れた際は、チームラボのこだわりが詰まったメニューも忘れずにぜひ体験してみてくださいね!
『チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com』
住所:東京都江東区豊洲6-1-16 teamLab Planets TOKYO
アクセス:ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線 新豊洲駅より 徒歩1分、東京メトロ有楽町線 豊洲駅、ららぽーと豊洲より 徒歩10分
ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線 市場前駅、豊洲市場より 徒歩5分。※会場専用の駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用ください。
開館時間:9:00〜22:00
※最終入館は閉館の1時間前
※入場時に30分〜90分ほどお待ちいただく場合がございます。
Living Art Store & Sketch Factory 9:00〜22:00
Vegan Ramen UZU Tokyo 11:00〜20:30 ※ラーメンのラストオーダーは閉店の30分前
休館日:2月6日(木)、3月6日(木)
チケット価格:大人(18歳以上) /3,600円〜、中学生・高校生/2,700円〜、子ども(4歳〜12歳)/1,500円〜、3歳以下/無料、障がい者割引/1,800円〜(すべて税込)
2025年3月までのチケットは下記公式サイトで販売中。4月のチケットは1月末頃販売予定。
