食べる派5割、食べない派3割は多い?少ない?
null食べる:50%、食べない:31%、そのときによる:19%
それぞれの意見を見ていきましょう。
食べる派の意見
null「あまじょっぱいのが好き」(25歳女性/営業・販売)
「風味が良くて味が好きなため」(51歳男性/営業・販売)
「あの葉っぱも味の一部なので。塩気と香りがお餅の甘さを引き立てる」(54歳女性/その他)
「甘さだけではなくなる。葉があると味のバランスが良い」(38歳男性/営業・販売)
「桜餅の葉の独特な風味が好きだからです」(40歳女性/学生・フリーター)
塩気と桜の香りがしっかり味わえる葉の部分。お餅やあんこの甘さと合わせるとたまらないおいしさです!
「取り外すのが意外と面倒だから」(23歳女性/営業・販売)
「直接餅を持つと手がベトベトするから」(41歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)
クレープ状の関東風(長命寺)はすぐに剥がせそうですが、道明寺粉で作られた関西風の桜餅は、桜の葉と柔らかいお餅部分が密着しているので剥がすのもちょっと大変です。お餅部分を直接手で触ると食べにくいから、巻いたまま食べるという意見が多く見られました。
「食べられるものなので食べてしまおうという気持ちがあるから」(33歳女性/営業・販売)
「基本的に食べられるものは余すところなくいただきます」(58歳男性/その他)
「普通においしいからもったいない」(44歳男性/金融関係)
「捨てると勿体ないから」(50歳男性/学生・フリーター)
もったいない、食べられるものなんだから食べますよ、という人もたくさんいました。
食べない派の意見
null続いて食べない派の意見。
「食べられると思ってなかったから」(23歳男性/営業・販売)
「食べられると知らなかった」(33歳女性/その他)
葉っぱって食べるものなんですか?という人や、
「香りが強く、食べたくない」(25歳女性/その他)
「しょっぱくて食べづらい」(39歳男性/その他)
「あまり味が好きではないから」(46歳男性/研究・開発)
「剥がした後のお餅についている風味くらいで十分だと思うので」(52歳女性/コンピュータ関連技術職)
好きな人には好評の香りや塩気を「強すぎる」と感じる人も。剥がして食べても桜の葉の風味は残りますから、和菓子の繊細な風味を愛する人にはそれくらいで十分なのかも。
「食感が好きではない。葉の味が強く餅の味が薄れる」(53歳男性/その他)
「スジの部分が残り食感が良くないからです」(53歳男性/会社経営・役員)
葉の繊維質な食感がいまいち、という意見もありました。
そのときによる派の意見
null「基本的にははがすが、はがしにくいときはそのまま食べる」(50歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)
「剥がすのが面倒なときは食べてしまいます」(29歳男性/公務員)
本当は剥がしたいけどめんどうなら食べちゃう、という人や、
「その葉が厚いと感じたら食べません。薄くて邪魔しないなと思えば食べます」(35歳男性/デザイン関係)
「筋が口の中に残りそうなものは外す」(47歳女性/総務・人事・事務)
葉の状態を見きわめて決めます!というこだわりを感じさせる意見も。
「食べたい時とない方がいい時があるから」(44歳男性/その他)
そのときの気分で決めるという人もいました。
管理栄養士の意見は?
null管理栄養士の宮崎 奈津季さんに、桜餅の葉について栄養上の観点からの意見を伺いました。
「一般的に、桜餅の桜の葉は食べても問題はないとされています。桜餅に桜の葉を巻く理由はいろんな意見がありますが、彩りや風味づけなどの意味合いがあるそうです。
栄養成分は、商品によって異なります。ただし、塩漬けであるため、一般的に多くの食塩が含まれています。そのため、食べすぎは塩分の過剰摂取につながる恐れがあります。
また、桜の葉は塩漬けにされる工程で『クマリン』という成分が、わずかですが生成されます。この成分は、桜餅独特の香りの要因ですが、肝臓の機能を弱める影響もあるとされています。通常、桜餅についている桜の葉を食べる程度であれば問題ないと思われますが、食べ過ぎないように注意するのが望ましいでしょう。
全国和菓子協会では、“桜の葉は食べても差し支えがない”と前提しつつ、桜の葉を取ることで、餅に移った桜の葉のほのかな残り香を楽しむことを提唱しています。
気になる方は、取り除いても良いですし、桜の葉の風味をダイレクトに味わいたい方は摂りすぎない程度に食べるのも良いのではないでしょうか」
【参考文献】
・全国和菓子協会:和菓子ものがたり「和菓子の味わい」https://www.wagashi.or.jp/monogatari/ajiwai/geijutsu/
・衛生研究所:「塩漬桜葉使用食品の保存料およびクマリンの一斉分析法の検討」、『福島県衛生研究所年報』、2013年 No.31 p75-78
・わかさの秘密:成分情報「クマリン」
https://himitsu.wakasa.jp/contents/coumalin/?soycms_pathinfo=seibun%2Fcoumalin%2F
(閲覧日:2023年10月20日)
【取材協力】宮崎奈津季
管理栄養士・薬膳コーディネーター。介護食品メーカーで営業職に2年間従事した後、フリーランスの管理栄養士に。料理動画撮影やレシピ開発、商品開発、ダイエットアプリの監修、栄養価計算などの経験あり。 現在は、特定保健指導、記事執筆・監修をメインに活動中。
※「崎」は正式には立つ崎(たつさき)です
HP:https://www.mnatsuki.com/
Twitter:https://twitter.com/NatsukiMiyazak1
管理栄養士・薬膳コーディネーター。介護食品メーカーで営業を2年間従事した後、フリーランスの管理栄養士に。料理動画撮影やレシピ開発、商品開発、ダイエットアプリの監修、栄養価計算などの経験あり。 現在は、特定保健指導、記事執筆・監修をメインに活動中。
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※「崎」は正式には立つ崎(たつさき)です