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「焼き芋の皮」あなたは食べる?食べない?食物繊維量も比較しました

家族や友人と一緒に食事をしていて、「え、それ食べるんだ(食べないんだ)!?」とちょっとびっくりするとき、ありますよね。おいしく食べるのが一番ですが、自分は少数派なの?みんなはどうしてるのかな?とちょっと気になることも。
そこで『kufura』では、さまざまな食品について「食べる?食べない?」を調査。そして管理栄養士にも、食べる/食べないことでのメリットなどについて聞いてきました!

今回は「焼き芋の皮」。20代以上の男女559人に聞いた、食べる派・食べない派の割合は?

「食べない」派が優勢で約4割!

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食べる:32%、食べない:43%、そのときによる:25%

それぞれの意見を見ていきましょう。

食べる派の意見

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「パリパリした皮がとても美味しいから」(28歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「皮の食感が好きなので」(31歳女性/その他)

「あった方が皮の味が含まれてて美味しい」(42歳男性/公務員)

単に美味しいから、好きだから食べるんです!という人。

「皮も含めて焼き芋だと思っているから」(38歳男性/その他)

「皮と身のギリギリがとても美味しい」(42歳男性/その他)

「食べるのが当たり前だと思っていた」(51歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

焼き芋は皮まで丸ごと食べてこそ……という人。

「面倒くさいから全部食べる」(37歳男性/営業・販売)

「剥くのが面倒、手がベタベタになる」(44歳女性/その他)

皮が薄いタイプのさつまいもや、最近流行のねっとり系の品種は特に、皮をむくのはちょっと大変かもしれません。

「皮にも栄養があるから」(51歳女性/その他)

「捨ててしまうにはもったいないし栄養もあるので」(47歳男性/その他)

栄養はまるごと摂りたいという人。

「思いきりよくかぶりつきたい&皮を剥くと手間がかかる上に焼き芋が冷めてしまうので」(40歳女性/主婦)

勢いよく食べたいんです!と焼き芋への愛が感じられる意見もありました。

食べない派の意見は?

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「捨てる部分だと思っていました」(37歳女性/主婦)

「食べるという概念がありませんでした」(38歳女性/その他)

「食べられると知らなかった」(52歳男性 コンピュータ関連技術職)

「食べる習慣がない」(42歳男性/コンピュータ関連技術職)

多かったのが、食べるものだと思っていなかったという意見。子どもの頃から皮をむいて食べていたら、あえて皮付きのまま食べようとはしないかもしれませんね。

「焦げ目のある部分が特に苦いから」(26歳女性/学生・フリーター)

「食感が好きじゃない」(28歳女性/コンピュータ関連技術職)

「口の中にはりつく感覚が不愉快だから」(35歳男性/学生・フリーター)

「皮を剥いて食べた方が美味しい。 皮のまま食べると皮のえぐみを感じるから」(48歳男性/営業・販売)

ホクホクのお芋部分との食感の違いが気になる、焦げていると苦みがあるのがイヤなど、皮の味や食感が好きではないという人。

「誰が触ったか分からないので汚い気がする」(44歳女性/主婦)

「土がついてそうだから」(52歳男性/その他)

少数ですが、衛生的に「皮ごと食べる」ということに抵抗を感じる人もいました。

「そのときによる」派の意見

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「皮が硬かったら食べない」(28歳女性/その他)

「蜜芋のタイプなら食べる」(32歳男性/その他)

「焦げていたら食べない」(41歳男性/その他)

「皮が薄くて柔らかいなら、そのまま食べます」(43歳女性/その他)

「皮が剥きやすい時は取る」(54歳男性/その他)

皮の状態を見て判断します!という人が多数。さつまいもの品種や焼き具合によっても、その人にとって「アリ」かどうかが変わるようです。今回は「そのときによる」という意見の人がこれまでの調査の中では最も多くなりました。

さて、焼き芋の皮を食べる/食べないことに関して栄養上の違いを、管理栄養士の宮崎奈津季さんにも聞いてみましょう。

管理栄養士の意見は?

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「まずは栄養面から。さつまいもの皮には食物繊維が含まれています。皮つきのさつまいもと皮なしのさつまいも100gで比べると、食物繊維は、0.6gほど皮つきのほうが多くなります。

食物繊維には、便のかさを増やして腸を刺激し、便通改善の効果が見込まれます。また、血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールの吸収を抑えたりと、生活習慣病の予防にも効果が期待されています。

安全面については、注意したいのは、皮の“焦げ”の部分です。

焼き芋の焦げには、『アクリルアミド』と呼ばれる有害な物質が含まれている可能性があります。この物質は、食品を揚げる・焼く・炒めるといった調理法により120℃以上で加熱するとできやすいことが分かっています。

アクリルアミドは、動物実験において摂取量が多いほど発がん率が増えることが報告されており、ヒトに対してもおそらく発がん性があると考えられています。

焦げの部分は特に高温で加熱されていることから、アクリルアミドが多く含まれていると考えられるため、避けて食べる方が良いでしょう。

衛生面についての不安に触れている方もいらっしゃいましたが、さつまいもは収穫後に洗浄されていること、また加熱の際に殺菌されていると考えられるため、問題ないでしょう」

 

ダイエット食としても人気のさつまいも。さつまいも全体に対して皮はほんの少しなので、栄養面ではそれほど大きな差は出ないようです。

大学芋のように皮付きで調理されていればそのまま食べる人が多いと思いますが、皮をむくかむかないかが自分で選べるとなると急に意見が割れるのが面白いですね。食べない派の人も、たまには皮も一緒に食べてみると新たな美味しさに気づくかもしれませんよ。

 

<参考文献>
・文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
・農林水産省「食品中のアクリルアミドに関する情報」https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/acryl_amide/index.html(閲覧日:2023年9月26日)


【取材協力】宮崎奈津季

管理栄養士・薬膳コーディネーター。介護食品メーカーで営業職に2年間従事した後、フリーランスの管理栄養士に。料理動画撮影やレシピ開発、商品開発、ダイエットアプリの監修、栄養価計算などの経験あり。 現在は、特定保健指導、記事執筆・監修をメインに活動中。

※「崎」は正式には立つ崎(たつさき)です

HP:https://www.mnatsuki.com/
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