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今だけ!生でも食べられる「新れんこん」の魅力、お伝えします【旬の野菜通信 9月】

野菜ソムリエプロの料理家・楠みどりさんと、自社農園も持ち、全国の選りすぐりの野菜を集める八百屋さん「神楽坂野菜計画」がコラボ! 「おいしく野菜を食べてほしい!」と誰よりも願う野菜のプロに、それぞれの野菜の選び方やおすすめの食べ方などの豆知識を伝授してもらう連載です。これを読んだらもっとたくさん野菜を食べたくなること間違いなし。

今回は「新れんこん」を取り上げます。れんこんの収穫期の初めのころ、夏から秋にかけてとれるれんこんで、みずみずしさが魅力。新鮮なものはアクも少なく、生でも食べられるって知ってましたか?

みずみずしい「新れんこん」

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日中はまだ暑い日が続きますが、朝晩はだいぶ過ごしやすくなり、秋の訪れを少しずつ感じるようになりましたね。「神楽坂野菜計画」にも、秋の味覚が続々と入荷していました! 今回はその中から「新れんこん」をご紹介します。

「神楽坂野菜計画」では、茨城県産や徳島県産のれんこんを取り扱っています。この日お店にあったのは茨城県の「れんこん三兄弟」という会社で育てているれんこん。土づくりにこだわることで、白くてみずみずしく、うま味が強いのが特徴だそう。

6月~9月頃にかけて収穫されるれんこんは新れんこんと呼ばれ、水分が多く、サクサクとした歯触りで、鮮度が良いものは生食も可能! 一方、秋から冬にかけて収穫される「冬れんこん」は、でんぷん質が多くなるので熱を通すとホクホクに仕上がり、煮物などの加熱調理におすすめなのだそう。

れんこんにはビタミンCが多く含まれています。熱に弱いビタミンCですが、れんこんのビタミンCはでんぷんに包まれているので加熱しても壊れにくいのが特徴です。

ほかにも、カリウム、カルシウム、鉄、銅などのミネラルも豊富。不溶性の食物繊維も含まれており、便秘の改善や整腸作用も期待できます。

おいしいれんこんの選び方と保存方法

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れんこんを選ぶ際は、色むらや傷がなく、ふっくらと厚みがあり、重みのあるものを選びましょう。また、断面が茶色く変色しておらず、白くみずみずしいものが新鮮です。

新れんこんは特に鮮度が落ちやすいので、購入したらなるべく急いで食べましょう。

カットされていない丸のままであれば、濡らした新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室で保存できます。スライスしてから生のまま冷凍保存することも可能です。

新れんこんは「刺身」も!おすすめの食べ方は?

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お店の方のおすすめの食べ方は、生のまま薄くスライスして、わさび醤油を付ける食べ方だそう! 私もれんこんは大好きな野菜ですが、生食したことはなかったので興味津々。早速試してみました。

切ってみると白くてみずみずしい断面にうっとり。サクッとした歯触りと、ほんのりとした甘みも感じられました。わさび醤油に付けるとおつまみにも。

また、スライスしたれんこんを、梅肉とかつお節で和えたり、サラダにしたりマヨネーズ和えにしたり。フレッシュな新れんこんならではの調理法で楽しめます。

もちろん、定番のきんぴらや天ぷらなど、加熱調理してもおいしいので、お好みで色々試してみてくださいね。

9月の畑通信:冬用のケールの定植がスタート!

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こんにちは。畑通信担当の阿部です。

先月種まきをしていたケールが苗に育ったので、畑に植え替える作業が始まっています。今回は全部で1万5千株を植える予定! 1カ月かけて順次苗を植えていっています。

8月の終わりから植え始めたのですが、厳しい暑さと雨の少なさのせいでせっかく植えても枯れてしまったり……。でももっと気温が下がってしまうと成長も遅くなってしまうので、できるだけ早く定植作業は完了したい。天気をにらみながらの作業です。

真夏はハウス栽培がメインだった葉物野菜も、これからは徐々に路地栽培に切り替わっていきます。長い夏も終わり、秋冬への準備が本格化してきました。

楠 みどり
楠 みどり
フードコーディネーター、野菜ソムリエプロ
出産後、幼児食インストラクターの資格を取得し、企業のレシピ開発やコラム執筆、フードスタイリングや料理教室講師などに携わる。子どもと一緒に楽しめる家庭料理を提案し、子どもの健やかな味覚を育てるための出張つくり置きサービスなども行う。公式ブログ
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