食べる派が圧倒的多数!
null食べる:86%、食べない:7%、そのときによる:7%
それぞれの意見を見てみましょう。
食べる派の意見
null「食べないという発想がそもそもなかった。栄養があり美味しい上、意外としじみを食べる機会は少ないため、少しだけ特別感があって嬉しいので、食べない理由がない(22歳女性/学生・フリーター)」
「単純にしじみやあさりは身が本体なので食べない方がおかしいと思う(46歳男性/その他)」
「食べられるから残す意味が分からない(43歳女性/その他)」
まず、食べないって選択肢があるんですか!?と、質問自体に驚いている人が多くいました。
「栄養があるから(51歳女性/その他)」
「しじみにはアミノ酸のひとつであるオルニチンが入っており、食べると肝臓に効き、身体が元気になるから(53歳男性/研究・開発)」
しじみには栄養がたっぷり入っているので、という人。
「美味しいからです!(41歳女性/主婦)」
「食べる時間はかかるがしじみは大好きだから(59歳男性/その他)」
もちろん美味しいから、好きだからという人が一番多かったです。
食べない派の意見
null「両親が食べてなくて子供の頃から食べる習慣がなかったので今でもなんとなく食べてないです(49歳女性/総務・人事・事務)」
「苦手だから(36歳男性/企画・マーケティング)」
「貝のエキスで十分(30歳女性/主婦)」
「食べない。めんどくさいので(52歳女性/主婦)」
「だしをとるもので食べる大きさではないから(59歳女性/主婦)」
今回は大きく意見が偏って、食べない派はかなり少数。
食べる習慣がない、汁は美味しいけど身の部分は苦手、小さいから食べるのが大変、といった声が聞かれました。あさりなどに比べると1粒が小さい分、おわん1杯に入っている数が多いので、面倒と感じる人もいるようです。
「そのときによる」派の意見
null「小粒すぎると食べない(31歳女性/主婦)」
「急いでいるときは食べない(37歳男性/会社経営・役員)」
「めんどくさいから、気分による(39歳男性/営業・販売)」
「家だと食べるが、外食で小さくて取りづらいと汁だけいただく(49歳女性/主婦)」
やはり、食べるのに手間や時間がかかるため、食べるか食べないかは時間や気持ちに余裕があるときだけ、という声も。また、しじみも季節や産地により大きさに差があったりします。粒があまりに小さいときは食べるのを諦めるという人もいました。
管理栄養士の意見は?
null管理栄養士の宮崎奈津季さんに、しじみの身を食べることでの栄養上のメリットなどについて教えてもらいました!
「しじみには、ビタミンAやビタミンB12をはじめとしたビタミンB群、カルシウムや鉄などのミネラルが含まれています。また、たんぱく質や遊離アミノ酸であるオルニチンも含んでいます。
このオルニチンは、アンモニアと呼ばれる体内における有害物質の処理を担う肝臓の働きに必要不可欠な成分です。そのため、オルニチンを含むしじみは肝臓に良いといわれています。
現時点ではオルニチンは摂取が不可欠な栄養素ではありませんが、さまざまなレベルで研究が行われている段階であるため、今後も注目していきたい栄養素です。
ビタミンB群やオルニチンは水溶性であるため、しじみ汁の汁だけを飲むことでもそれらの栄養素を摂取することができる可能性があります。
もちろん、汁も身も摂取した方が、余すことなく栄養素を取り入れることはできますので、食べられるときは食べるようにすると良いでしょう」
小さな粒にぎゅっと栄養が詰まったしじみ。確かに食べるのがちょっと面倒なこともありますが、ぜひ丸ごとの栄養を摂取して健康に役立ててくださいね!
【参考文献】
中村宜督:食品でひく機能性成分の事典、女子栄養大学出版部(2022)
【取材協力】宮崎奈津季
管理栄養士・薬膳コーディネーター。介護食品メーカーで営業職に2年間従事した後、フリーランスの管理栄養士に。料理動画撮影やレシピ開発、商品開発、ダイエットアプリの監修、栄養価計算などの経験あり。 現在は、特定保健指導、記事執筆・監修をメインに活動中。
※「崎」は正式には立つ崎(たつさき)です
HP:https://www.mnatsuki.com/
Twitter:https://twitter.com/NatsukiMiyazak1