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苦みが少ない「ふきのとう」の選び方は?おすすめの食べ方や栄養情報も【旬の野菜通信 3月】

野菜ソムリエプロの料理家・楠みどりさんと、自社農園も持ち、全国の選りすぐりの野菜を集める八百屋さん「神楽坂野菜計画」がコラボ! 「おいしく野菜を食べてほしい!」と誰よりも願う野菜のプロに、それぞれの野菜の選び方やおすすめの食べ方などの豆知識を伝授してもらう連載です。これを読んだらもっとたくさん野菜を食べたくなること間違いなし!

今回は見かけると春を実感できる野菜の一つ「ふきのとう」。山菜のひとつで、香りとほろ苦さが魅力です。選び方やちょっと意外なおすすめの調理方法などを教えてもらいました!

「春の使者」ふきのとう

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ふきのとうを見かけるようになると春の訪れを感じます。神楽坂野菜計画では、ハウス栽培のものに加えて、静岡や青森、北海道など、山で採取する天然のふきのとうも取り扱っています。産地が変わりながら、5月頃まで店頭に並ぶそうです。

つぼみが固いものが苦みが少ない

苦みが苦手な場合はつぼみがぎゅっと閉じたものを選んで
こんなに小さなものも!

つぼみが開いてくると苦みが強くなるので、選ぶ際は、つぼみが固く閉じていて、小ぶりのものがおすすめ。乾燥に弱く、保存があまりきかないので、購入したらなるべく早く食べるようにしましょう。

おすすめの食べ方は?

ふきのとうにはミネラルや食物繊維が豊富に含まれています。ふきのとう特有の苦みはポリフェノール類によるもので、新陳代謝を活発にし、食欲増進や消化促進効果があると言われています。

ただ、アクが強いので食べ過ぎには注意が必要です。苦みが苦手な場合は、塩茹でしてアクを抜いてから、おひたしやあえ物にするとおいしく食べられます。

また、油と相性が良いので、天ぷらにすると独特の苦みが和らぎ、食べやすくなります。ほかにも味噌とあわせたふき味噌などもポピュラーな調理法ですが、お店の方のイチオシはずばりオムレツなんだとか!

刻んだふきのとうを油で炒め、卵でとじることによって苦みが軽減され、まろやかな味わいになるのだそう。オムレツのように成形するのが面倒であれば、スクランブルエッグのようにさっと卵と合わせるだけでもOK。手軽でおいしそうですね!

自宅で定番の天ぷらにしてみました。独特の苦みがまさに大人の味わいといった感じで、おつまみとしても楽しめます。ハーブソルトやブラックペッパーをふるのもおすすめですよ。今の季節ならではの味を楽しんでくださいね。

3月の畑通信:フリルレタスの苗づくり

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小さな芽が出てきています!
ひとつの穴に2粒ずつ、丁寧に種まきしました。

ハウスでレタスの苗育てが始まっています。レタスは防虫対策が肝心! 防虫ネットをかけながら育苗し、畑に4月に植え、5月に収穫予定です。

レタスは湿度が高い状態を嫌うので、畑では高畝(畝を高くした状態)にし、白いマルチ(土にかぶせるシート)をかけて育てます。土の中の温度が上がりすぎて、蒸れた状態になるのを避けるためです。このように、作物ごとに育て方や土づくりもさまざまです。

1年間でどの作物をいつ育てるか、収穫までの計画を立て、種まきや植え替えのタイミングをはかりながら進めていますが、もちろん気象条件などによりその通りに行かないことも多々あり。工夫と勉強の毎日です!


【取材協力】

神楽坂野菜計画

東京都、神楽坂にある八百屋さん。取り扱うのは、全て農家直送の無農薬栽培/特別栽培の野菜。野菜のほか、無添加調味料・お店の野菜を使用したオリジナル食品などの開発も。

年間700種類、常時250種類の野菜・加工品を揃える一方、東京都日の出町にて自社農園も経営し、サラダハーブなどの栽培にも取り組む。

公式ホームページ:https://yasaikeikaku.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/kagurazaka_yasaikeikaku/

楠 みどり
楠 みどり
フードコーディネーター、野菜ソムリエプロ
出産後、幼児食インストラクターの資格を取得し、企業のレシピ開発やコラム執筆、フードスタイリングや料理教室講師などに携わる。子どもと一緒に楽しめる家庭料理を提案し、子どもの健やかな味覚を育てるための出張つくり置きサービスなども行う。公式ブログ
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