大豆ミートで作るメイン料理
nullまずは絶対に作ってみたい大豆ミートの唐揚げ。そして、これまで焼いたり炒めたりが多かった大豆ミートは、煮てもおいしいのか?という検証をするために肉じゃがにもチャレンジしました! 実際の調理のポイントやコツなどを料理家目線でしっかりレビューしていきます。
1:味しみしみ!絶品唐揚げ
null大豆ミートの加工品でもよく見かける「唐揚げ」。今回は乾燥タイプの大豆ミートを使用し、戻す工程と下味を付ける工程を一度に済ませます。味付けをしてひと晩寝かせることで味が中までしっかり染みこみました。
(1)鍋に長ねぎの青い部分1本分、甜麺醤、酒、各大さじ1、醤油、オイスターソース各大さじ1/2、砂糖、豆板醤各小さじ1、おろしにんにくひとかけ分、水400mlを入れて中火にかける。
(2) ねぎがくたっとしてきたら乾燥大豆ミート90gを入れて強火にし、数分間煮詰める。
(3)保存袋に入れてひと晩寝かせる。
(4)(3)に片栗粉を適量入れて振り、全体にまぶす。
(5)180℃の油でこんがり色がつくまで揚げる。
揚げたてを食べると、おいしい! 外はカリッと、中はふんわり。調味料が中までしっかり染み込んでいて大豆のにおいも全く気になりません。戻す時にしっかり旨味を吸い込ませておいたことが功を奏したようです。
ただ、ジューシー感には欠ける印象というのが正直なところ。大豆ミート自体が脂質が低いので、この点は仕方ないのかもしれませんね。何か改善方法はあるかをこれから研究したいです。
また、揚げるときは高温&短時間でカリッと仕上げます。低温で長時間揚げてしまうと、大豆ミートから水分が抜けて食感がパサパサになってしまいます。
数時間後に冷めたものを食べてみましたが、ふんわり感は確かに減るものの、鶏肉の唐揚げが冷えたものと同程度の固さに感じました。お弁当おかずとしても問題なさそうです!
2:和食の定番、肉じゃがに挑戦
nullレトルトタイプの大豆ミートを使って煮物にも挑戦してみました。大豆の風味に負けないよう、これまで味の濃い中華系のおかずを作ってきましたが、和風の煮物でもおいしくできるのでしょうか。
(1)じゃがいも3個は皮をむき一口大に、玉ねぎ1/2個はくし切り、にんじん1/2本は乱切りにする。
(2)鍋になたね油(または米油)を熱し、(1)の具材を炒める。全体に油が回ったら大豆ミート(レトルト)80gを加えてさっと炒める。
(3)水200ml、醤油、酒、みりん各大さじ1.5、砂糖小さじ2を加えて蓋をして弱火で15分煮る。火を止めたら粗熱がとれるまでおいておく。器に盛り、お好みでいんげんを添える。
大豆ミートだと認識して食べればそこまで違和感はないように感じました。一般的な肉じゃがは味がシンプルな分、お肉の味や風味が際立っていますよね。
大豆ミートの肉じゃがは、しっかりとしたお肉のうま味はなかったものの、食感も良く、大豆特有の香りも抑えられていました。総合的にみてとても満足できる仕上がりだったと思います。大豆ミートは和食でもいける!ということがわかりました。
大豆ミートを上手に活用しよう
null以上、全5回にわたり大豆ミートについての知識をご紹介してきました。
栄養面はもちろん環境面でのメリットもある大豆ミート。調理にちょっとした工夫やコツが必要ですが、慣れればこっちのもの!
最初はハードルが高いなぁと感じる方は、カレーなどの調理済みの大豆ミート製品から取り入れてみたり、調理にはレトルトタイプを使ってみるところから始めたりするのがおすすめです。
ダイエットや健康に気を使う方、新たな食材の選択肢のひとつとしてぜひ取り入れてみて行ってくださいね。
家族が笑顔になれる 【幸せおうちごはん】のレシピを紹介する管理栄養士/料理家。簡単だけど、美味しくてちょっとおしゃれなレシピが大人気。
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