「ツナ」と「シーチキン」の違いって…
null缶詰の中でもとくに人気の高い「ツナ」「シーチキン」。使い勝手がいいので常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。え?でもこのふたつ、同じものでは?という疑問を解決すべく、その違いを調べてみると……。
マグロ類を油漬けに加工したものが「ツナ」
ツナは英語の「tuna」に由来し、マグロ類のこと。一般的にはビンナガマグロの油漬けを指しますが、マグロ類であるカツオなどを原料とするものもあります。
ツナというと缶詰加工されたものをイメージしますが、缶詰を指す場合は「ツナ缶」と呼ぶのが正しいんですね。
マグロ類のこと。一般に、ビンナガの油漬けをいう。
【出典】デジタル大辞泉 小学館
「シーチキン」ははごろもフーズ社が手がける缶詰の商品名!
「シーチキン」は、水産加工会社の「はごろもフーズ」が製造・販売するマグロの缶詰の商品名です。マグロは鶏肉のように高タンパク&低脂肪で見た目も鶏のささみに似ていることから、海の鶏肉=シーチキンと名付けられたという説も。
はごろもフーズ社のHPによると、ひと口に「シーチキン」といっても、魚の種類や中身の形状、水煮タイプや添加物を一切使用していないものなどさまざまなタイプがあり、ラインナップは20種類ほどあるそうです。
マグロの缶詰の商標名。鶏肉と同様に、脂肪が少なく、低カロリー、高蛋白なのでいう。
【出典】日本国語大辞典 小学館
で、つまり「ツナ」と「シーチキン」の違いは…
「ツナ」はマグロ類を油漬け加工した食品名。「シーチキン」は、はごろもフーズ社の商品ブランド名なのでした。
どちらも缶詰としてなじみ深いですが、流通するツナ缶の中でも、はごろもフーズ社の「シーチキン」が多くのシェアを誇ったことから、「ツナ」と「シーチキン」を同じような意味で使う人が多くなったようです。
ツナ缶を使った簡単&絶品レシピも!
nullはごろもフーズ社以外のツナ缶を「シーチキン」と呼ぶのは、厳密にいうと誤りなんですよ、と料理研究家の時吉さん。
「はごろもフーズさんとお仕事をさせていただくことがあるのですが
確かに! 何気なく「シーチキン」と言ってしまうことがありますが、商品名がここまで根付いているってすごいですよね。
「ツナ缶はオイル漬けが一般的ですが、今はオイル不使用の水煮タイプなどもありますし、原料もビンナガマグロやキハダマグロ、カツオとさまざまです。形状も、身をほぐしたフレーク状のほかに、かたまりのままのもの(ファンシータイプ)もあって、じつはたくさん種類があるんですよ」
いつもお値段優先で、形状まで意識せずに買っていたので、こんなにさまざまなタイプがあったとは知りませんでした……。次回スーパーに行くのが楽しみです。
「ツナ缶を使った簡単でおいしいレシピなら、ツナギョウザがオススメですよ! 餡は、ツナ+レタスの千切りをマヨネーズと塩胡椒で味付けしたもの。お肉のかわりにツナを使うのでヘルシーな上、レタスのシャキシャキ感がいいアクセントになります。下ごしらえで茹でたり炒めたりという手間もかかりません。
他にも、ファンシータイプのカツオをかたまりのままステーキになんていうのも手軽に作れるので、ぜひお試しください」
うわ〜っ、ツナギョウザおいしそう! どちらも子どもが喜んで食べてくれそうなレシピですね。早速今日のおかずに作ってみます。
【取材協力】
料理研究家 時吉真由美
(株)Clocca代表取締役 cooking Clocca代表
土井勝料理学校をはじめ各地の料理教室講師のほか、「ZIP!MOCO’Sキッチン」(放送終了)「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」などTV・出版物等のフードコーディネートや、料理、レシピ制作などで幅広く活躍中。
楽天レシピに多数のレシピを掲載する他、YouTubeチャンネル「Clocca Cooking Channel」にて、語り継ぎたい伝統的な行事食を中心に、作り方やプチ知識を公開中!