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知って納得!「トンカツ」と「カツレツ」なにが違う?【食べ物の違い豆知識】

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知らなくても困らない……でも、知ってると誰かに話したくなるような【食べ物の違い豆知識】を紹介するこのシリーズ。6回目は、サクサクジュワ〜っとおいしいあの揚げ物。料理研究家・時吉真由美さんからのプチ知識も合わせて読めば、さらに詳しく!

「トンカツ」と「カツレツ」の違いって…

どちらもサクサクとした衣が絶品の「揚げ物」なのは分かるけれど、明確な違いって?と思い調べてみると……。

「トンカツ」は豚肉限定。衣には小麦粉や溶き卵を使います

これはみなさんお分かりですよね! 豚肉に衣をつけて揚げたものだけをトンカツ呼びます。豚肉に溶き卵や小麦粉をまとわせることで、パン粉が剥がれにくくなりますね。

豚肉のカツレツ。豚肉に小麦粉・とき卵・パン粉をつけ、油で揚げたもの。

【出典】デジタル大辞泉  小学館

豚肉以外もOK!パン粉で揚げたものが「カツレツ」

カツレツは牛肉や鶏肉など肉類全般を揚げたものを指します。衣にはパン粉を使うとありますが、お店によってはトンカツ同様に溶き卵や小麦粉が使われることもあるようです。

牛肉、豚肉、鶏肉などにパン粉の衣をつけて油で揚げた日本的西洋料理。

【出典】日本大百科全書(ニッポニカ)小学館

で、つまり「トンカツ」と「カツレツ」の違いは…

トンカツはカツレツの仲間で、“豚肉”限定

カツレツは、豚に限らずお肉にパン粉をつけて揚げたものこと。チキンカツ、ビーフカツといった呼び名がありますよね。

衣となる材料に大きな違いはないようです。

じつは別物!?ソースやつけあわせを見ていくと…

お肉だけではなく、付け合わせやソースについても見ていきましょう。と料理研究家・時吉さん。

「カツレツはもともとフランス料理少量の油で揚げ焼きのようにして調理されます。洋食では本来、温かい料理には温かいソースや付け合わせと決まっていて、カツレツには温かいデミグラスソースをかけたり、野菜をボイルしたものやソテーしたものを添えるのが基本なんです。

最近では、ケッカソース(冷たいトマトソース)や冷たいベビーリーフが添えられたりして、そのしばりはだんだんなくなってきているようですね」(以下「」内、時吉さん)

トンカツの付け合わせは千切りキャベツが一般的で、ソースも温かくはありませんよね?

「日本には天ぷら文化があったからか、トンカツはたっぷりの油の中に豚肉を泳がせて揚げていきますその脂っこさを緩和してくれるということで、さっぱりした千切りキャベツが添えられるようになったようです。

トンカツのルーツがカツレツにあるとはいえ、日本人が日本人に合うよう考えた洋食という名の“日本料理”なんだと思います」

なんと! 単に使われる素材の違いだけではなく、カツレツの日本料理風の解釈、だったんですね。

そういえばカツレツはお肉が薄め。あれって揚げ焼きしやすくするために薄くしていたのかもしれませんね。

「カツレツにはよく牛肉が使われますが、牛肉なら中まで火が通らなくてもおいしくいただけますよね。トンカツは豚肉なので、しっかり火を通したい。……となったときに、たっぷりの油で揚げる作り方だと、お肉が厚くても大丈夫ですよね」

細かな点をみていくと、カツレツとトンカツには大きな違いがありました。人気のトンカツが日本人好みにアレンジされた料理だったとは……。大変勉強になりました!


【取材協力】

料理研究家 時吉真由美

(株)Clocca代表取締役 cooking Clocca代表
土井勝料理学校をはじめ各地の料理教室講師のほか、ZIPMOCO’Sキッチン」「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」などTV・出版物等のフードコーディネートや、料理、レシピ制作などで幅広く活躍中。

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