東京・麹町「一元屋」のあんこぎっしりきんつば
null1955年創業の半蔵門にある和菓子店「一元屋(いちげんや)」。実はここ、私の母が昔から知っていて買い行くようになったのです。
きんつばというのは非常にシンプルな和菓子です。だからこそ、まずいものは本当にまずい! こうしたシンプルなお菓子というのは和洋問わず、実はおいしいものを見つけるのが難しいんですね。
あずきは大納言を使用。そのため、粒感をしっかりと感じられます。砂糖は氷砂糖を使っているため、べたつく甘さではなく意外なほどさっぱり! だから食べやすいんですね。
そしてしっかりとした皮に包まれているので、かなり食べ応えのあるきんつばです。あんこ好き、和菓子好きの人に贈ると喜ばれること間違いなし。
バターやオイルをしいたフライパンで両面焼いても皮が香ばしくなっておいしいですよ。ちなみに夏は凍らせて食べる方もいらっしゃるみたいですよ。「あずきバー」みたいになっておいしいんでしょうね。
500円以下で買える、かわいらしい豆粉のらくがん
nullこちら「小鳩豆楽」は豆粉、きなこ、和三盆などから作られたらくがん。「鳩サブレー」で有名な豊島屋さんの隠れ名品だと思っています。実は最初、生徒からの手土産でいただいたんですが、素朴な甘さといい、かわいらしい形といい、すっかり気に入ってしまって。以来ちょくちょくと買っているのです。
これ、鳩の形をしているんですよ。しかも普通らくがんというのは“平面”のものが多いですが、これは“3D”(笑)。立体的なんですよ。だからちょっとしたお茶請けとして出すと、お客様も「あら、かわいい!」と喜ばれるんです。
いちばん小さいサイズで500円以下ですから良心的なお値段ですよね。丸い紅白の缶入りもあって、そちらも648円とお財布に優しいお値段。ちょっとしたお礼にも使えます。
豆粉から作られていますから、小さいですが、結構な満足感があります。私は忙しくて時間がないときは、「鳩サブレー」2枚と牛乳でお昼を済ませてしまうこともありますが(笑)、この「小鳩豆楽」は小腹がすいたときにちょっとかじっておくと、体力がもつんです。
※商品は祐成陽子さんが購入したものです。
※価格は購入時の税込み価格です。
【取材協力】
祐成陽子
祐成陽子クッキングアートセミナー校長。
食べること、作ることへの“好き”が高じて、1965年、主婦の経験を生かし、料理教室をスタート。1987年には、日本初のフードコーディネーター養成学校を設立。輩出した生徒数は4000人超え。卒業生には、タレントで国際薬膳師でもある麻木久仁子さん、人気フードコーディネーターSHIORIさん、料理家のほりえさちこさんなどがいる。