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ちょっと一品足りないときの名わき役。極上キムチとごま豆腐を教えます!【祐成陽子さんの、ずっと美味しいモノ】#10

料理家として65年。御年80歳でありながら、今だ“おいしいもの”や“料理”への探究心は衰え知らずの祐成陽子さん。私たち普通のママたちが身近に買えるおいしいものを選んでいただく連載。今月は、食事のとき「何か物足りない……あともう1品ほしい!」というときに役立つ、無添加キムチと大満足のごま豆腐をご紹介します。

ここのキムチを知ると他のキムチが食べられなくなる!

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「ごぼうキムチ」(300g)720円、「ペチュキムチ(カット)」(500g)845円、「セロリキムチ」(200g)480円

1960年創業、東京・上野にある「第一物産」。こちらのキムチはなるべく余計なものを入れずに作られています。そして無理矢理急速に発酵させるのではなく、きちんと“自然発酵”するキムチを作り続けている数少ない正統派キムチのお店。

私、こちらのキムチをいただくようになってから他のキムチが食べられなくなってしまったくらい! そのくらいまろやかでおいしいんですね。

言葉は悪いですが、下手なキムチを買ってしまうと妙に甘かったり、逆に辛すぎて食べられないときがありますが、「第一物産」のキムチは絶対的においしいんですね。

しかも白菜のキムチだけじゃなく、小ねぎににんにく、えごまにらっきょう、梅干しなどさまざまなキムチがあるのです。

めずらしいものだと「海鮮キムチ」もあり、イカにつぶ貝、干しダラのキムチもそろいます。

私がよく買うのがこの3つ。

すぐに食べられるカットした白菜キムチ、ごぼうのキムチ、セロリのキムチ。ごぼうやセロリのキムチは目先が変わったおいしさと歯ごたえを楽しめるので、お客様に出してもとても喜ばれます。

キムチって、ちょっと食卓に1品足りないときはもちろん、食欲がないときにも助かる食材。そのまま食べることがほとんどですが、ときにはお味噌汁やチャーハンに入れたりして楽しみます。

また、発酵が進んで酸味が強くなってきたときは「漬物ステーキ」に。

「漬物ステーキ?」と思う方も多いでしょうね。漬物ステーキは、岐阜県・飛騨高山のご当地グルメ。白菜の漬物などを焼いて卵で閉じた料理なのですが、私も高山出身の夫と結婚してから、あまった漬物は“漬物ステーキ”にしてよく楽しんでいたのです。

これを残った白菜キムチでやってもおいしいんですよ。要は卵キムチ炒めですものね。

長崎「法本胡麻豆腐店」のごま豆腐

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左から「長崎胡麻とうふ」(焙煎ごま・ごま・黒ごま)各378円

1953年、長崎県・佐世保で創業した「法本胡麻豆腐店」。創業当時から変わらぬ方法でごま豆腐を作り続けている老舗です。

きちんと作られているからでしょう。しっかりとコクがあるごま豆腐で、食べ応え・腹持ちも抜群。1人ひとつ食べてしまうとかなりの満腹感なので、家族4人で1個を食べるくらいでも充分満喫できますよ。

小鉢にこのごま豆腐とほうれん草のおひたしなんて添えたら、栄養バランスも抜群ですし、立派なひと皿になります。

葛は国産の本葛を100%使用。使用している胡麻ペーストも自家焙煎。砂糖と塩もミネラル豊富な喜界島の粗製糖と五島列島の天日塩を使っているそう。このこだわり、おいしくないわけがありませんよね。

私はいつも新宿高島屋の地下食品売り場で購入していますが、HPを見ると販売店舗がわかります。

 

極上のキムチとごま豆腐。忙しくて何もないときやおかずが足りないとき、ぜひ役立ててくださいね。

 

※商品は祐成陽子さんが購入したものです。

※価格は税込み価格です。


【取材協力】

祐成陽子

祐成陽子クッキングアートセミナー校長。

食べること、作ることへの“好き”が高じて、1965年、主婦の経験を生かし、料理教室をスタート。1987年には、日本初のフードコーディネーター養成学校を設立。輩出した生徒数は4000人超え。卒業生には、タレントで国際薬膳師でもある麻木久仁子さん、人気フードコーディネーターSHIORIさん、料理家のほりえさちこさんなどがいる。

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