朝ごはんが楽しみになる!『フォション』の「山型食パン」
nullみなさんこんにちは。
フランスの食のブランド『FAUCHON(フォション)』。アップルティやジャムなどで有名ですよね。
でも、私のイチオシは「山型食パン」(パン・ド・ミ)。
『FAUCHON(フォション)』は1972年、日本に上陸。当時、「フランスからおしゃれな食のお店がきた!」と、とても話題になりました。私ももう、食のお仕事をしていましたから、お店に飛んでいきましたよ。
店内をうろうろしていると、お店の人が「食パン、焼き上がりましたー!」と、ベルを鳴らしながら店内を歩き回り始めました。
「あら、焼き立てパン。いいわね!」と思って買ったのが、『FAUCHON(フォション)』の「山型食パン」との最初の出会いです。
おいしいパンは「耳」がおいしい!
null当時の値段は忘れましたが、いまは1斤400円ほど。
何気なく買ったパンでしたが、家に帰り、トーストして食べてみるとびっくり!
想像以上においしかった!
でも、ただ「おいしかった」では料理研究家として恥ずかしいので、あらゆる食パンと食べ比べてみました。
……結果、やっぱり『FAUCHON(フォション)』の山型食パンがいちばんおいしいのです。
なぜか。
耳の部分にコクとうまみが凝縮されているんですね。パンに「コク」や「うまみ」という表現はあまりしないと思いますが、食べてみるとわかります。まさに「コク」と「うまみ」を感じるのです。
「フォション」が上陸した当時、“パンの耳”というのは、正直、あまり食べるものではなく、耳を切り落として食べる人も少なくありませんでした。
いわゆる“耳だらけ”の“はしっこ”もパン屋さんでは、切り落とした耳と一緒にビニール袋に入れ、安く売っていたような時代です。
ところが“高級食材店”の『FAUCHON(フォション)』はその“耳だらけ”の部分を堂々と切り落とさず売っていたんですね。
「いやだわ、『FAUCHON(フォション)』なのに、耳なんか入れて堂々と売って!」と最初は思いましたが食べて納得。
この”耳“がいちばんおいしいのです!
ですからうちでは、この“耳だらけの部分”は家族で奪い合いでしたよ(笑)。
子どもって、よくパンの白い部分をほじくって食べたりして、耳を丸ごと残し、お母さんに怒られていたりしませんか?
でも『FAUCHON(フォション)』のパンの耳は、子どもでも食べてしまうんです。
大好きな食べ方は手作りいちごジャムと一緒に!
nullこのパンを買う際、私は必ず6枚切りにしてもらいます。
歯ごたえ、食感、弾力……いちばんこのパンをおいしく味わえるのが“6枚切り”だと思うのです。
そしてちょっとしっかりめにトーストして、バターを塗り、わが家の手作りいちごジャムをたっぷりのせて食べる、この食べ方がいちばん好きですね。
うちは、いちごの旬が終わりかけに安くなったいちごを80箱(!?)ほど買い、1年分のジャムにしておくんです。
私のレシピはかなりレモンを効かせた大人味。
いつも大量に作るのですが、途中、人にあげたりしてなくなってしまったときは、ちょっとお高いのですが(2,000円ちょっとします)、『クリスティーヌ・フェルベール』のいちごジャムを買います。
確かに高いのですが、うちのいちごジャムと同じ味がするので、そこは奮発します。
これにアイスコーヒー、ごはん党の私でも幸せを感じる朝ごはんです。
保存はそのまま冷凍庫へ
さて、パンというのは出来立て6時間がおいしさの勝負です。
つまり、6時間経つと味がどんどん落ちていくんですね。
ですから、私は買ってきて6時間以内に食べないときは冷凍庫へ。「1枚1枚ラップに包むか?」ですって?
包みませんよ、面倒くさいですから(笑)。
買ってきたときに入っているビニール袋ごと、冷凍庫へポン! 大丈夫、味に変化はありません。
そして食べるときは電子レンジで約7~8秒解凍(600Wの場合)。その後、温めておいたトースターで好みの焼き色になるまで焼きます。
このトースターを“温めておいてから焼く”ことがおいしく焼き上がるコツの1つ。
そしてもう1つは食パンを焼いている間は絶対に目を離さないこと。
トースターの機種、気候、事前の温め具合によって、食パンの焼き加減というのは毎回違ってきてしまいます。
だから私、手間のかかることは大嫌いですが、食パンを焼くときだけはトースターの前から離れません!
※商品は祐成陽子さんが購入したものです
※価格は税込みです(編集部調べ)
【取材協力】
祐成陽子
祐成陽子クッキングアートセミナー校長。
食べること、作ることへの“好き”が高じて、1965年、主婦の経験を生かし、料理教室をスタート。1987年には、日本初のフードコーディネーター養成学校を設立。輩出した生徒数は4000人超え。卒業生には、タレントで国際薬膳師でもある麻木久仁子さん、人気フードコーディネーターSHIORIさん、料理家のほりえさちこさんなどがいる。