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ごはん党の80歳料理家も納得!不動のベスト・オブ・食パン「フォション」の山型食パン【祐成陽子さんの、ずっと美味しいモノ】#2

料理家として65年。御年80歳でありながら、今だ“おいしいもの”や“料理”への探究心は衰え知らずの祐成陽子さん。

私たち普通のママたちが身近に買えるものを選んでいただく連載の第2回目は、“おいしい食パン“を教えていただきましたよ!

朝ごはんが楽しみになる!『フォション』の「山型食パン」

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みなさんこんにちは。

フランスの食のブランド『FAUCHON(フォション)』。アップルティやジャムなどで有名ですよね。

でも、私のイチオシは「山型食パン」(パン・ド・ミ)。

『FAUCHON(フォション)』は1972年、日本に上陸。当時、「フランスからおしゃれな食のお店がきた!」と、とても話題になりました。私ももう、食のお仕事をしていましたから、お店に飛んでいきましたよ。

店内をうろうろしていると、お店の人が「食パン、焼き上がりましたー!」と、ベルを鳴らしながら店内を歩き回り始めました。

「あら、焼き立てパン。いいわね!」と思って買ったのが、『FAUCHON(フォション)』の「山型食パン」との最初の出会いです。

おいしいパンは「耳」がおいしい!

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当時の値段は忘れましたが、いまは1斤400円ほど。

何気なく買ったパンでしたが、家に帰り、トーストして食べてみるとびっくり!

想像以上においしかった!

でも、ただ「おいしかった」では料理研究家として恥ずかしいので、あらゆる食パンと食べ比べてみました。

……結果、やっぱり『FAUCHON(フォション)』の山型食パンがいちばんおいしいのです。

なぜか。

耳の部分にコクとうまみが凝縮されているんですね。パンに「コク」や「うまみ」という表現はあまりしないと思いますが、食べてみるとわかります。まさに「コク」と「うまみ」を感じるのです。

「フォション」が上陸した当時、“パンの耳”というのは、正直、あまり食べるものではなく、耳を切り落として食べる人も少なくありませんでした。

家族みんなが狙う“耳だらけのはしっこ”

いわゆる“耳だらけ”の“はしっこ”もパン屋さんでは、切り落とした耳と一緒にビニール袋に入れ、安く売っていたような時代です。

ところが“高級食材店”の『FAUCHON(フォション)』はその“耳だらけ”の部分を堂々と切り落とさず売っていたんですね。

「いやだわ、『FAUCHON(フォション)』なのに、耳なんか入れて堂々と売って!」と最初は思いましたが食べて納得。

この”耳“がいちばんおいしいのです!

ですからうちでは、この“耳だらけの部分”は家族で奪い合いでしたよ(笑)。

子どもって、よくパンの白い部分をほじくって食べたりして、耳を丸ごと残し、お母さんに怒られていたりしませんか?

でも『FAUCHON(フォション)』のパンの耳は、子どもでも食べてしまうんです。

大好きな食べ方は手作りいちごジャムと一緒に!

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このパンを買う際、私は必ず6枚切りにしてもらいます。

歯ごたえ、食感、弾力……いちばんこのパンをおいしく味わえるのが“6枚切り”だと思うのです。

そしてちょっとしっかりめにトーストして、バターを塗り、わが家の手作りいちごジャムをたっぷりのせて食べる、この食べ方がいちばん好きですね。

うちは、いちごの旬が終わりかけに安くなったいちごを80箱(!?)ほど買い、1年分のジャムにしておくんです。

私のレシピはかなりレモンを効かせた大人味。

いつも大量に作るのですが、途中、人にあげたりしてなくなってしまったときは、ちょっとお高いのですが(2,000円ちょっとします)、『クリスティーヌ・フェルベール』のいちごジャムを買います。

確かに高いのですが、うちのいちごジャムと同じ味がするので、そこは奮発します。

これにアイスコーヒー、ごはん党の私でも幸せを感じる朝ごはんです。

保存はそのまま冷凍庫へ

さて、パンというのは出来立て6時間がおいしさの勝負です。

つまり、6時間経つと味がどんどん落ちていくんですね。

ですから、私は買ってきて6時間以内に食べないときは冷凍庫へ。「1枚1枚ラップに包むか?」ですって?
包みませんよ、面倒くさいですから(笑)。

買ってきたときに入っているビニール袋ごと、冷凍庫へポン! 大丈夫、味に変化はありません。

そして食べるときは電子レンジで約7~8秒解凍(600Wの場合)。その後、温めておいたトースターで好みの焼き色になるまで焼きます。

このトースターを“温めておいてから焼く”ことがおいしく焼き上がるコツの1つ。

そしてもう1つは食パンを焼いている間は絶対に目を離さないこと。

トースターの機種、気候、事前の温め具合によって、食パンの焼き加減というのは毎回違ってきてしまいます。

だから私、手間のかかることは大嫌いですが、食パンを焼くときだけはトースターの前から離れません!

 

※商品は祐成陽子さんが購入したものです

※価格は税込みです(編集部調べ)


【取材協力】

祐成陽子

祐成陽子クッキングアートセミナー校長。
食べること、作ることへの“好き”が高じて、1965年、主婦の経験を生かし、料理教室をスタート。1987年には、日本初のフードコーディネーター養成学校を設立。輩出した生徒数は4000人超え。卒業生には、タレントで国際薬膳師でもある麻木久仁子さん、人気フードコーディネーターSHIORIさん、料理家のほりえさちこさんなどがいる。

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