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80歳の料理家がママ達に教えたい「大好きな買い弁」【祐成陽子さんの、ずっと美味しいモノ】#1

料理家として65年。御年80歳でありながら、今だ“おいしいもの”や“料理”への探究心は衰え知らずの“ばあばの料理家”祐成陽子さん。年1回は必ずや海外にも、新たな“食”を求めて旅するほどです。

そんな祐成さんが認めたおいしいものを今月からご紹介。

1本5,000円するオリーブオイルやお取り寄せしないと買えないものではなく、私たち普通のママたちが身近に買えるものを選んでいただきました! 第1回目は、“買い弁”を教えていただきましたよ!

疲れた日は買ってきたお弁当でもいいんですよ

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「kufura」をお読みの皆さん、こんにちは。

ばあばの料理家こと、祐成陽子と申します。私も元祖・働くママとして2人の子どもを育ててきました。ですから働いていようがいまいが、子どもを育てることの大変さや忙しさはよーくわかっています。

だからこそ、今のママたちにそんなに「頑張らばらなくていいのよ~」と伝えたいのです。倒れそうなほど疲れているのに、無理してごはんを作る必要などありません。

子育てするにも家事をするにも、仕事をするにも心と体が元気でなくっちゃ!

ですから疲れたときは、買ってきたお弁当を子どもと楽しく食べたっていいじゃありませんか。私はそう思いますよ。これをいうと今のお母さん方の中には、「でも市販のお弁当は添加物が……」とおっしゃる方がいるんです。

子育て中は気になりますものね。

でも私、いつも生徒たちにも(料理家である傍ら、東京・四ツ谷で「祐成陽子クッキングアートセミナー」というフードコーディネーター養成学校を経営)、「肉も魚も野菜も米もバランスよく食べることが、いちばんの健康食ですよ」と言っているんです。

だから普段、きちんとごはんを作ってお子さんに食べさせているなら、金曜日の夜や週末は買ってきたお弁当を食べたって構わないんですよ。

疲れた体にムチ打ってごはんを作り、会話ひとつない食卓よりも、「今日、ママ疲れちゃったからお弁当にしちゃった! リビングにレジャーシート敷いて食べようか!」の方が、絶対に子どもも楽しいですし、“いい栄養”になると思いますよ。

とはいえ、どうせ食べるならおいしいお弁当がいいですよね!
私が大好きなお弁当をお教えします。

1:「崎陽軒」のシウマイ弁当(860円)

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「崎陽軒」のシウマイの姉妹品として昭和29年に発売された、シウマイ弁当。私、そもそも「崎陽軒」のシウマイが大好きなんですね。具に貝柱が使われているのでしょうか。妙に肉くさくなく、コクある味で小さめサイズなのも食べやすい。

だから、必ず家の冷凍庫には“非常食用”として「崎陽軒」のシウマイをストックしているくらいです。

入っているおかずも、シウマイのほか卵焼き、鶏の唐揚げ、かまぼこ、まぐろの漬け焼き、たけのこ煮とオーソドックス。

仕事柄、いろいろなお店のいろいろなお弁当を食べてきましたが、結局、こうした鉄板のおかずが入ったシンプルなお弁当が、いつ食べてもおいしいと感じられるんですよね。

2:「弁松」のお弁当(972円)

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シンプルなお弁当という意味で、こちらもおすすめ。
創業約160年、日本橋に本店がある「弁松」はデパートなどにも入っていますが、大手スーパーマーケットでこのお弁当を取り扱っているところもあります。

写真の白いごはんのほか、お赤飯バージョンもあり、硬いごはんが好きな私はお赤飯ベージョンもよく買います。

おかずは野菜の甘煮、玉子焼き、めかじきの照り焼き、しょうがの辛煮などが入っていますが、江戸前の甘辛く、濃い味付けのおかずは冷えてもおいしく、実によく考えて作られているお弁当だと思います。

3:「ゴールデン・バガン」のひよこ豆チャーハン弁当

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これはちょっとスペシャルなお弁当。

私が校長を務める「祐成陽子クッキングアートセミナー」の教室からほど近い曙橋にあるミャンマー料理のレストラン「ゴールデン・バガン」の看板メニュー「ひよこ豆チャーハン」。こちら、ときどき包んでもらってお弁当にしています。

このひよこ豆のチャーハン。ミャンマーのシャン族の間では、ミルクティーと一緒に朝ごはんとして食べられているものなんですね。

ひよこ豆のチャーハンと言われても、ちょっと味の想像がつかないですよね。

ほくほくのひよこ豆にフライドオニオンとごま油のコクがアクセントに効いた、絶妙においしいチャーハンで、うちのスタッフたちも大好きなんです。もちろんお店でも食べられるので、機会があったらぜひ食べてみてくださいね。

しっかりと油が効いたチャーハンなので、私はジャスミンティーを合わせるのが好きです。(価格は、昼は税込み880円、夜は税別1,100円)

 

※商品は祐成陽子さんが購入したものです

※価格は税込みです(編集部調べ)


【取材協力】

祐成陽子

祐成陽子クッキングアートセミナー校長。
食べること、作ることへの“好き”が高じて、1965年、主婦の経験を生かし、料理教室をスタート。1987年には、日本初のフードコーディネーター養成学校を設立。輩出した生徒数は4000人超え。卒業生には、タレントで国際薬膳師でもある麻木久仁子さん、人気フードコーディネーターSHIORIさん、料理家のほりえさちこさんなどがいる。

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