子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

「おしゃれはガマン」は過去の話?30~50代女性が「服を選ぶときに重視する点」

年を重ねるごとに好きな食事が変わるように、着る服や選び方も変化していくもの。「若い時の服はもう着れない……」と感じるのは、アラサーの筆者だけではないはずです。

そこで『kufura』では、30~50代以上の女性143名を対象にアンケート調査を実施しました。

どこを重視する?服選びのこだわりポイント

null

服を買う時、なにを重視するかは人によって異なるもの。「最近、あなたが洋服を選ぶ時に重視しているのはどんな点ですか?」とたずねたところ、以下のような結果に(複数回答可)。

1位:価格・コストパフォーマンス・・・102人
2位:サイズ・・・94人
3位:体型に合っているか・・・92人
4位:素材(着心地、好きな素材)・・・78人
5位:着まわしやすさ・・・74人
6位:洗濯できるかどうか、手入れのしやすさ・・・64人
7位:手持ちの服に合うかどうか・・・49人
8位:顔に合っているか・・・40人
9位:軽さ・・・31人
10位:流行・・・27人

なんといっても価格やコスパを重視!という意見には納得。若い頃はお金に糸目を付けずに洋服を買っていたとしても、物価高、生活の変化などによりお金をかける優先度が下がっていく……という経験がある人は多いでしょう。

次に多いのは、サイズや体型に合っているかという点。30代に入り体型が気になり始めた筆者も、「体型に合っているか」を一番に考えているような気がします……。

それ以外では、ブランドや流行よりも、着心地や素材を重視する人がかなり多くなりました。

若い頃と変わった?「服選びの基準」

null

続いて、「今、服を買うときに選ぶ基準は?また、若い頃とは変化したと感じますか?」という点について聞いたアンケート結果を見ていきましょう。

服の価格に対する考え方の変化

「セール品から自分の好きなデザインを買うという感じになった」(58歳/総務・人事・事務)

「ノーブランドでいい、とにかく価格が安い服を選んでいます」(47歳/総務・人事・事務)

なかなか服にお金をかけることができなくなってきた、という人がいる一方、

「デザインが好きなもの、さらに自分に合うかどうかで購入する。結果高価なものが増えた」(52歳/総務・人事・事務)

「高くても、パジャマなど部屋着にこだわるように」(52歳/主婦)

逆に良いものを選びたいという気持ちが強くなったという人も。物価上昇の波をモロにかぶる私たち。服への出費というのは人によりかなり優先順位が変わるものです。

節約が趣味の筆者も、あえてトレンドには流されず定番の形や色合いを選ぶことが多いかもしれません。

流行よりも大事なことがある!

「流行りのものでない長年着れるものを選ぶようになった」(54歳/主婦)

「ファッション性から実用性を重視するようになった」(34歳/総務・人事・事務)

「品質の良さと自分に似合っているかを重視する。ブランドで選ぶことはやめた」(35歳/会社経営・役員)

「柄物を好んでいたけれど、着回しがしやすい無地の物を買うようになった」(35歳/総務・人事・事務)

「昔から流行りはそれほど意識していないが、よりいつどこで着てもいいようなシンプルで着回しのきくものを選ぶようになった」(38歳/その他)

毎年変わる流行の色や柄やデザイン。追いかける楽しさもありますが、自分に似合うものを把握して、飽きない、ブレない服選びをするようになったという意見の人たち。

着心地の良さを重視します!

「見た目より軽さが気になる」(34歳/総務・人事・事務)

「肩が凝ったりしないような、軽くて柔らかく、身動きがしやすいもの」(55歳/主婦)

「服が重いと疲れてしまうのでなるべく軽く暖かいもの(涼しいもの)を選ぶようにしている」(35歳/総務・人事・事務)

「冬は暖かくて、軽いのが一番です」(41歳/主婦)

「ぴったりとした服は買わなくなった。楽さを重視している。冬服はさらに暖かさも重視」(43歳/主婦)

「おしゃれは我慢」は遠い昔。着心地のよさ、身動きのしやすさを重視する気持ちが高まるのは自然なことと言えるでしょう。特に、 軽量なダウンコートの人気が上がっているように、服に対して“軽さ”を求める人が少なくないようです。

体型の変化には服で上手に対応

「中年なので体型に合うものを買うように」(48歳/主婦)

「似合う服が年々変わってくるからそれに合わせて選ぶようにしている」(34歳/主婦)

「骨格ストレートなので、それに似合う服を選んでいる」(45歳/主婦)

「昔はスタイルが崩れていなかったからラインが出る服を着ていたが、今は体型カバー重視。一着で完結できるようなゆったりしたワンピースが多い」(47歳/その他)

体型を気にする声も多く見られました。30代を過ぎると、体重は変わっていなくても体型が若い頃とは全然違います。アラサーの筆者も、体型をカバーできるオーバーサイズの服を着がちです。ほかにも、「体のラインを隠せるゆったりした服が多い」との意見もありました。とても分かります……。

快適か、お肌に優しいか…素材が気になる!

「サイズが合っていて、チクチクしたり不快感のない着心地の良い素材を選ぶ」(32歳/主婦)

「デザインもそうだけど、素材重視」(35歳/その他)

「冬は暖かいか、夏は汗の吸収がいいかなど」(42歳/主婦)

「素材がよくない物は、どんなに可愛くても買わなくなった」(35歳/その他)

「肌が弱いので肌に負担のない素材を選んで買うようになった」(48歳/主婦)

「夏は麻、冬はカシミヤかウールで選んでいる。着心地と素材重視。体を締め付けるものもやめた」(49歳/総務・人事・事務)

年齢を重ねると「天然素材」へのこだわりが強くなる人が多い印象。また、最近では技術の進歩で機能性の高い素材もたくさんあり、以前に比べて“快適さ”を追求しやすくなったと言えるかもしれません。

「洗濯機で洗える」は正義!

「家で洗えるものがいい」(52歳/その他)

「洗濯機で洗っても大丈夫な、丈夫なもの」(59歳/主婦)

「洗濯可能かは必ずチェックする(58歳/その他)

「昔はデザインが好きなら買っていたが、今は家で洗濯できるものや軽いものなど実用性を重視している」(32歳/主婦)

主婦にとって、家で洗えるかどうかはとても重要。自分で洗濯できるかクリーニングに出さなければいけない衣類なのかで、手間はもちろん家計費も大きく変わります。

色の選び方も人それぞれ

「パーソナルカラーを意識するようになった。気に入ったものでも自分の肌の色に合わないものは買わない」(36歳/主婦)

「明るい色味を選ぶようになった」(39歳/主婦)

「昔はパステルカラーが多かったけど、最近はモノトーンで何にでも合わせやすいのを選ぶようになった」(42歳/総務・人事・事務)

「昔は無難なカラーばかり選んでいたが、華やかさや気分重視で選ぶようになった」(45歳/主婦)

意見が割れたのが「色」に関する選び方。年齢を重ねてくすみがちな肌を明るく見せる色を選ぶか、シックな大人カラーを目指すか。またパーソナルカラーの考え方も浸透してきていて、重視する人が多い印象でした。

いかがでしたか?

「変化はありません」(35歳/その他)という人ももちろんいましたが、多くの人は若い頃とは違う基準で服を選んでいると回答していました。

「デザインより快適性、長持ちするかを重視するようになりました」(40歳/その他)という意見に代表されるように、洋服が“着飾るためのもの”というよりも“毎日を快適に過ごすためのもの”にシフトしていく流れが主流のようです。そんな中でも、

「デザインが気に入り、サイズが合わないと買わない。ただ自分が着たいものを購入します」(33歳/主婦)

「好みの形と色を最初に選び、そこから素材などをチェックします。以前は地味なデザインのものを選んでいたが、最近は“好き”だと思えるものを選ぶようになった」(43歳/その他)

という、年齢に関係なくファッションに真摯に向き合う人も! 素敵です!

筆者自身も、若い頃は好きなブランドを固定して選んでいましたが、30歳を過ぎて「このブランドを着れば大丈夫」とはいかなくなった気がしています。好みが変わったのとは違い、服選びのときに重視するポイントそのものが変わる人はきっと少なくないはずです。 

「どんな服を選ぶのか」は、いくつになっても人それぞれ。体型や着心地など、自分の中で重視したいポイントと向き合いながら、ファッションが楽しめるといいですよね。

三木ちな
三木ちな

WEBライターとして、主にくらしや節約などの記事を手掛ける。趣味は節約と貯蓄で、業務スーパー歴20年のマニア。

仙台市出身で、現在は埼玉県在住。3人の子どもと夫との5人暮らし。クリンネスト1級、節約生活スペシャリスト、整理収納アドバイザー1級、腸活アドバイザーの資格をもつ。

X(旧Twitter)はこちら→@natsumama0805

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載