子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

ダウン?ロングコート?「冬のアウター」選びは難しい! 人気のシルエット、実際に感じる困りごとや悩みを聞いてみました

寒い冬を乗り越えるために欠かせないアウター。どのようなアウターを選ぶかで、寒さ対策だけでなく、ファッション性や動きやすさも変わってきます。

そこで今回『kufura』では、20代以上の女性158人に、今年の冬に選んだアウターの傾向やその選び方についてアンケート調査を実施。寒い季節を快適に過ごすために、どのようなアウターが重宝されているのか、また、着る際に困っていることなども聞いてみました!

冬のアウター、人気は「ジャケット」や「ショートダウン」

null

まずは、今年の冬にどのようなアウターを着用しているかを尋ねました。

【今年の冬はどんなアウターを着ていますか?(複数回答可)】

1位:ジャケット・・・53.2%(84人)
2位:ショートダウン/ダウンジャケット・・・39.2%(62人)
3位:ロングコート・・・31.0%(49人)
4位:ロングダウン/ダウンコート・・・27.2%(43人)
5位:ショートコート・・・25.9%(41人)
6位:ブルゾン・・・11.4%(18人)
7位:ストール・・・7.0%(11人)
8位:ケープ/ポンチョ・・・3.8%(6人)

トップは「ジャケット」(53.2%)という結果に。本格的な冬の到来までは、着回しやすい定番アイテムが支持されているようです。

次いで、「ショートダウン/ダウンジャケット」が39.2%と人気を集めています。また、「ロングコート」「ロングダウン/ダウンコート」も、それぞれ31.0%、27.2%と高い割合となっており、寒さ対策としてダウンだったり、長めの丈を選ぶ人が多いことが伺えます。

さらに詳しくアウターの形についても聞いてみたところ、以下の形状に人気が集まりました。

【あなたが今年の冬に着ているアウターの形を詳しく教えてください(複数回答可)】

1位:ダウンジャケット・・・41.1%(65人)
2位:ロングダウンコート・・・16.5%(26人)
3位:キルティングジャケット・・・12.7%(20人)
4位:ノ―カラーコート・・・12.0%(19人)
5位:トレンチコート・・・11.4%(18人)
6位:ダッフルコート・・・10.1%(16人)
6位:フリース・・・10.1%(16人)
8位:ボアブルゾン・・・8.9%(14人)
9位:ファーコート・・・6.3%(10人)
10位:ピーコ―ト・・・5.1%(8人)

最も多く選ばれたのは「ダウンジャケット」でした。暖かさと軽さを兼ね備えたダウンジャケットは、寒い季節に欠かせないアイテムとして、街中でもよく見かける定番ですね。続いて、「ロングダウンコート」も人気です。ロング丈は体全体を包み込んでくれるため、真冬でもしっかりと防寒ができるので愛用者も多いのではないでしょうか。

軽やかな着心地とスポーティーな印象が特徴の「キルティングジャケット」、クラシックでシンプルなデザインが魅力の「ノーカラーコート」「トレンチコート」も一定の人気がありました。

2023年「UNIQLO C」のダウンジャケット。

みんなが着ている冬アウターのブランドで多いのは?

null

今年の冬は、暖かさと機能性を兼ね備えたダウン系アウターが主流のようです。続いて、着用しているアウターのブランドについて回答の多かったものをご紹介します。

ユニクロ・・・非常に多くの回答で『ユニクロ』が挙げられていました。ダウンジャケットやコート、フリースなど形のバリエーションも多岐にわたっていました。

しまむら・・・『しまむら』のコートやダウンも人気です。コストパフォーマンスの高さが広く認識されていることが伺えます。

GU・・・『ユニクロ』と同様、低価格で普段使いできるブランドとして人気を集めていました。

アディダス、ナイキなど・・・スポーツブランドを挙げる人も多く、アクティブなスタイルやスポーティーさを取り入れたい人から支持されているようです。

上記のほか、セレクトショップ高級ブランド大手スーパー通販サイトで購入したという声もありましたが、今回のアンケート調査では、普段使いしやすいブランドを選ぶ人が多いことが分かりました。

高い、かさばる……冬のアウターの悩みとは

null

冬のアウターについては、みなさん思うところや困っていることも少なくないようです。似たような悩みを抱いている人もいるのではないでしょうか?

高価格への懸念

「高いからなかなか買えない」(34歳/その他)

「値段が高い。これに尽きます」(23歳/その他)

「毎年デザインが変わるので高すぎると変えない」(45歳/その他)

回答者の多くが、冬のアウターは高価格であるため、手が出にくいと答えています。そのため、セールを待つ、アウトレットやフリマアプリなどで安く購入する方法を探すという人もいました。また、「クリーニング代が結構かかること」(69歳/主婦)など、購入後にかかるコストに対する懸念の声も寄せられました。

あえて古着のコートをチョイスする、という人も。

脱ぎ着が面倒

「お店や電車の中が厚くて脱いでしまうが、かさばって買い物などがしづらい」(59歳/主婦)

「外は寒く、ダウンのほうがいいが、ひとたび電車に乗ると暑い」(61歳/総務・人事・事務)

「重いから脱いだ時に持ち歩きが苦になる」(54歳/主婦)

店内や電車内で暑くなったり、寒くなったりすることで脱ぎ着が面倒だという意見もあります。また、ロングコートや厚手のコートがかさばり、移動時や収納時に困るという声も。また、住んでいる地域が温暖なため、防寒性が高いアウターは使う機会が少ないというコメントもありました。

寒冷地ではダウン必須。10年物の『モンクレール』のダウン。

おしゃれと実用性のバランス

「かわいいコートを着たいが重さが気になって結局ダウンになってしまうこと」(43歳/主婦)

「色のバリエーションがあまり無いこと。無難な色が多いので、差し色のものが欲しいときに選択肢が少ない」(41歳/主婦)

おしゃれなアウターを着たい気持ちがありつつも、重さや動きにくさ、価格などがネックとなり、最終的にはダウンなどの実用的で温かいものを選んでしまうという葛藤の声も。そのほか、色のバリエーションやデザインに対する不満もみられました。

お手入れ、収納に困る

「クリーニングに出すのが面倒」(33歳/主婦)

「しまうのも洗うのもかさばる」(61歳/総務・人事・事務)

「厚手だから収納に困る」(30歳/その他)

「収納場所を取るから、あまりたくさん買えないこと」(46歳/その他)

冬のアウターはボリュームがあり、かさばるものが多いため、収納に困るというお悩みが多くありました。収納には限りがあるため、処分したり、手持ちの数を決めるという解決策をとっているようです。自宅で手軽に洗えるアイテムではないため、クリーニングなどの手間や費用がかかるという意見もありました。

『Y’S』のコート。シンサレート生地で軽く暖かく、撥水もしてくれます。

購入時期に迷う

「バーゲンになるまで待とうと思うが、売り切れそうで定価で買ってしまうこと」(50歳/主婦)

「元々高いから安くなるまで待ちたいけど、待っていると売り切れちゃうから」(23歳/その他)

安く購入するため、バーゲン待ちやセールを狙うという声がありましたが、値下がりを待つ間にお目当てののアウターが売り切れてしまう経験をしたことがある人もいました。そのため、購入のタイミングを見極めるのが難しいと感じる人が多いようです。

2024年10月に発売された、『ユニクロ』「欧米特別コレクション」の、ダウンベルテッドロングコート。

アウターの悩みは他にも

「ロングコートを着て自転車に乗ると汚れが付着したり、タイヤに挟まりそうになることに悩んでいる」(29歳/その他)

「雪が降ると、丈の長めの厚手のコートにしますが、重いことです」(74歳/主婦)

「毎年流行する形が変わるので、いちいち買ってられない」(46歳/主婦)

「明るい色は汚れが気になる」(62歳/主婦)

ボア素材は軽くて暖かいけど、カジュアルに転びがち。『hyke』のボアブルゾン。

冬のアウター選びでは、軽量で暖かく、機能的、手入れが簡単なアウターが好まれている一方で、「価格」「使い勝手」「メンテナンス」などにまつわるお悩みが多いことが分かりました。実際に生活のなかで着用するうちに、しっくりきたり、ちょっと動きづらいなど着心地がわかってくるので、これだ!というアウターを見つけられたら嬉しいですね。

今年のアウター選びに迷っているという人は、まだまだセールをしているお店もありますので、自分のライフスタイルや好みに合った一着を見つけ、寒い季節を快適に過ごせますように。

ナカムラミカ
ナカムラミカ

エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。

 

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載