子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

30代以上は絶対通った「ロングブーツ」。リバイバル中らしいけど、実際に履いているのは約1割!? その理由とは

近年、ファッション界で再び注目を浴びているロングブーツ。特に2024年は、数年前からのY2Kファッション(2000年頃に流行したスタイル)の影響を受け、その人気が再燃しています。90年代に青春時代を過ごした方々にとっては、懐かしいアイテムのひとつですよね。

秋冬のコーディネートに合わせるだけで一気にスタイリッシュな印象になるロングブーツですが、取り入れるのが難しいアイテムでもあります。そこで『kufura』では、30~60代の女性191人にアンケート調査を行い、最近のロングブーツ事情を探ってみました。

ロングブーツの着用率は約1割

null

まず、ここ数年の間にロングブーツを実際に着用したかどうかを尋ねたところ、次のような結果になりました。

【近年ロングブーツを着用しましたか?】

着用した・・・11.2%(12人)
着用していない・・・88.8%(95人)

ロングブーツの着用率は低く、ほとんどの女性が取り入れていないことがわかりました。過去に一世を風靡したロングブーツも、現代では少し手を出しにくいアイテムとなっているようです。

かつてはショートボトムに合わせるのが主流でしたが、今はショートブーツ、ミドル丈ブーツが主流に。

ロングブーツの購入は慎重になる人が多い?

null

次に、ロングブーツをどれくらい所有しているかを教えてもらいました。

【現在、皮や合皮のロングブーツを何足持っていますか?】

持っていない・・・56.0%(107人)
1~2足・・・34.6%(66人)
3~5足・・・6.8%(13人)
6足以上・・・2.6%(5人)

半数以上の女性がロングブーツを所有していないという結果となりましたが、少数派の中には複数所有している人もいます。1~2足を持っている女性が最も多くなりました。ロングブーツは、高級感があり、履くだけでおしゃれ上級者の雰囲気を演出できるアイテムですが、購入には慎重になる人も多いようです。

収納、におい、劣化…ロングブーツの困りごと

null

皮や合皮のロングブーツは、シンプルながらも存在感があり、コーディネートを引き締めるアイテムですが、悩みの声もチラホラ……。以下、アンケートに寄せられた、ロングブーツにまつわる代表的なお悩みをご紹介します。

手入れが面倒くさい

「使わないとカビがはえる」(37歳女性/主婦)

「若い頃にはいたロングブーツを保管しておいたらカビが発生した。とる方法はどうしたらいいのかわからない」(59歳女性/主婦)

「大事にしまっておいたらいつの間にかカビてしまっていたりする」(35歳女性/その他)

「内側、つま先付近の湿気取りがしにくい事です」(53歳女性/主婦)

多かったのは、手入れが面倒だという意見。いつの間にか発生していたカビを嘆く声も目立ち、みなさんメンテナンスに苦労しているようです。特に、皮のブーツは、雨や雪に濡れると皮が水分を吸収し、シミやひび割れの原因に。これを防ぐためには、専用の防水スプレーやクリームを使い、定期的にケアする必要がありますが、この手間が面倒だと感じる方が多いようです。

サイズ感やフィット感が難しい

「ブーツは、極太足なので持ってません」(54歳女性/その他)

「ふくらはぎが太いので、ブーツがはけない」(62歳女性/その他)

「ロングブーツはふくらはぎが入らない」(50歳女性/その他)

「肉がついてチャックが閉まらない」(36歳女性/総務・人事・事務)

ロングブーツは足の形にぴったり合うものを見つけるのが難しいですよね。特に、膝下やふくらはぎの部分のフィット感が気になるという声が多くありました。自分の足にジャストフィットのロングブーツとの出会いは、運命的なことなのかもしれません。

ブーツのファスナーが閉まらない問題、あるあるです。

蒸れやすさ、におい

「ブーツは臭くなるので」(53歳女性/その他)

「洗えないのでにおいが気になる」(54歳女性/主婦)

皮や合皮は蒸れやすい素材。長時間履くとブーツ内が湿気で蒸れ、匂いの原因にもなります。気軽に洗えるものではないので気になるとの意見がありました。通気性の良い靴下を履いたり、専用の消臭スプレーを使うこともひとつの対策です。

ブーツのムレによるニオイは時に納豆のような臭さ。

合皮の耐久性

「しばらく履いてなかったら、合皮がボロボロになってしまって、捨てざるをえなくなった」(45歳女性/その他)

「ボロボロになってしまった」(51歳女性/営業・販売)

「購入して10年以上になるので、部分的に使用されいる合皮がボロボロになっている」(57歳女性/その他)

合皮は軽さや手頃な価格が魅力ですが、皮に比べると耐久性が低く、数年でひび割れたり、表面が剥がれたりすることもあります。久しぶりに履こうとしたら劣化していたというケースも。長く使いたい場合はその点も考慮が必要ですね。

コーディネートが難しい

ロングブーツといえばミニスカと合わせていた時代もありましたのう……(遠い目)。

「合わせる服がない」(47歳女性/主婦)

「年をとって年齢に合わなくなった」(46歳女性/その他)

ロングブーツは存在感が強いため、合わせる服を慎重に選ばないとコーディネートがうまくいかないという声もありました。また、年齢を重ねると、ロングブーツを履くシーンやコーディネートに迷うことが増えるという意見もありました。

収納方法に困る

「収納するときに不便」(52歳女性/主婦)

「場所をとるので置き場に困る」(40歳女性/主婦)

「長いと収納場所に困る」(47歳女性/主婦)

ロングブーツはその長さゆえ、収納方法に困ることが多いようです。靴箱に収まりきらない場合や、収納場所が限られている場合には、どのように片付けるか多くの人が頭を悩ませていることがわかりました。

再トレンドと何度も浮上するロングブーツですが、アンケート結果からは、手入れやサイズ選び、蒸れや匂い、収納など、困りごとも浮かび上がってきました。しかし、こまめなお手入れや、足にぴったり合ったサイズを選ぶことで、長く快適に履くことが可能です。Y2Kファッションブームが後押しするロングブーツをうまく取り入れて、冬のコーディネートを楽しんでみるのはいかがですか?

ナカムラミカ
ナカムラミカ

エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。

 

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載