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「Y2K」の意味を知っている人は2割に満たず!あなたはわかる?「YKK」ではありません

いまZ世代に「Y2K(ワイツーケー)」が流行っているって知っていますか? 

今回kufuraは20代~60代の男女500名にアンケートを実施。「Y2K」ってどんなもの? ブームを検証しながら、みんなの「Y2K」への思いを語ってもらいました。

「Y2K」の意味を知っているのはたった17%!

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「Y2K」と聞いて、そもそも何のこと?と思った人も多いのでは? 「Y2K」とは、「Y」がYear、「K」が1,000を表す単位ということで「2000年」を表しています。しかし現在では意味が少し広がり、2000年前後、つまり1990年代後半~2000年代に流行ったファッションやカルチャーを全般的に表すようになったようです。短めトップス、ミニスカート、ローライズのパンツ、厚底ブーツ……など、2000年前後のファッションがZ世代にウケていることから、最近「Y2K」ブームが起きているのだとか。

ではいったいどれくらいの人が「Y2K」という言葉を知っているのでしょう。20~60代の人に尋ねたところ、この言葉を「知っている」と答えた人はたったの16.8%。8割以上の人が「Y2K」という言葉に馴染みがないことがわかりました。

■あなたは「Y2K」という言葉を知っていますか?
・知っている……16.8%(84人)
・知らない……83.2%(416人)

20~25年前に一世を風靡したファッションリバイバル

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近年はオーバーサイズやロング丈の洋服で比較的ボディラインを隠すスタイルのファッションが注目されていました。

しかし「Y2Kファッション」は逆。健康的な肌見せをするカジュアルなスタイルが多く、最近特に話題になっているようです。例えば、ボディラインに添ったショート丈のトップスやクロップド丈のボトムス、ルーズソックスや厚底ブーツなどが「Y2K」の象徴的なファッション。

しかも最近のスタイルは、2000年前後のファッションを単に取り入れるのではなく、今風にアレンジされているのもポイントなんだとか。K-POPアイドル人気もあって、韓国や中国のブランドに注目が集まったり、ジェンダーレスファッションなどもトレンドに盛り込まれているようです。つまり、20年前のトレンドをそのまま使うのではなく、きちんと今の時代に沿った形に進化しているスタイルといえるでしょう。

2000年代に流行したちびT・ぴたT、最近見かけますよね。

リバイバルブームは世代間の意識の違いが顕著に

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では実際に20代以降の人達は「Y2Kブーム」のようなリバイバルファッションをどう思っているのでしょう。フリー回答で聞いたところ、各世代によって全く感じ方が異なることが判明。「Y2Kブーム」について、様々な意見が聞かれました。

20代にとっては思い入れがないトレンド

20代の人にとって2000年前後といえば、まだ生まれていない人や幼少期の人がほとんど。多くの人が「何も思わない。」「わからない。」という意見でした。一方で少数でしたが、メディアを通じて平成ファッションを知っている人の中には、「好きなファッション」とか「あのスタイルはダサい」といった意見も。「トレンドは繰り返すと思った。」という客観的な意見をくれた人もいました。

「生まれていないので何とも」(21歳男性/学生・フリーター)

「親世代のファッションですね」(28歳女性/その他)

「平成のファッションやヘアスタイルが好きな方なので、再ブームが来ていると思うと嬉しい」(27歳女性/学生・フリーター)

「腰パンだけは絶対にダサい、というかみっともないのでやめたほうがいいと思う」(28歳男性/学生・フリーター)

腰履き、いましたね……。パンツ見せるとこまでがデフォ。

Y2Kファッションを知る30代は懐かしい思い出

Y2Kファッションを当時少しかじっていた人もいる30代。一般的に「懐かしい」とか「恥ずかしい」といった印象を持っているようです。一方で「古臭い」と感じている人も少なくなく、トレンドに対する賛否がはっきり分かれました。

「確かにルーズソックスや厚底がまた流行っていると、最近感じていた」(32歳女性/総務・人事・事務)

「その頃の服や小物をいまだに持っているので、また堂々と見せびらかしても古臭く思われなさそうなのはいい」(34歳女性/その他)

「あの頃のファッションを思い出すと、あまり良いイメージは湧きません……。個人的には戻りたくないです」(37歳男性/その他)

「黒歴史を掘り返されてむず痒いような嬉しいような感覚」(39歳女性/学生・フリーター)

昔は厚底=ロングブーツでしたが、今はローファーやサイドゴアブーツなどが主流に。

当時まさに世代だったのでうれしい!という40代

2000年前後が学生から社会人なりたてというトレンドのドンピシャ世代である40代。懐かしさと共にリバイバルのうれしさを語る人が目立ちました。当時はファッションだけでなく、メイクも特徴的。それだけ思い入れがある時代だけに、現代っ子がそのスタイルを取り入れる姿を見てみたいという人が多いのかもしれません。
「ジャンルを問わず、古いものが定期的に流行ることはとてもいいことだと思うし、昔を思い出せて個人的には懐かしく思う」(40歳男性/研究・開発)
「世代なので懐かしいです。厚底とか安室ちゃん、バーバリーのマフラーとか」(40歳女性/その他)
「なんならガングロとかまた流行ってほしい。盛りヘアなどまた見てみたい」(41歳女性/総務・人事・事務)
「その時期20歳くらいなので自分の絶頂期のファッションが流行るのは嬉しい!」(43歳女性/主婦)
「チビTを着ていたことを思い出した」(47歳男性/研究・開発)
「私たちが若かった頃にも、20年前くらいのものが流行ったりしていたので、流行は巡るものだと思っている」(47歳女性/主婦)
当時のJKはみんなバーバリーのマフラーを持っていた記憶が。

当時働き盛りだった50代は冷静にトレンドを分析!

ただ懐かしい!という意見だけでは済まなかった50代。すでに社会人でバリバリ働いていたり、育児に追われている人も少なくなく、忙しさや体型を理由にトレンドを追いかけていなかった人も多いようです。トレンドが繰り返すことはいいことだという意見がたくさん聞かれました。

「痩せててスタイルの良い子は良かったが、太っている子はなかなか出来なかった……というか、似合わないファッションだったなと思う」(51歳女性/主婦)

「恥ずかしい事に、2000年がつい最近のように感じます。なので、今のファッションと変わらないように感じます」(52歳女性/その他)

「そのとき何が流行っていたか全く記憶にないので、なんの感慨も沸きませんが、世代を超えた交流に繋がるんじゃないかと。それはいいことかもなぁ、と思います」(53歳男性/コンピュータ関連技術職)

「2000年を超えていると最近と感じてしまい、ファッションはそんなに今と違っていただろうか、と思いますが、確かに女性のメイクは全然違う! まゆをぶっとくして鋭角的なチークをする女の子を見てみたいです」(55歳女性/その他)

「昔からファッションには無頓着だったが、このころは使い捨て的な安価なブランドが売り出されたと思う。一生品の質の良い服で型落ちするより、毎年流行するファッションを年単位で処分する時代になった」(58歳女性/主婦)

「若い人が生まれる前の文化を物珍しがるのは、いつの時代も変わらないのだなと思う」(59歳女性/主婦)

2000年って最近ですよね感が否めない50代、わかります。

当時子育てと仕事の多忙期、60代は記憶なしが多数

当時は育児、教育、仕事などに追われていた60代は、正直トレンドの記憶がないという人が多数。どちらかというと、トレンドは若者のものなので気にしていなかったという人が多かったのかもしれません。

「その頃は子育てと仕事が忙しい時期だったので、なにが流行っていたか思い出せない」(60歳女性/主婦)

「2000年は毎日仕事で忙しくテレビもほとんど観てなかったので流行はまったく思い出せませんが、流行は繰り返すものかなと思います」(62歳女性/主婦)

「2000年問題が懐かしい。忙しかったのでよく覚えていません」(63歳男性/コンピュータ関連技術職)

「過去の流行がリバイバルするのは大歓迎。自分も一緒に楽しみたい」(69歳男性/その他)

2000年ベビーは今や社会人、親世代は年もとるはずです。

こうしてみると世代によってガラリと変わる「Y2K」の印象。Y2K時代が幼少期だった20代にとっては何も感じないトレンドだし、当時トレンドの最前線にいた40代以降の人にとっては懐かしさと共に感慨深いものを感じる人もいることがわかりました。

中には、今のトレンドファッションに共感でき、若者との話題が増え、世代間交流が増えるきっかけになるという意見も。一方で、「流行っていない。マスコミが言ってるだけ」(34歳女性/会社経営・役員)や「ファッション業界にうまい事踊らされてかわいそうに思う」(67歳男性/その他)など、そもそもトレンドのあり方自体に疑問を持つ人もいることがわかりました。

世代によってはあまり浸透していない「Y2K」ブームですが、まだまだブームは広まりそうな予感!? もしあなたがリアルなY2Kを過ごした年代であれば、過去の思い出と照らし合わせて現在のブームを見てみると、また違った視点が見られてより楽しめるかもしれませんね。

ちえ
ちえ

エディター・ライター歴20年以上。女性誌やアウトドア雑誌、情報誌、スポーツ誌(自転車雑誌、水泳雑誌)などで執筆。2017年から主人の仕事に帯同しアメリカに移住。小学生の男児、中学生の女児とともに、異国の地での生活に奮闘しながら、執筆活動も継続中。現在はニュースや海外生活情報などを担当。アウトドアと旅行が大好き。趣味はパン作り。

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