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【アンガールズにインタビュー!】特別展「昆虫 MANIAC」母とカメムシの思い出、2人が感動した本展示のいいところ

国立科学博物館(東京・上野公園)の特別展「昆虫 MANIAC」が開催されています。公式サポーターを務めるのは、アンガールズの2人。昨年、偶然にも新種の昆虫を発見した山根良顕さんと、物心ついたときからいろんな生物に親しんできた田中卓志さんに、昆虫との思い出や、特別展「昆虫 MANIAC」の見どころについてうかがいました!

国立科学博物館の特別展「昆虫 MANIAC」とは?

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現在、国立科学博物館で開催されている特別展「昆虫 MANIAC」。おなじみの昆虫から、見たことのない珍しい昆虫まで、地球最大の多様性を誇る“ムシ”を集め収めた展示内容となっています。

色とりどりの昆虫の標本が大集合!
色や質感に至るまで、細部までこだわって作られた巨大模型があちこちに出没

特別展「昆虫 MANIAC」では、5人のマニアックな研究者が監修を担当し、アンガールズが公式サポーターを務めています

2018年の特別展『昆虫』の来場者数は、44万人を記録するなど、注目度の高いテーマです。

今回の展示は「ハチの扉」「チョウの扉」「クモの扉」「カブトムシの扉」「トンボの扉」の5つの扉が用意されており、それぞれのエリアに足を踏み入れると、私たちの生活と地続きのムシの世界が広がっています。

そして、公式サポーターを務めているのは、アンガールズの山根良顕さんと田中卓志さんです。

昆虫との楽しいエピソードや、ほろ苦い思い出、昆虫展の見どころについてうかがいました。インタビューの模様をお届けします。

虫が急に飛び出してくることなく安心して見て回れるし、子どもの好奇心も満たされて最高!(山根さん)

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―特別展「昆虫 MANIAC」の公式サポーターを務めているアンガールズの2人ですが、まず子どもの頃の虫とのエピソードを聞かせてください。

田中卓志さん(以下、田中さん):広島の山の中で育ったので、虫は身近な存在でした。家の中にカメムシが次から次へとやってきて、母はカメムシを素手でつかまえて逃がしていましたね。まるで、いちご狩りみたいな手つきで。

夏になると、家のまわりでセミがしょっちゅう羽化していたので、土からはい出した羽化前のセミを木の枝に乗せて家の中に連れてきては、羽化の様子を見たりしていました。そんなふうに、いろんな生き物とたわむれていました。

山根良顕さん(以下、山根さん):ぼくは月並みですけど、買ったカブトムシの幼虫を育てて、羽化させてたりしていました。

―2人の苦手な昆虫は?

田中さん:昆虫は好きだけど、ゴキブリは嫌いです。若手芸人だったころ、朝、目覚めたら顔の上にゴキブリがいたんですよ。「ぐぬわぁぁっっ」て叫んで飛び起きました。

都会に出てくるまでゴキブリをちゃんと見かける機会がなかったので「でかっ!」「動き早っ!」と思って、本当にびっくりしました。以来、ゴキブリはちょっと好きになれないですね。

山根さん:ぼくは、ダンゴムシが苦手です。この前、庭掃除をしていて、草をよけたらダンゴムシがいっぱいいて「うわっ、足がいっぱいある!」って思っちゃいました。小さい頃は平気だったのに……。

田中さん:でもさ、ダンゴムシから見たら「山根って、足が少なっ!」ってびっくりしたと思うよ。そんなふうに、自分と違う視点を想像できるのも、虫と接点を持ついいところだと思う。それにしても、虫って本当に形がさまざまだよね。

山根さん:今回の展示では、昆虫だけでなく“虫”も展示しているけど、虫の多様性ってすごい。足の数だけ見ても、6本足の昆虫だけじゃなくて、足が8本のクモや、多足類のムカデもいて、羽根があったり、なかったり。

「虫嫌いな人でも、好きな虫がきっと見つかると思います」(田中さん)

―市街地に暮らしていると、虫の多様性を感じる機会が少なく、漠然と「虫が苦手」と思っている人も多いと思います。虫嫌いでも「昆虫 MANIAC」の展示内容を楽しめると思いますか?

田中さん:当然、虫が苦手な人もいると思います。オレも昆虫が好きだけど、ゴキブリは嫌いだし! でも、子どもと虫のふれあいをせきとめてしまったらもったいないので、今回のような展示に連れてくるのは、とてもいいことだと思うんですよ。

虫を見ることで、子どもの頭の中に広がっていく世界があるはず。

たとえ苦手な虫がいても、ここに来れば好きだと思える昆虫は絶対にいると思うので、子どもと一緒にそういう虫を探すのもいいんじゃないでしょうか。

「ふんを食べる宝石」オオセンチコガネの生体展示

山根さん:今回展示されている昆虫の中には宝石のような美しさを持つ昆虫もいます。この色合いや輝きは、人工物ではなかなか再現できないものです。きれいなものやかわいいものが好きな子も喜びそう。

田中さん:あと、危険な虫については、危険な理由の解説もあるから、知っておいたほうが生活に役に立ちます!

山根さん:知ることで、この虫は過度に怖がらなくてもいいんだ、っていうのもわかるよね。

田中さん:今回の特別展「昆虫 MANIAC」のいいところは、1本の通路を起点に5つのエリアが分かれているところです。例えば、ハチがどうしても苦手なら、ハチのエリアに入らずに見られる構成になっているんですよ。

みんな好きな昆虫と嫌いな昆虫がいると思うけど、すべて見終わった後に「ドキドキしたけど、楽しかったなぁ」と感じられればと思います。

山根さん:あと、博物館のいいところは、突発的なことが起こらないこと。例えば、セミがジージー鳴きながら飛び出してきたり、ハチが襲いかかってきたりしないですから。安心して見て回ることができるし、子どもの好奇心も満たされるし、最高だと思いますよ!

そもそも、虫が嫌いな人って、多分、虫が急に動いたりするから、びっくりするのもあると思うんです。まるで田中の動きみたいに。

田中さん:言われたこと、あるある! 動きが虫っぽいって。オレのフォルム、虫に近いからさ。だから、虫を軽々しくつぶしている人を見ると、オレのことも粗末にするんだろうなと勝手に思ってたの、昔。

でも、うちの奥さん、たまに家の中に小さな虫が入ってくると、やさしくつまんで外に逃がすんだよ。それを見るたびに「ああ、オレはティッシュの中でつぶされて捨てられたりすることないんだな」と安心してる。ありがたいですよ。

―田中さんにとって、虫は、自分の化身みたいな存在でもあるんですね(笑)。

山根さんが発見した新種の標本も展示!

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山根さんが発見した「ハネカクシ」の新種「モトナリ」

―今回の展示では、山根さんがテレビのロケ中に発見した「ハネカクシ」の新種「モトナリヒメコバネナガハネカクシ」(通称:モトナリ)も展示されていますね。

山根さん:たまたま発見した昆虫が新種だったということで、見に来てくれる子どもたちに「もしかしたら、自分も見つけられるかも!」と思ってもらえたらいいな、と思います。

たとえ新種を見つけられなくても、「昆虫 MANIAC」に来れば、今まで見たことがない昆虫をいっぱい見られるので、ぜひ足を運んでみてください!

五感をほどよく刺激する、楽しい展示内容

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特別展「昆虫 MANIAC」の期間は、10月14日(月・祝)まで。

研究者が監修に携わって細部まで細かく再現された5体の巨大模型や、さまざまな昆虫標本を視覚的に楽しむことができます。

ギンヤンマのヤゴの拡大模型
ウスバキチョウの拡大模型
エゾオナガバチの拡大模型

また、アメリカ大陸で221年ぶりに大発生する「素数ゼミ」の“大合唱”の鳴き声や、シタバチを引き寄せる“ニオイ”など、聴覚や嗅覚を通じて学べる展示物も充実しています。

監修を担当した5人の研究者の昆虫愛に満ちたディープな解説が随所にちりばめられている点も見どころです。

監修を担当した研究員の皆さんの苦手な虫が紹介されているコーナーも印象的。“マニアック”な人たちを身近に感じながら、いつしか“マニアック”の世界に引き込まれ、“マニアック”と“普通”の垣根が透明になっていくような、奥深い展示構成です。

そして、すべてを見終えた後は、グッズ売り場でショッピングをするのも博物館の定番の楽しみの1つ。

原材料に昆虫を使用している「昆虫食品」。お土産にいかがでしょうか
ムシの特徴を捉え、細部まで再現したこだわりのぬいぐるみの数々

「アクリルムシ“メガネ”ックレス」(左)コノハギス、(右)ウスバキチョウ、ともに2,970円(税込)

アンガールズさんが着用していた首にかけられるムシメガネや、クセの強いぬいぐるみ、着ていたら二度見されそうなTシャツ、昆虫展のオリジナルのスイーツなど、珍しいグッズが満載です。

今回は、「昆虫 MANIAC」の公式サポーターを務めたアンガールズさんのインタビューをお届けしました。

総合監修を務めた国立科学博物館の研究員、井手竜也さんによれば「虫が好きな人も嫌いな人も楽しめる構成」を心がけたといいます。

アクティビティが限られてしまうほど猛暑の夏、涼しい博物館に足を運び、虫の世界を堪能してみてはいかがでしょうか。

 

撮影/玉井美世子

【展覧会情報】

 展覧会名:特別展「昆虫 MANIAC

 会期:開催中〜20241014日(月・祝)

 休館日:92日(月)、9日(月)、17日(火)、24日(火)、30日(月)

 開催時間:9時~17時(入場は1630分まで)

※ただし毎週土曜日及び8111519時まで開館延長(入場は1830分まで)

 会場: 国立科学博物館(東京・上野公園)

 入場料: 一般・大学生 2,100円/小・中・高校生 600

 ※ 最新情報は公式HPでご確認ください

 

北川和子
北川和子

自治体HP、プレスリリース、コラム、広告制作などWEBを中心に幅広いジャンルで執筆中。『kufura』では夫婦・親子のアンケート記事やビジネスマナーの取材記事を担当している。3児の母で、子ども乗せ自転車の累計走行距離は約2万キロ。地域の末端から家族と社会について日々考察を重ねている。

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