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「ハロウィンといえば…で連想することは?」の質問から見えてくる世代間ギャップ

10月に入ると街にオレンジと黒の装飾が増え、ハロウィンのムードが漂い始めますよね。本来、10月31日はキリスト教の祝日前夜の祭りの日。日本では宗教色が薄れてイベント色が強くなり、近年は“大人の娯楽日”としての一面も目立ち始めています。

今回、『kufura』編集部は20代~60代の男女496人にアンケートを実施して「“ハロウィン”といえば連想すること」について質問しました。皆さんの自由回答の中から年代ごとの頻出キーワードを集計しました(複数回答可)。

年代ごとの上位3つの頻出キーワードを網羅すると見えてくることとは?

【20代】が連想するのは「コスプレ」「カボチャ」「仮装」…別の自分に変身する1日

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まず、20代男女がハロウィンから連想することをご紹介します。

◆1位:コスプレ(37.5%)

「コスプレ。渋谷や秋葉原などの都心で歩行者が好きなアニメやゲームのキャラクターの姿に着替えて街を歩いていくというイベントがあるため」(28歳・学生・フリーター/男性)

「コスプレ。ハロウィンと言えばコスプレってイメージ」(28歳・コンピュータ関連技術職/女性)

◆2位:カボチャ(29.2%)

「カボチャ。カボチャが顔のようになっている飾り物が印象的だから」(28歳・その他/女性)

「顔のあるカボチャ」(24歳・その他/男性)

◆3位:仮装(20.8%)

「仮装。高校時代、仮装した姿のままで授業に参加できた。4人でプリキュアの格好をしたのは良い思い出」(24歳・学生・フリーター/女性)

「みんなが仮装をして街を歩き回る」(20歳・学生・フリーター/女性)

1位と3位に“コスプレ”と“仮装”がランクイン。

ハロウィンを巡る日本国内の検索ボリュームの推移を調査すると、2012年ころから「ハロウィン コスプレ」と検索する人が加速度的に増加する傾向が見られました。

20代の中には“別の自分”に変身するイベントデーとして楽しむ人、子どもの頃に楽しんだ人、傍観する人などさまざまな人がいると思いますが、いずれにせよ、ハロウィンのイメージとして“コスプレ”“仮装”は盤石なものとなっているようです。

4位以降は菓子(12.5%)、渋谷(12.5%)というキーワードが続いていました。

【30代】「カボチャ」「渋谷」「菓子」渋谷の映像の記憶が鮮烈に…

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続いて、30代男女がハロウィンから連想することです。

◆1位:カボチャ(29.8%)

「カボチャ。強烈なオレンジ色がシンボルになっているから」(39歳・主婦/女性)

「カボチャのおばけを飾る」(35歳・その他/女性)

◆2位:渋谷(27.7%)

「渋谷のハロウィンでの暴徒化。軽トラをひっくり返したり(編集部注:2018年のできごと)やりたい放題で世紀末かと思った」(32歳・その他/男性)

「また、渋谷がにぎわうのかな」(33歳・技術職/男性)

◆3位:菓子(25.5%)

「子どもがお菓子をもらう。それしか印象がない」(38歳・その他/男性)

「カボチャを使用したスイーツやお菓子の販売。色々な限定商品が発売されるので各店舗で見てるだけでも楽しい」(34歳・その他/女性)

30代の回答では、お菓子やカボチャ料理、子育ての行事に関する割合が高くなっています。メディアやSNSの影響からか、仮装した人たちが集う象徴的な場所として“渋谷”を連想する声もありました。

4位以下には仮装(12.8%)イベント(8.5%)と続きます。

「仮装です。息子が小さい時に我が家で友達を呼んで仮装パーティーをしました」(38歳・その他/男性)

「TDL(編集部注:東京ディズニーランド)イベントがある」(30歳・デザイン関係/女性)

ハロウィン期には“コスプレ”と“仮装”が類似の意味で使われていますが、年代が高くなるほど“仮装”を使う割合が高くなっていました。

【40代】「カボチャ」「仮装」「菓子」育児イベントの色合いが濃く

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続いて40代男女が“ハロウィン”から連想することです。

◆1位:カボチャ(33.0%)

「カボチャ。カボチャのかざりを玄関に飾る予定です」(40歳・総務・人事・事務/女性)

「特にイベントはしないが、カボチャをよく見るため、カボチャが想像できる」(43歳・営業・販売/男性)

◆2位:仮装(21.7%)

「子どもが仮装する」(46歳・金融関係/女性)

「仮装して家族でパーティー」(45歳・主婦 /女性)

◆3位:菓子(17.0%)

「お菓子を配ること」(47歳・主婦/女性)

「お菓子。子どもたちがお菓子をもらうから」(47歳・主婦/女性)

40代の “仮装”を含む回答は、育児に関する内容の割合が高くなっています。“菓子”についても、誰かに配ったり、自分の子どもがもらったという回答が目立っています。

40代は子育て世代の間で“子どものイベント”として少しずつ日常に定着していった年代かもしれません。

4位以下は渋谷(15.1%)コスプレ(10.4%)というキーワードが続いています。

「渋谷のDJポリス。 歩行者に危険がないように誘導してる姿がとても印象的だった」(43歳・営業・販売/男性)

「コスプレ。毎年、いろいろな仮装をした人を見かけるので」(47歳・営業・販売/女性)

“渋谷”“コスプレ”を含む回答には、若い世代が楽しむ様子をちょっと離れた場所から横目で見ているような様子がうかがえます。

【50代以上】「カボチャ」「仮装」「渋谷」冷ややかな回答も…

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50代以上の男女の回答をご紹介します。

◆1位:カボチャ(35.4%)

「50年ほど前、スヌーピーの本でチャーリー・ブラウンやライナスがかぼちゃ大王(グレートパンプキン)について語り合うのを読んで、アメリカには面白い風習があるなあと感心した」(63歳・その他/男性)

「カボチャが連想される。自分ではその日は特別な日でも何でもないし特に何かをすることは全くない」(60歳・金融関係/男性)

◆2位:仮装(19.4%)

「スポーツジムの運動施設で、仮装を強要される」(52歳・金融関係/女性)

「主に子どもがほのぼの楽しむ西洋の行事。転じてホラー映画の定番ネタ。仮装のバカ騒ぎはそろそろ止めにしてほしい」(58歳・主婦/女性)

◆3位:渋谷(17.2%)

「渋谷のバカ騒ぎ。ニュースでの騒ぎや、翌日のゴミ放置が痛い」(60歳・コンピュータ関連技術職/男性)

「仮装です。渋谷に仮装した人たちが集まって騒ぐ様子を連想します」(54歳・主婦/女性)

4位以下には騒ぎ(12.5%)、子ども(8.2%)という回答が続いていました。

50代以上の回答では、カボチャのイメージがトップでした。すべての年代に共通する唯一の回答が“カボチャ”という結果になっています。

1960年代のスヌーピーのアニメや1970年代の映画『ハロウィン』などの海外コンテンツからカボチャのイメージを持ったという回答が複数含まれていました。かつて“海の向こう”だったイベントが日本に到来し、地域にじわりと定着していった後、2010年代に若者の間で急激な変容を遂げたハロウィン。この事象について、50代以降からは、冷ややかな反応が多くなっています。

 

以上、年代ごとのハロウィンから連想することをご紹介しました。

年齢や育った地域の雰囲気、家庭環境によってハロウィンに抱くイメージは異なると思いますが、全ての年代に共通するイメージが“カボチャ”でした。

異なる年代の人とハロウィンにまつわる会話をする際には、カボチャの期間限定スイーツや、かわいいカボチャの飾り物などの話題を選ぶのが無難かもしれませんね。

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