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「おせち」は作る?買う?それとも…主婦387人に聞いた、我が家のおせち事情

お正月に家族で食卓を囲む時の主役といえば、“おせち料理”。しかし、年の暮れは大掃除や松飾りの準備などでなにかと忙しいですよね。おせちも作ろうと思うとなかなかな大仕事。主婦の方はどのように準備しているのでしょうか?
そこで『kufura』では、20〜60代の主婦387人にアンケートを実施。「おせちをどのように準備しているか」についてうかがったところ、百人百様の意見が聞かれました。

手作り派と購入派、多かったのは…

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まず、「おせちをどのように準備していますか?」という質問をしたところ、結果は次の通りでした。

・すべて手作りする・・・4.7%(18人)

・一部でも手作りしている・・・48.6%(188人)

・すべて購入する・・・16.8%(65人)

・おせちは食べない・・・30.0%(116人)

「一部でも手作りする」と答えた人が最も多く、およそ半数の方が購入品以外にも手作りしながらおせちを用意していることが分かりました。5%未満とごく少数派とどまったものの、「すべて手作り」と頑張る方も! すごい! そして、約17%の人はおせちを購入。“おせちは買う物”というスタイルが定着しているご家庭もあるようです。

手作りか購入か以前に、3割の人は「おせちは食べない」と回答。作るのは手間ひまかかって大変ですし、おせち料理全般の味付けが苦手という人もいるのでしょう。“おせち離れ”しているご家庭は増えているのかもしれませんね。

次に、上記の項目を年代別に見てみました。

 

「すべて手作り」する割合が1番多かったのはなんと20代! 家庭を持ち始めた方が多いでしょうから、お料理にも気合いが入るようです。

30代をみると、「すべて手作り」は1%と全年代の中で最も少なく、逆に「すべて購入する」人の割合は全年代で最多でした。こうした他の年代にない顕著な特徴は、30代は手のかかるお子さんを抱える方が多くておせち作りに割ける時間がない……ということの表れかもしれません。

40代以降、再び「一部でも手作りする」人が増えていきます。次第に子育てから手が離れ、物理的におせち作りに時間がとれるようになっているのかもしれませんね。

おせちを作る理由、買う理由

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続いて、「おせちは食べない」と回答した人を除く271人に、それぞれのスタイルで準備する理由を聞いてみました。

・すべて手作りする派さん

「作るのが楽しいから」(26歳/総務・人事・事務)

「料理自体が好きなのと、最近菜食にチャレンジしていて自分で食材を選びたいので手作りしています」(29歳/研究・開発)

「市販品は添加物や材料の安全性に不安があるので」(39歳/公務員)

「好みの味で、丁度いい量だけ用意することができ、無駄なく安上がりだから」(40歳/その他)

「家族の伝統の味を受け継ぎたいからです」(56歳/主婦)

手作りしたいとは思っていも、全部は作れない……という方が多いのではないでしょうか。すべて手作りするのはとても大変なことですが、料理自体が好きだから、食材を吟味したいから、節約のため、家庭の味を受け継ぐため……など、さまざまな理由やこだわりポイントが聞かれました。オール手作りのおせちは自慢の正月料理ですね!

 

・一部でも手作りする派さん

「教えてもらったおせちの作り方を忘れないように」(35歳/公務員)

「年に1度、最初のお祝いなので、子どもたちに作る様子や込められた意味を伝えたい。買った物ばかりでは味気ないので、作れる範囲で作ります」(36歳/主婦)

「市販のものは、思った味付けでない場合もあるので、簡単に品数を増やせそうなものは、購入して、昆布巻きや煮豆等は作ります」(49歳/その他)

「筑前煮は作れば安くておいしくできるし、買うのは自分で手作りが大変なものだけにして、節約しているから」(52歳/総務・人事・事務)

「全部は自分で準備できないけれど、家族の好きなものは、手作りにしています。その方が、沢山の量を準備出来るからです」(54歳/主婦)

「買うといらない物まで入ってるから、好きな物だけ買って作れる物は作る」(35歳/主婦)

「毎年できるだけは作っているけど、豪華にするために買い足す」(33歳/学生・フリーター)

「全て作るとお節用に購入した材料の中に使いまわしにくい材料があって余らせたことがあったので、作るの難しいものは購入するようにしています」(38歳/学生・フリーター)

「結婚したことで、義実家にもお裾分けしないといけないなと思い、買ったものばかりではよくないから」(28歳/主婦)

よく聞かれた理由は、「味付けや量を調整したい品物があるから」でした。せっかく買っても、好みの味付けでないと残してしまうことも……。それならば、と手作りに励む方が多いようです。その他にも、難しい料理のものだけ買う、子どもにおせちのいわれや味を伝えるため、見映えをよくするため、すべて手作りだと食材を使い切れないから、などさまざまな理由が聞かれました。

20代の方からは、義実家へのお裾分けのために、ちょっと手作りした物を入れないときまりが悪いから……なんて声も。年末年始といえど、気が抜けない方もいるようです。

 

・すべて購入する派さん

「お正月だから楽がしたいから」(26歳/総務・人事・事務)

「何をどのように作ればよいかわからないし、作ってもあまり食べなさそうだから」(32歳/主婦)

「子どもがいてすべて作ったりは手間も時間もお金もかかるから、買った方がいい」(32歳/主婦)

「高価な食材を使用するから、普段の料理以上の緊張感があり、味付けに失敗したら立ち直れないから。値段は高くてもプロに任せた方が味も心配いらないし、手間もかからない。洗い物に追われずに家族で団欒できる」(44歳/主婦)

「買ったほうが好みのものを選べて、洋風や中華など毎年楽しみが増えるから」(53歳/主婦)

「手作りしていたときは、そのために時間が取られて、家族の用事に合わせることが出来なかったが、購入すると時間が出来て、家族の要望に応えられる余裕が生まれて年末が過ごしやすくなったから」(63歳/主婦)

デパ地下などで売られているおせちは、洋風や中華風などのバリエーションも豊富で選ぶ楽しみがありますよね。一式購入することで、とにかく楽できること、普段とは違う凝ったものが食べられる、といった点が主な理由として挙げられるようです。

そして、20代、30代、40代を中心に目立ったのが、「おせちの作り方がよく分からない」という声。おせちには普段作ることのない料理も多いため、必要な食材や作り方を調べてから……となると、その分の時間を捻出するのはなかなか大変かもしれませんね。その他、以前は手作りしていたけれど、購入するようになってから年末の時間の使い方が変わったから、という理由も印象的でした。

手作りしている「おせち料理」TOP5

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おせちを一部でも手作りしている方に、どんな物を作っているのか聞いてみました。
TOP5をご紹介します。

5位・・・伊達巻き(20票)

4位・・・黒豆の煮物(24票)

3位・・・栗きんとん(28票)

2位・・・なます(29票)

1位・・・煮しめ(68票)

おせちの定番が顔を揃えましたが、1番多かったのは「煮しめ」。煮物は普段でも作る機会の多い調理法であることと、“母の味”、“家庭の味”など、好みの味付けで食べたいと方が多くいました。

ランキング外では、テリーヌ、サーモンマリネ、ホタテフライ、エビチリなど、和食以外のメニューも聞かれました。定番のおせちばかりだとどうしても飽きがちですが、こんな変わり種があると喜ばれそうですね。

 

いかがでしたか?

寄せられたコメントからは、ご家庭それぞれにおせちを楽しむ理由やスタイルが見られました。おせちはこのように用意すべし、と決まりがあるわけではありません。作るもよし買うもよしです。思い思いのおせちで、新しい年の幕開けをお祝いしましょう!

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